現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > EV先進国の中国がなんでEV慎重派の日本に上陸!? BYDの作戦がスゴすぎ

ここから本文です

EV先進国の中国がなんでEV慎重派の日本に上陸!? BYDの作戦がスゴすぎ

掲載 91
EV先進国の中国がなんでEV慎重派の日本に上陸!? BYDの作戦がスゴすぎ

 2023年1月、中国のEVメーカー「BYD」がついに日本に上陸した。日本は昔から国産車のシェアが大きく、輸入車にとっては厳しい市場。おまけに日本はEVの販売比率がまだまだ低い。そんななか、なぜBYDは進出してきたのか?

※本稿は2023年2月のものです
文/井元康一郎、写真/BYD、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年3月10日号

EV先進国の中国がなんでEV慎重派の日本に上陸!? BYDの作戦がスゴすぎ

■中国から来た3台の「黒船」

BYDは2022年7月、日本にEV3車種「アット3」「ドルフィン」「シール」を投入することを発表。2023年1月31日に、その第一弾としてアット3が上陸した。ほかの2車種も年内に発売される予定

 2023年1月31日、日本市場にクロスオーバータイプの乗用電気自動車「アット3(ATTO3)」を投入した中国の自動車メーカーBYD。今年さらに2モデルを発売する予定で、まさに中国からの黒船という感がある。

 が、日本市場はトヨタ自動車をはじめ強豪メーカーがひしめき、輸入車ブランドにとっては難攻不落。欧米の有名ブランドでも販売台数は世界販売の数%にとどまる。新興ブランドであるBYDにとって成功のハードルはかなり高い。なぜBYDはそんな日本に攻め込んできたのか。

 背景にあるのはクルマの電動化を機に自動車を輸出産業に育て、貿易収支に貢献させるという2009年来の中国政府の産業政策。先進国で戦えるレベルの商品を供給できる力を付けた今はまさに攻め時というわけである。

 BYDが攻勢に出るのは日本ばかりではない。電動化に大きく舵を切っている欧州でも販売を開始しており、現在は国際情勢から通商が難しい北米市場への参入も視野に入れる。販売台数でそれらの市場が多数派となるだろう。

■日本市場でクルマ作りのノウハウをさらに磨く?

日本市場に上陸したミドルサイズSUVのアット3。航続距離は435km。価格は440万円

 そんななかで販売台数が限られる日本に力を入れるのはなぜか。販売台数を増やすためとは考えにくい。日本の自動車メーカー関係者は「日本はユーザーのクルマに対する要求が厳しく、自然環境も多様。それに応えることでクルマづくりを鍛えるという狙いがあるのでは」と推測する。

 新ジャンルである電気自動車であれば、エンジン車に比べてユーザーのアジアンカーアレルギーも薄いという読みもあるだろう。はたしてBYDは日本のユーザーの心をつかむことができるか。

こんな記事も読まれています

軽自動車ってのが凄すぎる…! 世界に誇れる自動車と言えば[スズキ ジムニー]でしょ! 
軽自動車ってのが凄すぎる…! 世界に誇れる自動車と言えば[スズキ ジムニー]でしょ! 
ベストカーWeb
レッドブル&HRC密着:突貫工事でリヤウイングを修正。マシン性能を出し切っての予選5番手にフェルスタッペンも満足
レッドブル&HRC密着:突貫工事でリヤウイングを修正。マシン性能を出し切っての予選5番手にフェルスタッペンも満足
AUTOSPORT web
ポールのラッセル「壁に接触、望みが消えたかと思った」マシンの速さについては「理由が分からない」/F1第22戦
ポールのラッセル「壁に接触、望みが消えたかと思った」マシンの速さについては「理由が分からない」/F1第22戦
AUTOSPORT web
次期デリカD5はこうなってほしい!! 唯一無二の価値を持つSUVミニバンへの期待
次期デリカD5はこうなってほしい!! 唯一無二の価値を持つSUVミニバンへの期待
ベストカーWeb
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
AUTOSPORT web
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
AUTOSPORT web
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
ベストカーWeb
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
AUTOSPORT web
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

91件
  • 買いたい人は買えばいいが、BYDじゃなくても欧州の有名メーカーのEVって中国製が多い気がするけど、違いますか?
    テスラも中国製だった気がする。
    EVってまだまだ軽自動車みたいな近所の買い物用の車としか思えないね。
  • 我が国に住んでる中国人向けだろうよ。この国製っちゅうだけで買わんわ!何で領海侵犯やらする国のモンを買わんといかんのよ。性能が良い悪いではない。関係が良好なら性能が悪くても買うんです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

450.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

178.0398.0万円

中古車を検索
ATTO3の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

450.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

178.0398.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村