VWタイプ2をオマージュしたEVミニバン「ID.Buzz」の日本導入が決定

　フォルクワーゲン ジャパンは2023年3月9日、日本へのフォルクスワーゲン正規輸入が70周年を迎えることを記念して、年内にゴルフ／ゴルフ・バリアントの特別仕様車「プラチナム エディション（Platinum edition）」を発売すると発表。合わせて、2024年末以降に新世代EVミニバンのID.Buzzを日本市場に導入することを予告した。

　日本におけるフォルクスワーゲンの正規輸入の歴史は、1953年にタイプ1ことビートルが108台、タイプ2のトランスポーターが3台導入されたことで始まる。その後、車種の更新やラインアップの拡大を図りながら、70年に渡って日本のユーザーに親しまれてきた。その感謝を示すとともに、今後さらに愛されるブランドとなるため、フォルクスワーゲンの「日本でのあゆみ」、そしてヘリテージによる「信頼性」および多くの人々に提供し続ける「革新性」について積極的に発信することとなり、70周年記念ロゴを制作するとともに、70 周年記念スペシャルサイトを開設した。

　販売車両についても、70周年を祝う新モデルの導入を画策する。まず、LEDマトリックスヘッドライト“IQ. LIGHT”や純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”、ヘッドアップディスプレイなどの先進機能を標準装備したうえで、求めやすい車両価格に設定したゴルフ／ゴルフ・バリアントの特別仕様車「プラチナム エディション」を年内に発売。パワートレインはeTSIの999cc直列3気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン＋モーターと1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン＋モーター、TDIの1968cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式直噴インタークーラー付ターボディーゼルエンジンをラインアップするという。

　そして、タイプ2のEV版となる新世代EVミニバンのID.Buzzを日本に導入することが決定。ID.BuzzはハッチバックモデルのID.3、コンパクトSUVモデルのID.4、SUVクーペモデルのID.5に続く、フォルクスワーゲンの電気自動車「ID.」シリーズの第4弾となる電気自動車で、本国では5名乗りミニバン（2列シート）の「ID.Buzz（ID.バズ）」と3名乗りバン（前席ベンチシート）の「ID.Buzz Cargo（ID.バズ カーゴ）」を用意する。エクステリアはフロント中央に配した大型のVWエンブレムとV形状のフロントパネル、スクエア基調のフォルム、短いオーバーハング、横長のリアコンビネーションランプなど、タイプ2へのオマージュが随所に感じられるデザインで仕立てた。ボディサイズは全長4712×全幅1985×全高1927mm、ホイールベース2989mmに設定。基本骨格にはEV用に開発されたMEBプラットフォームを採用し、パワーユニットには最高出力150kW／最大トルク310Nmを発生する電気モーターをリアアクスルに、容量82kWhのリチウムイオンバッテリーをサンドイッチ状で床下に配置して後輪を駆動する仕様と、総出力250kWを発生する電気モーターを前後に搭載するAWD仕様（GTX、2023年後半に発売予定）を用意する。日本での発売は2024年末以降に実施する予定だ。

　なお、フォルクワーゲン ジャパンでは70周年を祝う様々な活動を今後展開する計画で、内容に関しては随時スペシャルサイトで案内していくという。

Comments

丸目が良いなあ