ビッグマイナーチェンジを受けたフォルクスワーゲンの新しい「ポロ TSI R-LIne」に小川フミオが試乗した。
走りがイイ!
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楽しいコンパクトカーとはなにか?と、訊かれたらフォルクスワーゲン「ポロ」を推したい。とりわけ欧州車のなかでも、しっかりした足まわりとクオリティの高い作りが特徴だ。
そんなポロのエクステリアが刷新され、かつ新しいエンジンを搭載し、2022年6月23日に日本で発売された。乗れば乗るほど好きになれるクルマだった。
フォルクスワーゲンジャパンが導入した新しいポロは、2019年に日本で発売された6世代目のビッグマイナーチェンジモデルだ。とはいえ、ゴルフ由来の1.0リッター・エンジンや、グッと質感の増したボディなど、みるべきところは多い。
じっさいに「ポロTSI R-Line」というちょっとスポーティな仕立てのモデルに乗ってみた。70kW(95ps)の最高出力と175Nmの最大トルクをもつ999cc直列3気筒ガソリンターボ・エンジンに、7段ツインクラッチ変速機(7DSG)の組み合わせ。箱根のワインディングロードをドライブすると、走りがイイ!と、実感した。
1600rpmから最大トルクが発生する設定で、Dレンジに入れっぱなしでもあらゆるシーンで、想像以上の力強さを体感出来る。真価を発揮するのは、カーブが連続する下りだ。シャキッとした操舵感覚と、ロールの少ないボディの動き。専用のサスペンションシステムをもったR-lineは、走りを楽しめる。
速度があがっても、コントロール性は高く、ハイスピードでもしっかりクルマがついてきてくれる。ボディはみしりともいわない剛性感で、基本性能の高さに感心させられた。電子制御ディファレンシャルロック機構や、215/45のプロファイルをもつ17インチタイヤもR-Line専用だ。
足まわりはよくしつけられている。すでに書いたように、コーナリング時の操縦安定性の高さにくわえ、巡航時などのフラット感もたいへんよいのだ。スポーツカーではないので、ステアリング・ホイールのダイレクト感などはいまひとつかもしれない。でもドライバーとクルマの一体感はしっかり感じられる。
キラリと光る実用性の高さ
4085mmの全長をもつ5ドア・ハッチバックのボディに、2550mmのホイールベース。ゴルフが全長4295mm、ホイールベース2620mmなので、ポロはひとまわり小さい。ゴルフも悪くないサイズ感であるが、日本の市街地に限るとポロはゴルフ以上に使いやすいサイズといっていい。それもよい点だ。
ゴルフはやや大きいぶん、999ccエンジンにも48ボルトを使ったマイルドハイブリッドシステムを搭載。発進時などには電気モーターの力を借りる。ポロのエンジンは基本的におなじだけれど、モーターは装備されない。
それでも、ミラー燃焼プロセルや可変ターボチャージャーなど、走らせた印象からすると、丁寧なチューニングが光る。1tをごくわずかに超えるだけのボディには充分だと私は感じる。
エンジンの静粛性が高いことにくわえ、燃費はリッターあたり17.1キロ(WLTCモード)だから、実用性も高い。
新しいポロは、フロントマスクとフロントバンパーの形状が変わり、リアコンビネーションランプも水平基調が強調された。同一車線内全車速運転支援システム「トラベルアシスト」や、配光を緻密に制御するLEDマトリックスヘッドランプ「IQライト」なども設定された(一部はグレードによってはオプション)。
なかでも、R-Lineはバンパー形状も専用。サイドサポートが大きめで、かつきれいな幾何学模様のファブリックシートも、レザーマルチファンクションステアリングホイールも、215/45R17タイヤもこのグレードのみにそなわる。
ラインナップは、「TSI ACTIVE Basic」(257万2000円)をはじめ、「TSI Active」(282万1900円) 、「TSI Style」(324万5000円)とつづき、スポーティな雰囲気の「TSI R-Line」(329万9000円)が一応頂点だ。ドライブトレインは共通。ベーシックモデルは別として、装備内容も大きく変わらないのが嬉しい。どれを選んでも、素敵なコンパクトカーライフが送れるはずだ。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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