現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【初テスト】327馬力米国仕様の新型「BMW M235 xDriveグランクーペ」本国モデルよりも速いとはどういうことだ!

ここから本文です

【初テスト】327馬力米国仕様の新型「BMW M235 xDriveグランクーペ」本国モデルよりも速いとはどういうことだ!

掲載
【初テスト】327馬力米国仕様の新型「BMW M235 xDriveグランクーペ」本国モデルよりも速いとはどういうことだ!

BMW M235 xDriveグランクーペ(BMW M235 xDrive Gran Coupe):M235グランクーペの「M」は、より多くを意味する。新型BMW M235グランクーペは、単なるフェイスリフト以上のものだ。サーキットでそのことを証明してもらおう!

米国サウスカロライナ州スパータンバーグのBMWパフォーマンスセンターにある小さなサーキットで試乗できる「BMW M235 xDriveグランクーペ」は1台だけだ。「この車をダメにしてはいけない」と、「BMW 2シリーズ」のプロジェクトマネージャーであるベルント オフナー氏は言う。

パサートが欲しい!新型「VW パサート(B9)」が日本上陸

これは願いでもあり、命令でもある。なぜなら、米国仕様はCO2排出量の要件が異なるため、ドイツで「2シリーズ」のトップに期待される300馬力よりも27馬力高い出力となっているだけでなく、その日は朝から雨が降り注いでおり、サーキットがアクアプレーニング現象を起こすほど滑りやすくなっているからだった。

BMW M235グランクーペは、正確なハンドリングを備えた本物のハンドリングマシーンだ。BMW M235グランクーペは完璧に路面を捉える少しアクセルを踏み込むと、グッドイヤーのイーグルF1タイヤは熱を帯び、デカップルドESPのスポーツモードでも問題はなくなる。もちろん、BMWが米国モデルで4.7秒、欧州モデルで4.9秒と公表している標準的な0-100km/h加速タイムは、その日は降りしきる雨でグラウンドコンディションが悪く、トライできなかった。

BMW M235グランクーペは、ダブルフローエグゾーストシステムから、まさにそれらしいサウンドを響かせる。この小型の四輪駆動車は、水たまりを正確に避けて進むので、オフナーは私にステアリングホイールから手を離すように言った。そして、ロードスポーツカーがどれほど安定しているか、目で見て実感するようにと。そして実際、ここでは彼の指摘するように、何もぎくしゃくせず、スムーズに走行できた。

BMW M235グランクーペのインテリアデザインは、ほぼ純粋主義的だ。高速コーナリングのための微調整プロジェクトマネージャーが説明する理由は、微調整にある。例えば、キャスターアングルを20%増加させ、ステアリングレシオを変更した。ステアリングレシオを10%増加させることで、コーナリング時の精度が大幅に向上する。さらに、負荷がかかった際にトーインを減少させるハイドロマウントも装備されている。また、アンダーボディに新たに採用されたウィッシュボーン式サスペンションとストラットがボディを強化し、極めてスポーティなコーナリング時でもねじれを防止する。

ブレーキは「M」の血統を受け継ぐ、Mコンパウンドブレーキが取り付けられている。正確なコントロールとフェードなしで、何度も周回を重ね、少し勇気を出して、オフナーの激励を受け、筆者も本当にスポーティな周回を数周してみた。

BMW M235グランクーペのスポーツシートは、その名にふさわしいホールド性の高いものだ。左右2つのテールパイプから、ほとんど特徴的とも言えるほど深い音を伴う排気音を響かせる。この心躍るようなサウンドは米国モデルのみに搭載されているという懸念を、オフナー氏は否定し、このサウンド欧州モデルでも聞くことができると約束してくれた。

日常使用に適したスポーツカー結局のところ、「2シリーズ」のデザイン要件には、当然ながら日常的な使用にも適した車であることも含まれていた。少なくとも4人乗りのスペースと、それに見合ったトランクを備えた車だ。実際、全長4.55mの「M235 xDrive」は、430リットルの収納スペースを備えており、リアシートの背もたれを倒せば、最大1,200リットルまで拡大できるようになっている。

後席は、狭苦しくないし、窮屈さも感じさせない。ホイール径の拡大、ロードノイズを低減する新型タイヤ、周波数選択ダンパーも、快適性の向上に貢献している。

Mパッケージは、BMW M235グランクーペのインテリアを細部に至るまで洗練させている。それには、ダッシュボードのキルティング加工やエンボス加工されたアルミニウムインレイなどが含まれる。単なるフェイスリフトにとどまらない以上、述べたことだけでも、新型「2シリーズ」について語るのに十分な理由がある。しかし、オフナー氏はさらに多くのことを指摘する。ボディワークの変更、特にリアに向かって変更されたルーフライン、あるいはフロントではグリルがヘッドライトのラインの下に移動したことなどは、生産の観点から見ると単なるフェイスリフトにとどまらない。

これに加えて、2.0リッター4気筒エンジンの改良も行われ、燃焼プロセス、吸気ポートと燃焼室の設計、カムシャフト制御、さらに点火システムと排気ガスの経路も変更された。頑丈なクランク機構、冷却チャンネルピストンの最適化されたオイル供給、新しいメインベアリングシェルとカバーも忘れてはならない。

しかし、当然のことながら、「2シリーズ グランクーペ」はただでは手に入らない。スポーティな「235 xDrive」でコーナーを攻めたい人は、BMWディーラーに少なくとも5万9,700ユーロ(約980万円)を支払う必要がある。

結論:BMWは、「M235グランクーペ」をさらにダイナミックにするために多くのことを行った。外観もよりトラクションが増している。さらに、このバイエルン車は、優れた仕上がりや素晴らしい素材で輝いている。気品のある楽しい車だ。

