■軽量化ボディは耐久性や安全面に懸念? 事故の際は全損扱いになる?
近年では、クルマの大型化に加え、先進安全装備をはじめとした最新システムの搭載、電子装備の増加に伴うバッテリーの大型化などの影響により、車重の増加が避けられなくなっています。
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一方で、環境性能や走行性能の面から、クルマの軽量化技術の進化も留まることを知りません。
クルマの重量が軽くなることで、より少ないエネルギーで走行できるため、重いクルマに比べて同じ量の燃料でも多くの距離を走ることができます。
また、カーブを曲がる際にクルマが重いとその分遠心力が加わりますが、軽量化することでその力も小さくなり、旋回性が向上するなど、クルマの基本性能向上と軽量化は密接な関係があるのです。
一方、十分な装備を備えることも重要です。装備の充実と軽量化を両立するには、ボディを軽量化する必要があります。
そのため、ここ数年のうちに発表される新型車のなかには、装備の充実とともに、ボディの軽量化をアピールするモデルが増えてきました。
ただし、ボディの軽量化を図ることで、デメリットがないのかは気になるところです。
考えられることとしては、軽量化のために肉薄のボディとなり、衝突安全性が低下したり、あるいは軽微な事故でもボディ全体に衝撃が伝わり、修理費用が大幅に増えるといった点が挙げられます。
衝突安全性については、販売をおこなう前提として国が定める基準をクリアしている必要があるので、一定以上のレベルはクリアしているといえますが、ちょっとした事故でも修理費用が高額になってしまうことが実際にあるのでしょうか。
一例を挙げると、現行モデルが2015年に登場したホンダ「ステップワゴン」をはじめとしたミニバンでは、多人数乗車を特徴とする性質上として居住空間を確保する必要があります。
加えて、ファミリー層をターゲットにするため、燃費性能にも気を配らなければなりません。そして、これらはボディを軽量化することで解決することが可能です。
また、ステップワゴン特有の装備として「わくわくゲート」があります。リアドアからの乗車や荷物の出し入れを可能にする横開きドアのわくわくゲートは、使い勝手のよい分通常のミニバンよりも重量が増えます。このような特徴から、ステップワゴンにはほかのモデル以上に軽量化を推し進める必要がありました。
では、実際のところステップワゴンは通常のクルマと比較して、事故を起こしたときのダメージが大きくなるのでしょうか。ホンダ販売店の担当者は、次のように話します。
「ステップワゴンは、わくわくゲートを採用にともなう重量増を緩和するため徹底したボディの軽量化を図っていますが、合わせて安全性の強化にも力を入れています。
まず、強度を落とさないために丸みのおびた形状を採用しており、衝撃を分散するアーチ状の素材を採り入れています。
わくわくゲート部分の強度にも配慮しており、基本的に低速であれば後ろから追突されても壊れることはほどんとありません。
バンパー部分の樹脂に潰れる構造を用いることで、周りからの衝撃を逃しているため、車両本体へのダメージを軽減しています。
潰れたバンパーは交換する必要がありますが、交換自体は簡単にできますし、樹脂製なので費用も比較的安いです」
■当たり方によっては全損扱いになる可能性もある?
ただし、現行ステップワゴンのワクワクゲートなどのような特殊な機構を用いたリアドア(ハッチドア)は、ちょっとのズレが大変なことになる場合もあります。
ワクワクゲートは縦にも横にも開く特殊なリアドアを採用し、使い勝手は非常に便利なドアですが、フレームやドアの建付けが数ミリズレただけでも閉まらなくなる可能性もあります。
実際に現行ステップワゴンで後ろから追突されたユーザーは、「クルマが買えてしまうくらいかなり高額な修理費がかかった」と話します。
それだけ特殊な機構を採用したクルマなどは、精密な設計がされています。
昔のクルマの場合、後ろからの追突で「ちょっと押された程度」ならバンパーやドアの修理で済んでいたはずです。
しかし、特殊な機構などを採用したクルマの場合、前述のユーザーのように下手すると車両価格くらいの修理費がかかる場合もありうることも想定されます。
車両保険に入っていれば保険で対応できますが、入っていなかった場合、多額の修理費に困惑することもあるのです。
前出とは別の販売店スタッフは、次のように話します。
「わくわくゲートの採用および軽量化によって、ステップワゴンが他車と比べて特別壊れやすくなっているあるいは修理費用が高額になるといったことは基本的にありません。
それでも、速度や当たり方によっては他車と同様に高額な修理代が掛かることや全損扱いとなる可能性はあるかもしれません」と説明しています。
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