2020年1月10日~12日に開催された東京オートサロン2020。日産ブースでは、エルグランドAUTECH CONCEPTが公開された。
鮮やかなブルーのボディをもつAUTECH(オーテック)シリーズは、2018年にセレナとノート、2019年には、エクストレイルとリーフに設定され、実質的には各モデルの最上級グレードとみなされている。
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現行型エルグランドは、2010年の登場から既に10年を超え、モデル末期ともいわれているのに、AUTECHが追加されることを誰が想像しただろう。
これまでのAUTECHブランドの特徴を振りかえりながら、エルグランドAUTECHを出す目的とは何なのか、を考察していこうと思う。
文:吉川賢一、写真:日産、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】東京オートサロンでお披露目されたエルグランドと現在あるAUTECHシリーズ車をみる!!
AUTECHのフラッグシップ!エルグランドAUTECH CONCEPTが登場!
AUTECHシリーズは、多種多様なカスタムカーづくりで蓄積してきたAUTECHジャパン伝統のクラフトマンシップを継承しつつ、スポーティ&高級感を狙ったスタイリングが特徴のブランドだ。
AUTECHジャパン創業の地である湘南・茅ヶ崎の海と空のイメージから想起した、通称「湘南ブルー」が、ブランドのアイコニックカラーとなっている。
セレナe-POWER AUTECH Multi Bed CONCEPT(参考出品)
今回の東京オートサロンでAUTECHジャパンは、
「マイナーチェンジをしたセレナAUTECHをベースに、休憩や車中泊ができるベッドシステムを搭載したコンセプトカー、セレナe-POWER AUTECH Multi Bed CONCEPT(参考出品)と合わせ、AUTECHブランドのフラッグシップモデルとして、エルグランドAUTECH CONCEPTを特別展示しました。」と発表している。
エルグランドAUTECH CONCEPTに装着されているカスタマイズとオプションは、専用フロントグリル、メタル調のフロントプロテクター、サイドとリアのプロテクター、
フォグランプフィニッシャー、AUTECHエンブレム(フロントリア)、AUTECH専用シグネチャーLED、AUTECH専用ダーク金属調18インチアルミホイールだ。
エルグランドAUTECH CONCEPT
インテリアは濃い目のスモークガラスがかかっており、確認が出来なかったが、他のAUCECHモデルでは、シートやステアリングホイールやその他のインテリアへ専用デザインを施したり、足回りへの専用サスや、
フロア床面への車体剛性アップするパーツが装着されていることから、エルグランドAUTECHにおいても、これらの追加はなされるであろう。
カスピアンブルーに彩られたエクストレイル AUTECH
ちなみに、AUTECHのメインカラーに採用されているブルーは、オーロラフレアブルーパール(リーフ、ノート)、カスピアンブルー(セレナ、エクストレイル)という違いがある。
エルグランドAUTECH CONCEPTは、「AUTECHオリジナルブルー」という表記が展示車には貼られていたが、色味からすると、カスピアンブルーの様な少し落ち着いたブルーに近い気がする。
エルグランドAUTECH CONCEPT登場は、AUTECHジャパンの誘導作戦?
現行型エルグランド
水を差すようで申し訳ないが、「AUTECHブランドのフラッグシップ」という言葉を聞いて、筆者は、その該当車が「10年目を迎えたエルグランド」というのが、AUTECHがかわいそうに感じた。
本車両の企画をAUTECHジャパンが主導したのか、日産自動車が依頼したのかは不明だが、
もし、アルファード&ヴェルファイアのようなラージミニバンが、日産のラインアップに存在していたら、どれだけこの「エルグランドAUTECH」が話題になっただろう。
ラージミニバンで人気の高いトヨタ アルファード
筆者に限らず、新型エルグランドの姿を想像し、モデルチェンジを熱望してきた方は多くいるだろう。
しかし、いまだそのウワサすら聞こえてこない。もしかしたら、しびれを切らしたAUTECHジャパンが、日産を刺激するために仕掛けた「作戦」なのかもしれない。
このエルグランドAUTECHが市場で大ヒットすることがあれば、日産自動車側も新型エルグランド開発を無視してはいられなくなるだろう。
東京オートサロン会場の日産ブースには、GT-R50やV37スカイライン400Rのコンセプトカー、GTマシンなどが並び、それら話題のモデルが多くの来場者に囲まれている中、
スカイライン400R スプリント コンセプト
隅の方に展示されていたエルグランドAUTECH CONCEPTの周りにも、多くのファンが集まっていた。
口々に、「カッコ良い」、「アルヴェルに負けていない」、「いくらで販売されるのだろうか?」など、注目度は非常に高いことがよく伝わる。
こうしたクルマのお祭り的な会場にいると、クルマ離れなんてとても感じられなくなるほどに、クルマのファンは多い。
そして、モデル末期のクルマがベースではあるが、エルグランドAUTECHは、これだけ来場者の視線を集めることができる、期待のクルマなのだ。
まとめ
現行型エルグランドは基本設計が古いクルマだが、ラージミニバンという市場は確実に存在している。
その市場は日本だけでなく、海外でも需要があり、現在海外では、アルファードの人気が非常に高く、高値で売買されている。
ラージミニバンの先駆車だったエルグランドが、このままアルファード&ヴェルファイアに市場を奪われたままで行くのか、それとも一矢報いるのか、日産の今後に期待している。
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みんなのコメント
『負けてない』って言ってる時点で負けてるのといっしょ。勝たなきゃダメでしょ。
その30系アルファードももうすぐフルモデルチェンジ。
周回遅れにもほどがあるな。