現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「西部警察」の印象が強い日産「ガゼール」とは? 短命に終わった「シルビア」との兄弟車を振り返ろう

ここから本文です

「西部警察」の印象が強い日産「ガゼール」とは? 短命に終わった「シルビア」との兄弟車を振り返ろう

掲載 11
「西部警察」の印象が強い日産「ガゼール」とは? 短命に終わった「シルビア」との兄弟車を振り返ろう

テレビドラマ「西部警察」にも登場した

 日産を代表するスポーツモデルといえば、スカイライン(GT-Rを含む)、フェアレディZ、そしてシルビアが思い浮かぶ。ところでその昔、シルビアの兄弟車に「ガゼール」という車種があったのを覚えているだろうか。

西部警察の影響でコアなファン多数! それでも存続できなかったシルビアの兄弟車「ガゼール」とは

 ガゼールは1979年に三代目シルビア=S110の双子の兄弟として登場したモデルだ。オースター/バイオレット(A10)がベースだったため、あまりスポーティとはいえず、どちらかというとスペシャリティカーといった存在だった。ただし同じスペシャリティカーでも、ツインカムエンジンを与えられたトヨタ・セリカに比べると、パンチ力のないクルマだった……。

 しかし後期型になり、R30スカイライン(6代目)に搭載されていたDOHC4バルブのFJ20エンジンを搭載した「RS」が登場したことで、あらためて見直されはじめた。なお、シルビアとの違いは、フロントグリルとフェンダーミラー、Bピラーのデザインなどだ。

 ちなみに車名のガゼール(gazelle)の由来は、アフリカおよびアジアの乾燥地帯に住む、シカに似たウシ科の動物から命名されている。

ガゼールといえばデカールにインパクトがあった

 シルビアの販売店がサニー系列だったのに対し、ガゼールはローレルやセドリックを扱うモーター店系で販売。そのためガゼールはサイドブレーキのグリップが革巻きなど、少しだけ高級感がプラスされていた。また、ディーラーオプションで、ガゼールをイメージしたボンネットに貼る大きなグラフィックが用意されたのもガゼールの特徴だった。

 もうひとつのトピックとしては、当時放映されていたテレビドラマ「西部警察」に、ガゼールの2000XE-IIの5速MTをベースにしたオープンカーが劇中車として登場したこと。石原裕次郎(木暮課長役)の専用車で、自動車電話まで装備されているという設定だった。この西部警察仕様のガゼールにも、前記のボンネットグラフィックが貼ってあり、ガゼールの名を広めるのにひと役買っていた。

 初代ガゼールS110は、1983年の夏まで生産。そのキャッチコピーは「未来から大股でやって来た」だった。

2代目はわずか3年で販売が終了

 そして本格的なスポーツモデルになったのは、1983年デビューの2代目ガゼール(S12)からとなる。初代はフロント:ストラット、リヤ:4リンクリジッドコイルだったのに対し、S12からはリヤがセミトレになって、四輪独立サスペンションに進化。エンジンもFJ20ターボが与えられ、2リッターのスペシャリティカーのなかではクラストップの動力性能を得た。

 それに加え、新たにCA18Eターボも投入。バランス的にはこのCA18Eターボの方が相性がよく、素直で本格的なスポーツカーといえる走りが楽しめた。

 スタイリングはクーペとハッチバックの2タイプで、ワイパー付フルリトラクタブル・ヘッドライトとなったのが大きな特徴。FJ20ターボを搭載する「RS」にはボンネットに大きなパワーバルジがついた(エンジンが収まらなかった……)。この「RS」のキャッチコピーは「群れよ、さらば」「ガゼール・ドリーミング」だった。

 しかし3年後の1986年、シルビアがマイナーチェンジするタイミングでガゼールの販売は終了。およそ7年の短命に終わってしまった。

 とはいえワークスチームではなかったが、セントラル20やZスポーツが、ガゼールのGr.5仕様を作って、シルエットフォーミュラ(スーパーシルエットシリーズ)に参戦。派手なオーバーフェンダーと大きなウイングで武装したガゼールのインパクトは強く、短命の割にガゼールの存在は人々の記憶に色濃く残っている。

