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この背の高いランチア・デルタにルノー5ターボは!? ジムニーベースのびっくり車両4選【TAS2024】

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この背の高いランチア・デルタにルノー5ターボは!? ジムニーベースのびっくり車両4選【TAS2024】

 この記事をまとめると

■東京オートサロン2024には多くのジムニーのカスタム車両が展示されていた

なんちゃってヨンクだらけの今こそ乗りたい「悪路御用達」の男前国産SUV4選

■大胆なイメージチェンジを果たしたジムニーのカスタム車両をピックアップして紹介

■他ブランドの名車をオマージュしたドレスアップはジムニーのカスタムの定番となっている

 大胆にイメチェンした車両をピックアップ!

 2018年に発売されるやすぐに注文が殺到してバックオーダー状態となった4代目のジムニー。コロナ禍で部品の供給難があったとはいうものの、5年が経過したいまでも1年待ちという人気の状態を保っているようです。

 そんなジムニーですから、今回のオートサロン会場でも「犬も歩けば棒に~」というのは大げさですが、かなり多くの出品が見られました。

 ここではそんなジムニーのカスタム車両のなかから、「えっ? これ、ジムニーなの?」というくらいに大胆なイメージチェンジを果たした車両をピックアップして紹介していきます。

 DAMD JIMNY SIERRA little Δ. JIMNY SIERRA little 5.

 まずは「DAMD」が製作した「ジムニー・シエラ リトルΔ.」と「ジムニー・シエラ リトル5.」です。

 ここ最近、ネオクラシックなテイストのカスタム路線を打ち出している感のある「DAMD」を知っていた人も、この「リトルΔ.」と「リトル5.」の2台を見て「今度はそう来たかー!」と驚き、あるいは喝采を上げたという人も少なくないのではないでしょうか。

 さすがに実車と並べるとその違いは明らかですが、単体で見ると、「よくぞここまで絶妙なラインを表現したな」と感心させられる出来映えだと思います。

 今回の「DAMD」ブースの目玉と言えるこの2台は、イタリアの「OZレーシング」とのコラボレーションから生まれた企画による車両だそうで、「ヨーロピアン・マスターピース」をテーマに製作されました。

 WRCラリーが好きな人なら一度は憧れたであろうOZの銘品「ラリー・レーシング」が復刻され、そのタイミングに合わせて、1980年代のラリーシーンで活躍してファンの記憶に残っている2台の名車を再現したとのことです。

 赤い方の車両のオマージュ元は「ランチャ・デルタ・HFインテグラーレ(エヴォルツィオーネ)」ですね。

 特徴的な丸目4灯のヘッドライトと、真ん中で分割された逆台形のグリルの再現度が絶妙なバランスで成り立っています。ライトの下のサイドマーカーの存在が、なにげに再現度に貢献しているように思います。

 そして、やはり「ランチャ・デルタ・インテグラーレ」の特徴といえば、大きく張り出したブリスターフェンダーですが、シエラのワイドフェンダーをベースにして、それなりの雰囲気に仕上がっているのも秀逸です。

 トドメはルーフのリヤ後端に装着された、そそり立つ角度のスポイラーですね。これをマネして他の車種のリヤにこの雰囲気のスポイラーを装着するのが流行りました。それも見事に再現しています。

 個人的には、リヤフェンダー後端のアウトレットは無い方が良かったかなと思いましたが、これだけの高い再現度には拍手を送りたいです。

 青いほうは「ルノー・5(サンク)ターボ」のオマージュですね。

 こちらも1980年代のWRCで大活躍した、歴史に名を連ねるマシンです。リッタークラスの大衆車である「5(サンク)」をベースにして、ラリーで勝つために大改修を施されて作られたマシンです。

 エンジンは1.4リッターのターボで160馬力と特筆するような出力ではありませんが、FFで前にエンジンがあったレイアウトから一転、後席の位置に移動して搭載してしまうという大胆すぎる大改修が施されているのです。当時それを知ったときのインパクトはいまでも忘れません。

