現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > レーシングカートからeスポーツへ!? 時代と共に変わりゆくレーシングドライバーへの道

ここから本文です

レーシングカートからeスポーツへ!? 時代と共に変わりゆくレーシングドライバーへの道

掲載 19
レーシングカートからeスポーツへ!? 時代と共に変わりゆくレーシングドライバーへの道

 この記事をまとめると

■プロのレーシングドライバーになるためにレーシングカートから始める人は多い

4輪レースに挑戦したいならまずはカートに乗れ! 日本のトップに登り詰めたレーシングドライバーが語るカートの重要性とは

■レーシングカートは本格的なモータースポーツと基本的に同じ体験ができる

■近年ではドライビングシミュレーターを使った「eスポーツ」の有用性に注目が集まっている

 これまでのオンロードレースのトップはカート出身者ばかり

 将来、レーサーという職業に就きたい。そう考えた場合、どんな方法がベターなのだろうか? 広義においてレース(競争)におけるプロの競技者というと、競馬、競輪、競艇、オートレースなど公営競技の場合、適正試験を受けてから教習する施設や組織に属しながら、プロデビューを目指す。

 一方、いわゆるモータースポーツの場合、ホンダなどの一部のメーカーはプロレーサーを養成するためのスクールがあるが、卒業してもプロレーサーへの道が確約されている訳ではない。つまり、プロレーサーになるための規定路線がないのが実情だ。

 そうしたなかで、もっともメジャーな方法として知られているのが、個人的にレーシングカートから始めるという選択だ。

 F1、インディカー、世界耐久選手権など、オンロード(舗装路面)レースのトップカテゴリーには、幼少期からカートレースに参戦していた経験があるレーサーが多い。

 では、なぜカートなのか?

 理由はいくつもあるが、モータースポーツのなかではコストが低めであっても身体にかかるGは大きく、また予選でのタイムアタックや、決勝での他者とのかけひきなど、本格的なモータースポーツと基本的に同じ体験ができることが、カートの強みだといえる。

 コストが低めとはいっても、子どものお小遣いで賄うような金額ではない。参戦するレースレベルにもよるが、ローカルレースから地方選手権、そして全国選手権とステップアップするなかで、カートの保管や移動費用など、年間数百万円の出資になる。また、カートの移動で自動車を使うことも考えれば、親がつきっきりでサポートすることが前提になってしまう。

 そうしたなか、近年注目されているのが「eスポーツ」である。いわゆるドライビングシミュレーターを使った仮想空間でのレース体験だ。

 マツダでは、自社で主催するeスポーツイベントに参加した成績上位者に対して、リアルな「ロードスター」を使ったサーキットでのドライビングレッスンを提供。

 さらに、レッスン参加者のなかから、マツダ主催の「パーティレース」やスーパー耐久レースへとつづくステップアップボードを構築している。

 eスポーツイベント上位成績者らに、サーキットでのレッスンの際に話を聞くと、「リアル体験は、体験前の想定どおり」という人が多かったことに驚いた。

 また、参加者それぞれのリアル体験を車載データロガーで記録し、それに基づくインストラクターの指導についても「データが見える化されていることで、学ぶ速度が上がった」という指摘も少なくなかった。

 今後、ドライビングシミュレーターのリアリティがさらに増せば、プロレーサーへの道筋のなかで、バーチャルの実用性に対してレーサー志望者の関心が高まることになりそうだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

