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GRカローラのグレードによる違いを紹介【プロ徹底解説】

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GRカローラのグレードによる違いを紹介【プロ徹底解説】

GRカローラに搭載されているパワートレインは、1.6L直列3気筒ターボエンジン+6速MTの1種類です。しかし、RZとRZ“MORIZO Edition”では最大トルクが30Nm異なりますし、6速MTのギヤ比も異なっています。ここではGRカローラのグレードによる装備等の違いを紹介します。文・写真/萩原文博

RZ

304馬力、85mmワイド化!「GRカローラ」は"サーキットエディション"を擁し2グレードで登場!

GRスープラの通常モデルとなるのが、日本市場の販売台数が500台のRZです。このRZは型式指定を受けたカタログモデルとなります。
搭載している1.6L直列3気筒ターボエンジンは最高出力304ps、最大トルク370Nmを発生します。
駆動方式はGR-FOURと呼ばれるアクティブトルクスプリット4WDシステムを採用。
このシステムは、緻密な前後駆動力配分制御とそれを実現する高応答電子制御カップリング、トルセンLSDにより、4輪の駆動力を自在に操ります。
思いのままの優れた旋回加速性能と4WDならではの安定性を実現したトヨタ独自開発のスポーツ4WDです。

足元にはBBS製8.5J鍛造アルミホイール+235/40R18(YOKOHAMA ADVAN APEX V601)というサイズのタイヤを標準装備しています。
外観では、カーボンルーフや排気効率の優れた3本出しマフラーを採用。
インテリアでは、シート表皮にパーフォレーション付ブランーブとステッチ付合成皮革を使用したプレミアムスポーツシートを標準装備しています。
6スピーカーの8インチディスプレイオーディオを標準装備し、JBLの8スピーカーを採用した10.5インチのディスプレイオーディオPlusは19万1400円のオプションとなります。

安全装備ではプリクラッシュセーフティをはじめ、レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)など6つの機能がパッケージ化されたToyota Safety Senseを標準装備。
さらにバックガイドモニターと前方のドライブレコーダーも採用されています。
また、安全装備のオプションとして、以下が設定されています。
・ブラインドスポットモニター(BSM)+安心降車アシスト
・リアクロストラフィックアラート(RCTA)+クリアランスソナー&バックソナー
・前方+バックガイドモニター(録画機能付)のドライブレコーダー

そのほかオプション装備は、以下の通りです。
・ステアリングヒーター
・カラーヘッドアップディスプレイ
・シートヒータアー(運転席・助手席)
・LEDリアフォグランプ
・ブラインドスポットモニター付オート電動格納式リモコンドアミラー
・置くだけ充電
・寒冷地仕様
ボディカラーは、有償色を含め5色が用意されています。
・スーパーホワイトII
・プラチナホワイトーアールマイカ(+3万3000円)
・プレシャスメタル(+5万5000円)
・プレシャスブラックパール(+5万5000円)
・エモーショナルレッド(+5万5000円)

ボディサイズ:全長4,410mm×全幅1,850mm×全高1,480mm
エンジン種類:1,618cc 直列3気筒DOHCターボ
最高出力:304ps/6,500rpm最大トルク:370Nm/3,000~5,550rpm
乗車定員:5人
車両本体価格:525万円

RZ“MORIZO Edition”

日本市場限定70台で販売されたのが、走行性能に磨きを掛けた2シーターモデルのRZ“MORIZO Edition”です。
見た目は2シーターモデルになった以外、変化がないよう見えますが、中身は大幅にチューニングが施されています。

RZ“MORIZO Edition”はスポーツ走行時などのカーブを曲がる時の高い旋回中でも適切にサスペンションを動かすために、構造用接着剤の塗布長をRZから約3.3mさらに延長しています。
さらに、補強ブレースをクルマのリアセクションに2つ追加することでボディ剛性を高めています。
サスペンションも強力なエンジンとハイグリップタイヤに対応させるため、応答性の高いモノチューブダンパーを前後に採用しています。
タイヤはベースのRZより10mm拡幅した245/40ZR18タイヤ(ミシュラン パイロットスポーツ2コネクト)を採用しています。

搭載する1.6L直列3気筒ターボエンジンは、最高出力は304psのままですが、レースで多用する中回転域のトルクを高めるため過給圧を10%向上させています。
そのおかげで、最大トルクは400Nmとなり、RZより30Nmアップしています。
組み合わされる6速MTは、スーパー耐久という過酷な現場でレーシングドライバーに鍛えられたクロスミッション/ファイナルギヤ比を採用しています。
また、ディファレンシャルギヤをローギヤード化することで、動力性能を向上させています。
同時に1、3、4、5速とディファレンシャルギヤに高強度ギヤ材の使用とショット処理を施すことで信頼性を確保しています。

RZ“MORIZO Edition”の専用パーツとして、外観ではGRクーリングブレーキダクトを採用。
インテリアでは、ステアリングやシフトノブ、コンソールにはソフトな手触りと上質な素材感、そして優れた耐久性を備えたウルトラスエードを採用。
また、インストルメントパネルやシフトレバーベースには鋳物ブラック塗装を施しています。
シフトノブのアルマイトレッドリングがスポーティなアクセントとなっています。
そしてシートには、ホールド性の優れたヘッドレスト一体の専用セミバケットシートを採用しました。
ドライバーに強いGがかかるシーンでも正確なドライビングをサポートし、スポーツ走行を楽しむことができます。

リアシートの撤去をはじめ、リアワイパーや制振材を廃止することで、RZより約30kgの軽量化を実現。
リアシートのスペースには、ソフトカバー付きのボディ補強ブレースを追加していますが、タワーバーとブレースバーを使用するとタイヤ4本を積載することが可能です。

オーディオは2スピーカー+8インチのディスプレイオーディオを標準装備しています。
ボディカラーは有償色の以下の2つが用意されています。
・マットスティール(+35万2000)
・プレシャスメタル(+5万5000円)

ボディサイズ:全長4,410mm×全幅1,850mm×全高1,475mm
エンジン種類:1,618cc 直列3気筒DOHCターボ
最高出力:304ps/6,500rpm最大トルク:400Nm/3,250~4,600rpm
乗車定員:2人
車両本体価格:715万円

グレード別に外観ではわからない違いが多数

リアシートがあり5人乗りのRZとリアシートを廃して、ボディ剛性を向上させるパーツを装着した2人乗りのRZ“MORIZO Edition”。
外観はほとんど変わらないですが、違いは見えない部分で相当あります。
価格差は約190万円ありますが、モノチューブダンパーをはじめ、ウルトラスエードを採用したインテリアなど、さらにアドレナリンが大量に出る仕様となっています。

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