 こちらもベース車から片側100mm以上張り出されたブリスターフェンダーが最大の特徴で、シエラのフェンダーをうまくベースとして活用していますが、リヤフェンダー後端のアウトレットは、この「5ターボ」の特徴なので、リヤの印象はここで保たれているといっても過言ではないと思います。

 フロントのポイントは角目のヘッドライトと狭めなグリルの形状ですが、黒で処理されたバンパーの再現度もかなり凝ったものだと思われます。

 こちらは水平タイプのリヤスポイラーがセットになっていて、これもじっかりマッチしています。

 もちろんホイールは「ラリー・レーシング」です。オフロード車の車高ですが、このホイールを履くとラリーの雰囲気になるから不思議ですね。

「AMG G63」のオマージュは驚きの再現度!

 エアロオーバー G62Sシエラ用エアロパーツ

 こちらはメルセデスベンツの人気車両「AMG G63(ゲレンデヴァーゲン)」のオマージュ車です。

 製作したのはこのジャンルのパイオニアとも言われている「エアロオーバー」で、パッと見ベース車の「ジムニー」よりも「G63」の印象のほうが強く感じるくらいの再現度です。その点がウケて、ジムニーファンだけでなく、欧州車寄りのクルマ好きの心も捉えてヒットしている模様。

 グリルとヘッドライトがその車種を印象づける重要な要素ですが、ヘッドライトはそのまま残し、グリルをメッキタイプに換えただけ、しかもメルセデスベンツの象徴である「スリーポインテッドスター」のエンブレムにも頼らず、ジムニー純正のエンブレムを使いながらこの再現度は秀逸です。

 しっかり「G63」を意識して造形されたバンパーと、さり気なく「らしさ」を演出するボンネットのカバーが良い仕事をしています。

 リヤまわりは、ボディ同色のバンパーの造形と、テールランプのデザインでだいぶ「らしい」雰囲気になっていますが、カチッとしたデザインのスペアタイヤカバーが組み合わさることでかなり再現度が増しています。

 また、基本キットには含まれていないようですが、サイドモールも「らしさ」が増すアイテムですね。

 トドメは扁平タイヤを履かせた大径ホイールです。展示車は「KFW M-MOTION」製の18インチを装着していました。

 おそらく「スリーポインテッドスター」でオマージュが完成するのだと思いますが、それを実行するかの判断はオーナーに委ねられているのでしょう。

 Spiegel Beyond JB74シエラ CODE01

 こちらのジムニーは、具体的にどの車種がモチーフというスタイルではありませんが、「シボレー・ブレイザー」や「ジープ・ワゴニア」、「フォード・ブロンコ」などの往年のアメリカンなテイストのSUVのイメージでまとめられた車両です。製作したのは埼玉の「Spiegel」。軽カーを中心に、足まわりや外装、内装パーツなど総合的に展開しているメーカーです。

 この「Beyond JB74シエラ CODE01」と名付けられたジムニーベースの車両は、1960~70年代のアメリカのラグジュアリーなテイストを持ったSUVをイメージして製作したそうです。

 おもなパーツとしては、「Beyond JAPAN」ブランドのメッキが効いたフェイスグリルと、同じくメッキ仕上げされた「リベルテ」の 64/74 前後バンパー、それに「Corin」製の「オールド」カントリー」ホイールと「BFグッドリッチ」製オフロードタイヤを組み合わせて、オールドスクールな雰囲気に仕上げています。

 そしてもうひとつのポイントとなっているのがカラーリングでしょう。鮮やかなキャンディオレンジとクリームのツートンカラーが、絶妙に旧き良きアメリカンSUV「らしさ」にひと役買っています。

 カラーリングを除けば最小限の変更で、このオールドスクールな雰囲気に仕上げているのはお見事だと思います。

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