2億年前の石材を使ったベントレー!? 「テクスチャー表現」に匠のワザ光る4台
2億年前の石材を使ったベントレー!? 「テクスチャー表現」に匠のワザ光る4台
レスポンス
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
motorsport.com 日本版
トヨタ大逆転か、ヒョンデ初の3冠か。勝田貴元が握る、タイトル防衛のカギ【ラリージャパンの見どころ】
トヨタ大逆転か、ヒョンデ初の3冠か。勝田貴元が握る、タイトル防衛のカギ【ラリージャパンの見どころ】
AUTOSPORT web
フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
motorsport.com 日本版
スズキ「ジムニー」の“スライドドア仕様”を初公開!? アウトドア最強の「本格オフロード」モデル実車登場! めちゃゴツ顔の「エブニイ SPIEGEL」に反響続々!
スズキ「ジムニー」の“スライドドア仕様”を初公開!? アウトドア最強の「本格オフロード」モデル実車登場! めちゃゴツ顔の「エブニイ SPIEGEL」に反響続々!
くるまのニュース
「昔あったなぁ」装備 「燃料コック」操作したことありますか?
「昔あったなぁ」装備 「燃料コック」操作したことありますか?
バイクのニュース
フェラーリ代表、選手権争いに向け「自分たちの潜在能力に自信を持っている」ラスベガスでは好結果を残せると確信
フェラーリ代表、選手権争いに向け「自分たちの潜在能力に自信を持っている」ラスベガスでは好結果を残せると確信
AUTOSPORT web
アルファロメオ、日本初導入となる『ジュリア』左ハンドル車のカスタマイズプログラムを実施
アルファロメオ、日本初導入となる『ジュリア』左ハンドル車のカスタマイズプログラムを実施
AUTOSPORT web
【1970年代国産GTカーに思いを馳せて】光岡自動車からM55の市販バージョンが登場!
【1970年代国産GTカーに思いを馳せて】光岡自動車からM55の市販バージョンが登場!
AUTOCAR JAPAN
BMWの次世代EV「ノイエ・クラッセ」、SUV版のテスト車両を生産開始
BMWの次世代EV「ノイエ・クラッセ」、SUV版のテスト車両を生産開始
レスポンス
排気量アップで140馬力!? 軽枠超えのコペンが本気すぎ
排気量アップで140馬力!? 軽枠超えのコペンが本気すぎ
ベストカーWeb
[2000年]代[軽スポーツ]に注目!? 流通量豊富なスズキ[アルトターボRS]に中古で乗る!!
[2000年]代[軽スポーツ]に注目!? 流通量豊富なスズキ[アルトターボRS]に中古で乗る!!
ベストカーWeb
旧車ベンツW111型「220SE」をデイリーに楽しむ!「羽根ベン」と呼ばれる理由は当時の米国の流行に乗ったデザインにありました
旧車ベンツW111型「220SE」をデイリーに楽しむ!「羽根ベン」と呼ばれる理由は当時の米国の流行に乗ったデザインにありました
Auto Messe Web
交換のたびに「ちょっと余る」エンジンオイル! コツコツためて使っても問題ない?
交換のたびに「ちょっと余る」エンジンオイル! コツコツためて使っても問題ない?
WEB CARTOP
【F1メカ解説】レッドブルがラスベガスで見せた”荒療治”。大きすぎた空気抵抗に対処すべく、サーキットでリヤウイングを削る苦肉の策
【F1メカ解説】レッドブルがラスベガスで見せた”荒療治”。大きすぎた空気抵抗に対処すべく、サーキットでリヤウイングを削る苦肉の策
motorsport.com 日本版
ライダーを重視した先進装備を多数搭載。新型『トライアンフ・タイガースポーツ660』発表
ライダーを重視した先進装備を多数搭載。新型『トライアンフ・タイガースポーツ660』発表
AUTOSPORT web
F1メディア委員会、故意のフェイクニュースの監視と取り締まりを検討
F1メディア委員会、故意のフェイクニュースの監視と取り締まりを検討
AUTOSPORT web
アルパイン2025年モデル発表 車種専用モデルさらに拡充 ナビもディスプレイオーディオも充実
アルパイン2025年モデル発表 車種専用モデルさらに拡充 ナビもディスプレイオーディオも充実
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

19件
  • ********
    eスポーツは痛みを感じないからな
  • yuu********
    2サイクル100㏄時代でしたけど、カ-トはカートとしての面白さがありました。
    色々な4輪車を乗りましたけど、あのソリッド感を超える乗り物には出会ってません。楽しかったなあ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村