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待ってましたのエスクード復活! じっくり見るとダダ被りライバル不在の「穴場SUV」だった

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待ってましたのエスクード復活! じっくり見るとダダ被りライバル不在の「穴場SUV」だった

 この記事をまとめると

■エスクードはスズキのSUV

100年の間には冒険したクルマも! 「名車」だらけのスズキが生んだ「迷車」6台

■2021年9月に日本仕様の販売を一旦終了していたが、復活を果たした

■ライバルとなる車種や強みについて解説する

 おかえり、スズキ・エスクード!

 現在、世界的にSUV、クロスオーバーSUVの人気が高まっている。国内はもちろん、海外の自動車メーカーも、こぞってSUV、クロスオーバーSUVを登場させ、まさにコンパクトクラスからラージクラスまで、選び放題となっている。国産車として希少な存在!? となったステーションワゴンとは、販売されている車種、台数で言えば、対極にあると言っていい。

 そんな時代に、一瞬、国内市場から消えたSUVがある。それが、本格クロスカントリーモデルを起源とする、ハンガリーで生産され、日本へは逆輸入車として扱われる多国籍車と言っていいスズキのエスクード。1988年に登場した初代は本格的な走破性を持ちながら、日常、都会でも使いやすい、お財布にやさしい低価格の”クロスカントリーセダン”として登場したのである。

 その4代目は2015年に登場。スタイリッシュなエクステリア、それまでのラダーフレーム&FR駆動の基本部分を改め、SX-4クロスと共通するFF=前輪駆動とし、軽量化はもちろん、室内、ラゲッジルームが拡大し、アウトドアなどでの使い勝手が大幅にUP。2018年のマイナーチェンジでは先進運転支援機能を拡充。渋滞追従型ACC、ブラインドスポットモニターなどを装備して、一気に現代的な商品力を身に着けていた。しかし、いったん、2021年9月に日本仕様の販売を終了。いつの間にかいなくなった……という印象もあったのだ。

 そんなスズキ・エスクードが、マイナーチェンジと同時に、日本再上陸!! パワートレインは時代のニーズに合わせた1.5リッターエンジン+6速AGS+モーターのストロングハイブリッドとなり、スズキ初の回生ブレーキシステムも搭載。スズキ・グリーンテクノロジーをフル搭載しているのはもちろん、本格SUVならではの電子制御4WDシステム、AUTO、SPORT、SNOW、LOCKの4つのドライビングモード(ALL GRIPモードスイッチによる)、ヒルディセントコントロール、ヒルホールドコントロールなどをフル搭載。今、求められるSUV、クロスオーバーモデルの要件のほとんどを、スズキ最新の先進運転支援機能とともに実現したことになる。

 意外にも他車とはあまり被らないサイズ感

 エスクードのボディサイズは全長4175×全幅1775×全高1610mm。ホイールベース2500mm。同クラスのライバルとしては、マツダCX-3(全長4275×全幅1765×全高1550mm)、トヨタ・ヤリスクロス(全長4180×全幅1765×全高1590mm)、輸入車ではVW T-Cross(全長4125×全幅1785×全高1580mm)がある。ちなみにトヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーは、スズキ・クロスビーはコンパクトクラスと言ってもクラス下。ホンダ・ヴェゼルやスバルXVはややクラス上ということになり、あるようでなかなか探せないサイズ感を持っている。

 日本の路上でも扱いやすいボディサイズの小さすぎず、大きすぎないエスクードクラスの最新SUVは、意外なほど走破性にも優れ、さらにその下のモデルよりもとくに後席の居住性、ラゲッジルームにゆとりがある点で走行面、実用面でのメリットがある。一方で、ミドルクラス以上に比べ、フル乗車でのアウトドアといったシーンでの荷物の積載力では敵うはずもない。今、大流行中の車中泊の車内ベッド化=ベッド長に関しても、やや物足りないケースも出てきて当然だ(寝る人の身長による)。そもそも全長、室内長に余裕がないからである。そのぶん、運転のしやすさ、ボディの見切りの良さといった走りやすさにつながるのだが……。

 また、このクラスのSUV、クロスオーバーモデルは、都会にも似合うスタイリッシュさを売りにしていることがほとんどで、SUVとしては低全高で走りの腰高感がなく、また泥、ホコリの臭いがせず、全高が低めなのが特徴となる。とはいえ、コンパクトなサイズながら、立体駐車場に入るか? となれば、全高1550mm制限の立体駐車場には、たとえばスバルXVのように全高1550mm(ルーフレール装着車とAdvanceグレードを除く)の特殊な車種とは違って入れない。新型エスクードの全高1610mmもしかり、である。また、小排気量のNAモデルだと、フル乗車、荷物満載といったシーンでは、動力性能が物足りなく感じることもあるかも知れない。

 と、メリットもデメリットもあるコンパクトクラスのSUVだが、ガソリン価格高騰の今、最大のメリットと言えるのは、やはり燃費性能の良さだ。その軽快感ある走りっぷりとともに、「SUVは重く大きく燃費が悪い」という常識を大きく覆す、今だからこそより際立つメリットを持ち合わせる。WLTCモード燃費はハイブリッドのエスクードが19.6km/Lと頑張っているし、CX-3もクリーンディーゼルモデルなら最高23.2km/Lだ。ヤリスクロスのハイブリッドに至っては最高30.8km/Lと驚異的な燃費性能と言っていい。本格的なSUV性能、走破性とともに、買いやすい価格や高い経済性まで望むのであれば、SUVの入門車として最適と言って良さそうだ。

 コンパクトSUVとして、もう少し大きくてもいいというなら、ホンダ・ヴェゼルのe:HEVモデル、スバルXVのAdvanceグレード、マツダCX-30のクリーンディーゼルモデルもお薦めである。

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みんなのコメント

22件
  • ラダーフレームじゃないだの何だの文句垂れる奴らいるけどさ、ラダーフレームじゃなきゃダメなとこ走んのか?って話。
    とはいえ、地味でありふれた車になったよ。

    素直ですっきりした走りと他より荒れ道・冬道に強いとこは評価に値するけど。
  • 大丈夫か?この記事書いた人、輸入車も逆輸入車もわかってない。「ハンガリーで生産され、日本へは逆輸入車として扱われる多国籍車」ハンガリーで生産して日本に持ってきてるから通常の輸入車なんだが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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