燃費の良さや小回りの良さなどのさまざまな利点から、昨今では原付二種が注目を集めています。2020年から2022年1月現在の間には、どのような車種が国内で販売されたのでしょうか。
まずひとつ目の車種は、2021年9月のモデルチェンジにより誕生した、ホンダの原付二種レジャーバイク「モンキー125」です。1967年に国内で登場して以来、長年愛され続けているモンキーシリーズは、2017年に50ccの生産が終了し、その後エンジンを125ccにパワーアップさせて現在のモデルになりました。
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50cc時代のデザインを踏襲した愛らしいビジュアルは、一目で「モンキー」だとわかります。太目の12インチタイヤや、柔らかなフォルムのフューエルタンク等、絶妙なバランス感やポップなカラーリングなど、隅々まで「モンキー」へのこだわりが見てとれる一台です。
レトロなビジュアルではあるものの、ヘッドライトやテールランプ、ウィンカーにはLEDを使用しています。また、ライディングポジションを変更できるように、という意図のもと、シートは広めに設計されています。
単気筒で、新設計の123cc空冷4ストロークOHCのエンジンのタンク容量は5.6Lで、燃費は70.5km/hを誇ります。加えて、5段階変速機能や、倒立式フロントフォークやツインリアショックを採用するなど、街乗りから本格的なツーリングまで、バランスの良い走りで楽しませてくれる一台といえます。
ブレーキはフロント、リアともにディスクブレーキを採用しているほか、フロントブレーキにはABSを搭載しているため、安心感を与えてくれます。シート高は足つきの良い776mmな上に車両重量は105kgと軽量で、取り回しの良さも魅力のひとつです。
ボディカラーにはパールネビュラレッド、パールグリッターリングブルー、パールシャイニングブラックの3色をラインナップしており、メーカー希望小売価格は44万円に設定されています。
ふたつ目の車種は、スズキが2017年に販売を開始した「GSX S125ABS」です。同社のロードスポーツシリーズである「GSX」のエッセンスを受け継いでおり、スリムでコンパクトながらも、GSXシリーズで一貫しているアグレッシブなデザインを踏襲しています。
また、低く構えたスタイルやフューエルタンク、外装パーツはどこか肉感的で躍動感を感じさせます。アップライトなポジションや、785mmに設計されたシート高による足つきの良さなど、ネイキッドらしいフレンドリーさも兼ね備えたモデルです。
エンジンは、125cc水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒で、GSX-Rの開発時に蓄積されたノウハウが活かされています。最高出力は15PSと、このクラスでは珍しい6速ミッションを採用していることなどから、スポーティーなライディングを想定されていることが伺えます。
また、フル液晶ディスプレイやシャッター付きキーシリンダー、LEDヘッドランプなど、基本装備が充実している点も魅力です。さらに、フロント・リアともにブレーキは油圧式シングルディスクを採用しており、ABSも標準装備されています。
ボディカラーには、トリトンブルーメタリックとタイタンブラックの2色を展開しておりメーカー希望小売価格は38万2800円に設定されています。
3つ目は、2020年10月に発売された、カワサキの「Z125PRO(2021年モデル)」です。カワサキのネイキッドシリーズでは、最軽量のモデルとなっているほか、124cc空冷4ストロークSOCH2バルブ単気筒のエンジンを搭載しています。
4速のギア展開は高回転域まで気持ち良く吹き上がる、スポーティーでレスポンスが良いエンジン特性です。また、フレームは「高張力鋼製バックボーンフレーム」を採用しており、タンデム走行も考慮した剛性で、ボディのコンパクトさやハンドリングのライトな感覚に貢献します。
また、同社のスポーツモデルにも使用されているペダルディスクブレーキは、見た目にもスポーティーな印象を与えてくれます。車両重量は102kgと軽量で、780mmのシート高と相まって、取り回しやすくフレンドリーな印象を受けるかもしれません。
しかし、街乗りだけでなく、きびきびとしたスポーツライディングも楽しめる小気味良い一台です。タンク容量は7.4Lで、50.0km/Lという燃費の良さも魅力のひとつです。ヘルメットホルダーが標準装備されている点も、ライダーにとって嬉しいポイントといえます。
ボディカラーは、メタリックフラットスパークブラックとパールナイトシェードティールの2色を展開しており、メーカー希望小売価格は35万2000円に設定されています。
※ ※ ※
原付二種は、国内メーカーから、さまざまなモデルが販売されています。スポーティーなライディングや安定感のある走行性能、おしゃれなビジュアルなど、選ぶポイントは人それぞれです。購入を検討している人は、使うシーンに合わせて選んでるのも良いかもしれません。
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