全国の施工店にてコンプリートマシンの購入も可能!
スポーツカーからミニバンまでオールジャンルにマシン製作
ジャパニーズカスタムペイントの最前線を走り続ける“ローハン”。東京オートサロン2023では全国7店舗のグループショップによる渾身の作品が展示されていたが、ミニバン・ワゴン部門で最優秀賞を受賞したのがこの90系ノア。手掛けたのは大分県の“カーペイントK”だ。
クルマのボディをキャンバスに展開するカスタムペイント。元々はアメリカのクルマ文化だったが、その技術を会得して国産車で展開したのがローハングループの代表である井澤孝彦氏。
「基本となるのはキャンディ、フレーク、グラフィックのペイントにラインワーク、グラインダータトゥで、それらをペインターのセンスと技術により独自の作品として仕上げていくんです」と説明してくれた。
もちろん、ノアもそうしたカスタムペイントの技術がぎっしりと集約されていて、東京オートサロン出展に向けて2022年の11月から約2ヶ月かけて完成させた大作。フロント、サイド、リヤのハーフスポイラーはローハン130デザインを装着する。
ボンネットだけを見ても、グラインダータトゥにオリジナルラインワークが複雑に組み合わされていることが分かる。鮮やかなレッドのカラーはローハンオリジナルのアイズキャンディスコーピオンレッドに、虹色に輝くオーロラフレークを加えたものだ。
格子状の凹凸が特徴的なミラーは、3Dペイントという平坦な塗装面を立体的に浮かび上がらせて仕上げるローハン井澤代表が考案した特殊なペイントによるもの。ミラーやピラー、ガーニッシュなどに施工してアクセントとするのが定番だという。
こちらはエングレービングという手法で、ミラーボディ本体に彫刻刀で模様を入れて塗装で仕上げるテクニック。塗料も大きく関係しているのだろうが、完成品はまるで金属のアクセサリーのようだった。
そしてノアと同じアイズキャンディスコーピオンレッドでも、全く異なるイメージとなっていたのがGRスープラ。こちらにはゴーストペイントというエアブラシワークが施されていて、光の当たり方で全く表情の異なる演出となっていた。Cピラー部を見れば、ラインワークとブラシワークが複雑に組み合わされていることがよく分かる。
日本独自のカスタムペイントを展開するローハン。今後も独創的な技術とセンスで、我々の目を楽しませてくれるに違いない。
PHOTO;小竹充/REPORT:川崎英俊
●取材協力:ROHAN IZAWA ART DESIGN TEL:0744-29-8090
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