2024年12月6日、F1第24戦最終戦アブダビGPがヤスマリーナ・サーキットで開幕する。2月の開幕戦バーレーンGPから始まった長いシーズンも、いよいよグランドフィナーレとなる。ドライバーズチャンピオンはすでにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に確定しているが、マクラーレンとフェラーリのコンストラクターズタイトル争いは日曜日の夜に決着を迎えることになる。なおアブダビGPは通常のレースフォーマットで開催される。
マクラーレン有利だが、フェラーリの逆転タイトル獲得の可能性も
2024年はレッドブルがリードする形で始まったが、マクラーレンが台頭する一方で、フェラーリ、メルセデスも速さを見せるなど、グランプリごとサーキットごとでチーム間のバランスは微妙に変化し、予想のつかない興味深いシーズンとなった。
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そんな中で、フェルスタッペンはできる限りのことをきっちりとミスなくやり遂げてドライバーズタイトルを獲得したが、レッドブルはコンストラクターズタイトル争いからは後退。タイトル争いはマクラーレンとフェラーリの2チームに絞られた。
前戦カタールGPでは、マクラーレンが3位と10位、フェラーリが2位と5位で、両車のポイント差はわずか21点に接近。最終戦アブダビGPではチームとして最大44点獲得することができるので、フェラーリの逆転タイトル獲得の可能性も十分に残っている。
ただそこに、レッドブルとメルセデスがどう絡んでくるかで、タイトル争いの状況も変わってくる。
そして、レッドブルへの昇格が噂されている角田裕毅にとって、アブダビGPは非常に重要なグランプリとなる。2021年に自己最高位の4位、昨年2023年も8位に入賞した得意のサーキットであり、上位入賞が期待されるところだ。
■2024年F1コンストラクターズランキング(第23戦終了時)
1位 マクラーレン 640
2位 フェラーリ 619
3位 レッドブル 581
4位 メルセデス 446
5位 アストンマーティン 92
6位 アルピーヌ 59
7位 ハース 54
8位 RB 4
■2024年F1ドライバーズランキング(第23戦終了時)
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 404
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)347
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)323
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)276
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)264
6位 63 G.ラッセル(メルセデス)223
7位 44 L.ハミルトン(メルセデス)211
8位 11 S.ペレス(レッドブル)152
─────────────
11位 22 角田裕毅(RB)30
バランスのとれたレイアウトで、意外とオーバーテイクは難しい
アブダビGPは2009年から開催されて今年で16回目を迎えるが、舞台となるヤスマリーナ・サーキットは2021年にオーバーテイクがしやすいようにコースレイアウトが改良され、全長2581m(従来は全長5554m)となり、1.2kmのバックストレートと連続する90度コーナー、低速コーナーが配された、バランスのとれたレイアウトとなった。
アップダウンはほとんどなく、長いストレートがあるものの意外とオーバーテイクが難しく、スタートグリッドを決める予選が重要となる。第1と第2セクターは高速サーキットという性格だが、第3セクターはリズミカルな中低速コーナーが多く、マシンセッティングをどちらにあわせるか悩ましい。
また、路面は砂漠から飛来する砂で滑りやすいのが特徴だが、決勝レースが日没前の夕刻にスタートし、その後、照明の下での完全な夜間走行となるトワイライトレースとして開催されるのも大きなポイントなる。降雨の確率は低いが、夕刻17時にスタートし夜間に向けて気温が低下するため、タイヤのマネージメントが難しい。
昨年はフェルスタッペンが隙を見せることなく快勝
昨年2023年のアブダビGPは最終戦として行われ、すでにドライバーチャンピオンを決めていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、ポールポジションから最後まで隙を見せることなくシーズン19勝目をあげた。
フェルスタッペンは22戦19勝、レッドブルは22戦21勝とわずか1敗だけという信じられない記録でシーズンを終えることとなった。
コンストラクターズ選手権はメルセデスが2位を死守、フェラーリは3位、アルファタウリは8位となった。
【参考】2023年F1第23戦最終戦アブダビGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 58周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+17.993s
3位 63 G.ラッセル(メルセデス)+20.328s
4位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+21.453s
5位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+24.284s
6位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス) +31.487s
7位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス )+39.512s
8位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+43.088s
9位 44 L.ハミルトン(メルセデス) +44.424s
10位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+55.532s
・・・・・・・・・・・・
11位 3 D.リカルド(アルファタウリ・ホンダRBPT) +56.229s
ファステストラップ 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)
ピレリの分析「1ストップを成功させるには高度なタイヤマネージメントが必要」
タイヤを供給するピレリはアブダビGP開幕に向けて「昨年同様、最も柔らかい3つのコンパウンドを選択し、C3をハード、C4をミディアム、C5をソフトとして供給します。ソフトタイヤはおそらく予選でのみ使用され、決勝ではミディアムタイヤとハードタイヤをどう使うかがポイントとなるでしょう。2021年に行われたトラックレイアウトの大幅な変更により、高速で流動的になり、いくつかの追い越しのチャンスが生まれました。タイヤにかかる力は中程度で、路面のグリップは小さいものの、摩耗レベルは平均的です。ピットロードが特徴的でタイヤ交換のためのロスタイムが通常よりも長くかかるため1ストップも有効でしょうが、レース中の気温の変化はグレイニングに大きな影響を与える可能性があり、2ストップ戦略が望ましいと思われます。1ストップを成功させるには高度なタイヤマネージメントが必要でしょう」と分析している。ちなみに、フェルスタッペンはアブダビGPで4連勝中だが、2022年はミディアム→ハードの1ストップ、2023年はミディアム→ハード→ハードの2ストップで優勝している。
F1第24戦アブダビGPは12月6日13時30分(日本時間18時30分)からのフリー走行1回目で開幕、予選は12月7日18時(日本時間23時)、決勝は12月8日17時(日本時間22時)に開始される。
■2024年F1第24戦アブダビGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:12月6日13時30分~14時30分(日本時間18時30分~19時30分)
フリー走行2回目:12月6日17時~18時(日本時間22時~23時)
フリー走行3回目:12月7日14時30分~15時30分(日本時間19時30分~20時30分)
予選:12月7日18時~19時(日本時間23時~24時)
決勝(58周):12月8日17時~(日本時間22時~)
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