こんな記事も読まれています

効果絶大ってマジ?! 見た目も変わんないけど…ドアスタビライザーで激変するってガチ? 
効果絶大ってマジ?! 見た目も変わんないけど…ドアスタビライザーで激変するってガチ? 
ベストカーWeb
【試乗】BYDの「真打ち」スポーツセダンが日本上陸! 激安「SEAL」の走りを徹底チェックした
【試乗】BYDの「真打ち」スポーツセダンが日本上陸! 激安「SEAL」の走りを徹底チェックした
WEB CARTOP
ベントレーの新型「コンチネンタルGTスピード」がデビュー! グランドツアラーの決定版を再定義
ベントレーの新型「コンチネンタルGTスピード」がデビュー! グランドツアラーの決定版を再定義
LE VOLANT CARSMEET WEB
バイク用ドラレコ「MiVue M802WD」が手頃な40,700円で発売開始!記録保全や耐候性、搭載性などは高性能!  
バイク用ドラレコ「MiVue M802WD」が手頃な40,700円で発売開始!記録保全や耐候性、搭載性などは高性能!  
モーサイ
「GT-Air3」シリーズに「NILE」が追加! エジプト文明がモチーフ!ちょっとダークにカッコよくデザイン  
「GT-Air3」シリーズに「NILE」が追加! エジプト文明がモチーフ!ちょっとダークにカッコよくデザイン  
モーサイ
【SHOEI】「X-Fifteen DAIJIRO」は加藤大治郎選手のレプリカモデル!カラフルなデザインで、2024年9月発売!   
【SHOEI】「X-Fifteen DAIJIRO」は加藤大治郎選手のレプリカモデル!カラフルなデザインで、2024年9月発売!   
モーサイ
フェルスタッペン、パワーユニット交換でグリッド降格の危機? カナダGPで問題のPU再使用不可か
フェルスタッペン、パワーユニット交換でグリッド降格の危機? カナダGPで問題のPU再使用不可か
motorsport.com 日本版
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカー"FIA-F4"を初体験してきた件
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカー"FIA-F4"を初体験してきた件
カー・アンド・ドライバー
リカルド15位「新パッケージには足りないものがある」:RB/F1第10戦決勝
リカルド15位「新パッケージには足りないものがある」:RB/F1第10戦決勝
AUTOSPORT web
【宮田莉朋F2密着】無線で黒白旗を伝えられず。ペナルティで表彰台を逃した土曜日/第6戦レビュー前編
【宮田莉朋F2密着】無線で黒白旗を伝えられず。ペナルティで表彰台を逃した土曜日/第6戦レビュー前編
AUTOSPORT web
全長4.1m級の日産「超“コンパクト”GT-R」!? 600馬力の「V6ツインターボ」搭載! 5000万円超えで「市販化」しちゃったヤバすぎモデルとは
全長4.1m級の日産「超“コンパクト”GT-R」!? 600馬力の「V6ツインターボ」搭載! 5000万円超えで「市販化」しちゃったヤバすぎモデルとは
くるまのニュース
495万円からの衝撃、BYDがEVスポーツセダン『シール』日本発売 航続640km、テスラ標的に
495万円からの衝撃、BYDがEVスポーツセダン『シール』日本発売 航続640km、テスラ標的に
レスポンス
1000台限定・導入記念特別価格を見逃すな!「BYDシール」日本での正規販売開始、”e-スポーツセダン”ジャンル確立を目指す
1000台限定・導入記念特別価格を見逃すな!「BYDシール」日本での正規販売開始、”e-スポーツセダン”ジャンル確立を目指す
LE VOLANT CARSMEET WEB
セバスチャン・オジェ、レッキ中の交通事故でラリー・ポーランド欠場。ロバンペラが代役出場へ
セバスチャン・オジェ、レッキ中の交通事故でラリー・ポーランド欠場。ロバンペラが代役出場へ
motorsport.com 日本版
アルボン「昨年と比べるとクルマは大幅に進歩し、レースを通じて正しい選択と判断ができた」:ウイリアムズ F1第10戦決勝
アルボン「昨年と比べるとクルマは大幅に進歩し、レースを通じて正しい選択と判断ができた」:ウイリアムズ F1第10戦決勝
AUTOSPORT web
スタイリッシュな新型「4ドアセダン」発売! 1000台限定で「495万円から!?」 日本の道で試したBYD「SEAL」の実力とは
スタイリッシュな新型「4ドアセダン」発売! 1000台限定で「495万円から!?」 日本の道で試したBYD「SEAL」の実力とは
くるまのニュース
周冠宇「13位は僕らの望める最善の結果。これまでよりドライブが楽で、大きな前進だ」:キック・ザウバー F1第10戦決勝
周冠宇「13位は僕らの望める最善の結果。これまでよりドライブが楽で、大きな前進だ」:キック・ザウバー F1第10戦決勝
AUTOSPORT web
10年ぶりの勝利を目指すチームWRT、スパ24時間で使用するBMWのマシンカラーリングを公開
10年ぶりの勝利を目指すチームWRT、スパ24時間で使用するBMWのマシンカラーリングを公開
AUTOSPORT web

みんなのコメント

11件
  • >どちらかといえばスペシャリティカーだった
    どちらかといえばではなく、はじめからスペシャリティカーだったけど。
    シルビアもガゼールも当時は同じクルマ。どうでもいい。
  • ガゼールの方が価格が若干高かった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

177.0271.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

120.01320.0万円

中古車を検索
シルビアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

177.0271.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

120.01320.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村