■新型「ハスラー」登場で軽SUV市場が一気に盛り上がる!?
国内のみならず、世界的にSUV人気が続いています。なかでも、クロスオーバーと呼ばれる舗装路での性能を重視したタイプが続々と発売され、好調なセールスを記録している状況です。
やはり出てきた「ジムニートラック」! スズキが「ジムニーシエラ」ピックアップ仕様を出展!
このSUV人気は軽自動車にも波及しており、純粋なSUVではなくてもSUV風な外観のモデルも登場し、今後は各メーカーによる販売競争激化は必至でしょう。
そこで、最新の軽SUVのなかから3車種をピックアップして紹介します。
●スズキ「ハスラー」
スズキは軽SUVの新型「ハスラー」を2019年12月24日に発表しました。「第46回東京モーターショー2019」のスズキブースではプロトタイプが展示されていましたが、満を持しての登場です。
従来型のハスラーは2014年1月に発売され、軽トールワゴンと人気のSUVを融合したクロスオーバータイプの軽自動車です。
力強さと可愛さを併せ持つ外観に、大径タイヤや悪路走破性の高い4WDシステムを採用し、アウトドア志向のユーザーを中心にヒット。
新型ハスラーは従来型からキープコンセプトの外観としながら、走行性能や環境性能、安全性能を高めているといいます。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mm、ホイールベース2460mmと、従来型と比べ全高が15mm高くなり、ホイールベースが35mm長くなりました。
新型ハスラーのフロントフェイスは従来型からデザインを踏襲して、丸形ライトとウインカーを一体型にしたヘッドライトユニットと、アンダーガード状のバンパーなどを採用。
大きく変わったのはサイドビューで、Cピラーに新たに窓を設けてシックスライトとすることで、イメージを一新。さらに後方視界も向上しています。
内装ではスズキ初の9インチモニター採用したインフォテイメントシステムや、インパネを3つのベゼルを用いて機能を独立させたデザインとすることで、外観と同様にアウトドアテイストを取り入れています。
搭載されるエンジンは660cc直列3気筒自然吸気とターボの2種類で、それぞれ2WD/4WDが選べるほか、全車共通でCVTとマイルドハイブリッドシステムを搭載しました。
燃費はWLTCモード平均で、自然吸気車が25km/L、ターボ車が22.6km/Lです。
安全装備も進化して、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」の夜間歩行者検知をはじめ、後退時ブレーキサポートを搭載しています。
新型ハスラーの価格(消費税込、以下同様)は、128万400円から193万1600円です。発売は2020年1月20日からで、先行予約が始まっています。
●ダイハツ「タフト コンセプト」
2019年12月23日に突如ダイハツから新型軽SUVのコンセプトカーについてアナウンスがありました。2020年1月10日に千葉県の幕張メッセで開幕する「東京オートサロン2020」で、新型軽SUV「タフト コンセプト」を世界初公開すると発表。
タフトという車名は1974年に発売されたダイハツのクロスカントリー4WD車で、1リッターエンジンを搭載し、小型ながら本格的な悪路走破性を持ち、トヨタにもOEM供給され「ブリザード」として販売されました。
今回発表されたタフト コンセプトのスペックは、ほとんど明らかになっていませんが、判明しているボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mmと、新型ハスラーより全高が50mm低いフォルムで、デザイン的にはスズキ「ジムニー」を5ドア化して車高を低くした印象です。
また、公開されている画像によるとガラスルーフを採用し、開放感のある室内空間にとなっています。
エンジンは660ccターボでCVTが組み合わされた2WDです。また、タイヤサイズは165/65R15と大径で、最低地上高も高めに設定されているようです。
タフト コンセプトは市販化に向けて開発が進んでおり、発売は2020年の年央が予定されています。
■三菱渾身の軽SUVはオラオラ顔!?
●三菱「eKクロス」
2019年3月に発売された三菱の軽トールワゴン「eKクロス」は、4代目「eKワゴン」と同時に発売されたSUVテイストのクロスオーバーモデルです。
外観の特徴である縦型の3灯式LEDヘッドライトは、三菱が提唱するデザインコンセプトの「ダイナミックシールド」を取り入れ、上2段がロービームで、下にハイビームを配置したことで路面状況が把握しやすく、対向車が感じる眩しさを抑えながら独特の存在感を示しています。
また、前後フェンダーアーチとサイドステップをブラックカラーに加飾し、専用のルーフレールを装着するなどでSUVらしさを表現。
パワーユニットにはマイルドハイブリッドを採用。最高出力52馬力の直列3気筒自然吸気エンジンと、64馬力の直列3気筒ターボエンジンの両方に、2.7馬力のモーターが搭載され加速時にエンジンをアシストします。
また、メーカーオプションの「先進快適パッケージ」を選択すれば、ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKA(車線維持支援機能)、三菱初の高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」などの先進安全技術が装備されます。
eKクロスの価格は144万1000円から179万8500円です。
※ ※ ※
軽自動車ではハイトワゴンがもっとも人気がありますが、個性的かというと微妙な印象です。そうしたなか軽SUVを開発することでハイトワゴンと差別化し、ユーザーの拡大を目論んでいると思われます。
実際には、使い勝手という点ではスライドドア車に分がありますが、スタイルや個性を重視するユーザーにとって、軽SUVという選択肢が増えたのは朗報ではないでしょうか。
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みんなのコメント
今年の新型も同じ。
今の時代も良い車を造り続けるSUZUKIさんは素晴らしいし頭の下がる思いです。