Text: Holger PreissPhoto: Bernhard Filser, BMW

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

パサートが欲しい!新型「VW パサート(B9)」が日本上陸
パサートが欲しい!新型「VW パサート(B9)」が日本上陸
AutoBild Japan
スパイダーからワンボックスまで! フィアット850 シリーズ(1) リアエンジンなイタリアの大衆車
スパイダーからワンボックスまで! フィアット850 シリーズ(1) リアエンジンなイタリアの大衆車
AUTOCAR JAPAN
日産「次期型シルビア!?」と言われたコンセプトモデル!  全長3.7m級ボディ&斬新“ツルツル顔”採用! 凄いバランス&スポーティな“画期的パワトレ搭載”の「エスフロー」とは
日産「次期型シルビア!?」と言われたコンセプトモデル! 全長3.7m級ボディ&斬新“ツルツル顔”採用! 凄いバランス&スポーティな“画期的パワトレ搭載”の「エスフロー」とは
くるまのニュース
【今年の新型車一覧】2025年に登場するニューモデル51台を画像とともに一挙に紹介!
【今年の新型車一覧】2025年に登場するニューモデル51台を画像とともに一挙に紹介!
AutoBild Japan
ポルシェ「911」のオープンモデルを試す!「カブリオレ」と「タルガ」は「後期型」になって何が進化した?
ポルシェ「911」のオープンモデルを試す!「カブリオレ」と「タルガ」は「後期型」になって何が進化した?
Auto Messe Web
【宿命の対決】高級感と性能を備えたエレガントなステーションワゴン対決 BMW3シリーズ対メルセデスCクラス 僅差で勝利したのは?
【宿命の対決】高級感と性能を備えたエレガントなステーションワゴン対決 BMW3シリーズ対メルセデスCクラス 僅差で勝利したのは?
AutoBild Japan
3代目メルセデス・ベンツCクラスは後期型へのマイナーチェンジで一気に熟成が進められた【10年ひと昔の新車】
3代目メルセデス・ベンツCクラスは後期型へのマイナーチェンジで一気に熟成が進められた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
「はぐれラリーマシン」なGRヤリス 高い完成度のシャシーを持つM500 BBDC 2024(3)
「はぐれラリーマシン」なGRヤリス 高い完成度のシャシーを持つM500 BBDC 2024(3)
AUTOCAR JAPAN
【試乗】新型アウトランダーはバッテリーの改良で0-100km/h加速が2秒も短縮! バカッ速で上質さまで向上していた!!
【試乗】新型アウトランダーはバッテリーの改良で0-100km/h加速が2秒も短縮! バカッ速で上質さまで向上していた!!
WEB CARTOP
「えっ!」V12エンジン搭載のトヨタ「ランドクルーザー」が発売中!? 旗艦「センチュリー」の心臓部を移植した“夢のコラボ作品”の価格とは
「えっ!」V12エンジン搭載のトヨタ「ランドクルーザー」が発売中!? 旗艦「センチュリー」の心臓部を移植した“夢のコラボ作品”の価格とは
VAGUE
【ニューパンダファミリー登場!】80年代のパンダ4×4へのオマージュ?新型「フィアット グランデ パンダ」発売開始!すべての情報をお届け!
【ニューパンダファミリー登場!】80年代のパンダ4×4へのオマージュ?新型「フィアット グランデ パンダ」発売開始!すべての情報をお届け!
AutoBild Japan
厳しい冬は“ホットな”バイクがオススメ? ライダーを身も心も暖かい気分にさせる「空冷エンジン」搭載モデル3選
厳しい冬は“ホットな”バイクがオススメ? ライダーを身も心も暖かい気分にさせる「空冷エンジン」搭載モデル3選
VAGUE
駆け抜ける喜びは健在! BMW 330e プラグインHVへ英国試乗 改良でクラスベストへ
駆け抜ける喜びは健在! BMW 330e プラグインHVへ英国試乗 改良でクラスベストへ
AUTOCAR JAPAN
BMW「M2」がパトカーになった! ACシュニッツァーが手掛けたポリスカーは法規を厳守したチューニングカーでした…TUNE IT! SAFE!(安全にチューニングを)
BMW「M2」がパトカーになった! ACシュニッツァーが手掛けたポリスカーは法規を厳守したチューニングカーでした…TUNE IT! SAFE!(安全にチューニングを)
Auto Messe Web
【2024写真蔵トップ10】<第9位>マクラーレンの最新モデル、アルトゥーラ スパイダーはパワーアップして2025年モデルから日本デビュー
【2024写真蔵トップ10】<第9位>マクラーレンの最新モデル、アルトゥーラ スパイダーはパワーアップして2025年モデルから日本デビュー
Webモーターマガジン
【BMWの最新クラッチレス機構「ASA」を試す!】巨艦R1300GSアドベンチャーを万能にアシストする、秀逸な自動変速を実感
【BMWの最新クラッチレス機構「ASA」を試す!】巨艦R1300GSアドベンチャーを万能にアシストする、秀逸な自動変速を実感
モーサイ
商用車ベースと侮るなかれ! 走りの良さに驚いたフィアット ドブロ マキシ 試乗レポート【前編】
商用車ベースと侮るなかれ! 走りの良さに驚いたフィアット ドブロ マキシ 試乗レポート【前編】
Webモーターマガジン
さらなる冒険を可能にする1台! トヨタが米国市場で2025年型「タコマ」を発表
さらなる冒険を可能にする1台! トヨタが米国市場で2025年型「タコマ」を発表
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

502.0724.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

199.0548.0万円

中古車を検索
2シリーズ グランクーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

502.0724.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

199.0548.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村