現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 時代の流れで仕方なかった!? 惜しまれつつも生産を終了した車3選

ここから本文です

時代の流れで仕方なかった!? 惜しまれつつも生産を終了した車3選

掲載 更新 17
時代の流れで仕方なかった!? 惜しまれつつも生産を終了した車3選

■さまざまな理由で消えたクルマを振り返る

 国産車のなかには、トヨタ「クラウン」や日産「スカイライン」など、誕生から50年以上経っても代を重ねて販売が継続しているクルマがいくつかあります。

不人気にもほどがある!? ビックリするほど売れていない軽自動車5選

 その一方で、長い歴史がありながらも生産を終了したクルマも存在。

 そこで、惜しまれつつも生産を終了したクルマを、3車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「マークX」

 トヨタ「マークX」の先祖は、1968年に「コロナ」から分派した「コロナマークII」です。

 その後、1984年に発売された5代目以降、車名からコロナが取れて「マークII」となり、2004年にはマークXになりました。

 2009年には2代目が登場し、コロナマークIIのころから一貫して、フロントエンジン、リアドライブのFR駆動という伝統を受け継いでいます。

 外観は伸びやかでスタイリッシュなフォルムで、エンジンは2.5リッターと3.5リッターのV型6気筒自然吸気を搭載し、3.5リッターモデルでは318馬力を誇りました。

 マークXは派手すぎないデザインで、大人向けのスポーツセダンとして人気がありましたが、近年のSUVやミニバンの人気に押されて販売台数は低迷しました。

 そして、トヨタは2019年12月をもってマークXの生産終了を発表し、同時に特別仕様車「マークX 250S ファイナルエディション」を発売。

 50年以上の歴史があった、いまでは数少ないFRセダンが消えてしまいました。

●三菱「パジェロ」

 三菱初代「パジェロ」は、同社の「ジープ」よりも快適かつ、オフロードでの高い悪路走破性も両立した本格的なクロスカントリー4WD車として1982年に発売されました。

 1991年発売の2代目では、フルタイム4WDとパートタイム4WDの長所をあわせ持つ、世界初の「スーパーセレクト4WD」を採用。悪路走破性を高めるとともに、ラグジュアリー性も高め、1990年代のRVブームをけん引する存在でした。

 3代目は1999年に発売され、トラックと同様なラダーフレーム構造から、より乗用車に近づいたビルトインフレームのモノコックボディに改良。高い剛性を保ちながら軽量化も実現し、優れた操縦安定性と乗り心地を向上させました。

 2006年に登場した4代目は、新たに「アクティブスタビリティ&トラクションコントロール」など、高度な電子制御技術により、さらに走行性能を向上。

 モータースポーツでも活躍し、一時代を築いたパジェロでしたが、近年のSUV人気のなかでも国内の販売台数は低迷し、歩行者衝突保護の法規制に適合することも困難という状況でした。

 そして、2019年4月に最後の特別仕様車「ファイナルエディション」を発売し、2019年8月をもって国内向けの生産を終え、37年という長い歴史に幕を閉じました。

 なお、オーストラリアや中東などでは、現在も販売が継続されています。

■プロに愛された唯一無二の軽商用車とは!?

●スバル「サンバー」(自社生産モデル)

 スバル「サンバー」は、1961年に発売され、一貫してリアエンジン・リアドライブのRR駆動を採用してきた軽トラック、バンです。

 RRとしたことで重量物が車体後部に集中したため、空荷時でも駆動力が保たれ、農道などの未舗装路でもスリップしづらいなどが評価されます。

 そして、1990年に発売された5代目からは、軽商用車ながら直列4気筒SOHCエンジンと、さらに上位グレードではスーパーチャージャーが搭載され、4輪独立サスペンションと相まって「農道のポルシェ」の愛称で親しまれました。

 また、サンバーは通称「赤帽」と呼ばれる軽貨物運送業向けに特化した仕様の「赤帽サンバー」が設定されるなど、プロからも絶大な信頼を得ます。

 しかし、スバルは登録車の開発に注力するために、2012年に軽自動車市場からの撤退を決め、サンバーの生産を終了。その後、サンバーを含めスバルが販売する軽自動車は、すべてダイハツからOEM供給されることになりました。

