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新型マカンは夏に登場──ポルシェ ジャパンが語るこれからのポルシェ

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新型マカンは夏に登場──ポルシェ ジャパンが語るこれからのポルシェ

2018年12月19日、ポルシェジャパンは、東京都品川区・天王洲アイルで、10月のパリモーターショーで初披露された新型マカンの発表会を行った。

発表会の冒頭には、ポルシェジャパンの七五三木敏幸社長が登壇。ポルシェ70周年を迎えた2018年に行ってきたさまざまな取り組みを振り返るとともに、71年目に向け「進化と挑戦」をテーマに掲げ、2019年の新型マカンと、2020年のポルシェ初のEV、タイカンの導入について言及。2018年12月現在、全国で44店舗ある正規ディーラーを2019年は5店舗増加する計画という。詳細は述べられなかったが、タイカンの導入に向けては高出力の急速充電器を設置するなど順次進められていくはずだ。

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さらに驚いたことに、2021年に千葉県木更津市にポルシェ・エクスペリエンス・センター(PEC)を開業すると発表した。PECとは、ポルシェが独自に設計するテストサーキットやオフロードコースなどを備えたポルシェのブランド体験を行うドライビング施設だ。現在、アトランタ、ロサンゼルス、ル・マン、ライプツィヒ、シルバーストーン、上海などに設置されており、日本は世界で8番目の施設になるという。

日本は世界的にみても中国、アメリカ、ドイツ、イギリス・カナダに次ぐ6番目の市場であり、国内販売台数も2009年当時に比べて2倍以上になっており、かつ911や718など2ドアスポーツモデルの販売比率が高いというだけあって、相当に思い切った投資を行っていくようだ。

マカンは2014年に登場したカイエンの弟分にあたるミッドサイズSUV。2017年末までの世界累計販売台数は31万8000台を超え、ポルシェの販売台数の約4割を占めるという屋台骨だ。登場からおよそ4年のタイミングでマイナーチェンジを行った。

エクステリアの変更点はLEDヘッドライトを標準装備とし、またテールライトを911譲りのデザインを採用し、リアガーニッシュによって左右一体化したことだ。またインテリアでは、ダッシュボード中央にあるタッチスクリーンを従来の7.2インチから10.9インチへと拡大。インターネットに常時接続するポルシェコミュニケーションマネージメント(PCM)を標準装備するなどした。目的地設定が可能な音声認識機能やPorscheConnectアプリとの連携機能も強化されている。

パワーユニットは、基本的に従来モデルと同様だ。最高出力252ps、最大トルク370Nmを発生する2.0リッター直4ターボに7速デュアルクラッチトランスミッション(PDK)の組み合わせ、駆動方式は4WDだ。出力に変更はないものの、そこはポルシェらしくフロントサスペンションの一部をアルミ化して1.5kgの軽量化を実現。バネ下重量を軽減し、またアンチロールバー、スプリング、ダンパーなどの設定を見直すことで、乗り心地を改善しながらも、ドライビングダイナミクスも進化させている。タイヤサイズはフロント235/60 R18、リア255/55 R18の前後異径サイズを標準採用。オプションで19~21インチのタイヤも装着可能だ。

ポルシェであっても、もはやADAS(先進運転支援システム)とは無縁でいられない。特にマカンは新規顧客獲得の役を担うモデルだけあって、新型では歩行者検知機能やブレーキアシスト機能を含むアダプティブクルーズコントロールをはじめ、レーンチェンジアシスト、サラウンドビュー付きパークアシストを標準装備とした。さらに渋滞時に停止と発進を自動で行うトラフィックジャムアシストや、レーダーとカメラで車線を認識してステアリング操作を補助するレーンキープアシストなどはオプションで用意する。

発表会には欧州で活躍する日本人アスリートとして“ポルシェドライビングアスリート”(アンバサダー)を務めるサッカー・南野拓実選手(FCレッドブル・ザルツブルク所属)とカヌースラローム競技・羽根田卓也選手(スロバキア在住)の両名が訪れ、トークセッションを実施。新しい時代に向けた挑戦をテーマに、南野選手は「Champion」、羽根田選手は「テクニックの進化」と抱負を述べた。

気になるベースモデルの車両価格は、LEDやADASなど数々の装備を追加しながら699万円(税込み)と従来モデルからの据え置きという戦略的な設定。Sやターボといった高性能モデルについてはこのタイミングでは発表されていない。導入初期には、装備を充実させた「ファーストエディション」(889万円~)と「シュポルトエディション」(916.4万円~)という2つの限定モデルを用意する。新型マカンの発売は2019年夏の予定だ。

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