※ ※ ※

 ホンダは2021年に軽トラック「アクティトラック」の生産を終えます。ホンダの4輪自動車製造の歴史は1963年発売の軽トラック「T360」から始まりましたから、ホンダの原点というべきモデルの生産から撤退するということです。

 現在、軽トラックのシェアの大半はスズキとダイハツが二分しており、アクティトラックのフルモデルチェンジをおこなったとしてもシェア拡大は難しいという、ホンダとしても苦渋の決断だったと思います。

 しかし、ホンダファンにとっては、寂しいところではないでしょうか。

こんな記事も読まれています

ヨコオ、小型フルバンドGNSSアンテナを発売…国産衛星測位システムみちびきに対応
ヨコオ、小型フルバンドGNSSアンテナを発売…国産衛星測位システムみちびきに対応
レスポンス
今年のハースF1は一味違う。小松礼雄代表の新体制で進められるチーム改革、カギは“コミュニケーション”にあり
今年のハースF1は一味違う。小松礼雄代表の新体制で進められるチーム改革、カギは“コミュニケーション”にあり
motorsport.com 日本版
U-NEXTがBMWで観られる! 車内コントロール・ディスプレイにU-NEXTアプリを導入開始
U-NEXTがBMWで観られる! 車内コントロール・ディスプレイにU-NEXTアプリを導入開始
月刊自家用車WEB
「えっ…9000円!?」 ガス欠って“違反”なの!? 条件次第で変わる道交法…何がアウト?「給油ランプ点灯後」にどれくらい走る?
「えっ…9000円!?」 ガス欠って“違反”なの!? 条件次第で変わる道交法…何がアウト?「給油ランプ点灯後」にどれくらい走る?
くるまのニュース
改良版マクラーレン・アルトゥーラへ試乗(2) 夢中にさせる最高水準の操縦性 妥協ない動的能力
改良版マクラーレン・アルトゥーラへ試乗(2) 夢中にさせる最高水準の操縦性 妥協ない動的能力
AUTOCAR JAPAN
さらにワイルド&ドラマチック! 改良版マクラーレン・アルトゥーラへ試乗(1) アプデで総合700psへ
さらにワイルド&ドラマチック! 改良版マクラーレン・アルトゥーラへ試乗(1) アプデで総合700psへ
AUTOCAR JAPAN
まさに[小さなハリアー]!! 売れまくり[ヤリスクロス]は使いやすさ抜群! GRスポーツを勧めたいワケ
まさに[小さなハリアー]!! 売れまくり[ヤリスクロス]は使いやすさ抜群! GRスポーツを勧めたいワケ
ベストカーWeb
旧車の維持費は思ったほどじゃなかった! それより大変なのは……旧車オーナーが実体験を語る
旧車の維持費は思ったほどじゃなかった! それより大変なのは……旧車オーナーが実体験を語る
WEB CARTOP
[元警察官が解説] 制限速度1km/hオーバーでも捕まるのか? “検挙”と“指導/警告”の微妙な境目
[元警察官が解説] 制限速度1km/hオーバーでも捕まるのか? “検挙”と“指導/警告”の微妙な境目
WEBヤングマシン
欧州vs中国「EV戦争」 最高48%の関税賦課も、中国の“報復措置”はまだ起きそうもないワケ
欧州vs中国「EV戦争」 最高48%の関税賦課も、中国の“報復措置”はまだ起きそうもないワケ
Merkmal
トヨタ、部品欠品で稼働停止のランクルシリーズ 21日夕方から順次生産再開
トヨタ、部品欠品で稼働停止のランクルシリーズ 21日夕方から順次生産再開
日刊自動車新聞
トヨタ新型「RAV4」そろそろ登場!? もっと無骨に“大変身”&新パワートレイン搭載も? デビュー6年目の「超人気SUV」次期型どうなるのか
トヨタ新型「RAV4」そろそろ登場!? もっと無骨に“大変身”&新パワートレイン搭載も? デビュー6年目の「超人気SUV」次期型どうなるのか
くるまのニュース
酷暑の夏到来!! ヒトも自転車もこれまでにない状況に耐えられるのか?
酷暑の夏到来!! ヒトも自転車もこれまでにない状況に耐えられるのか?
バイクのニュース
マセラティ史上最速の市販車に敬意、『MC20』に白+青の「イコーナ」…20台限定
マセラティ史上最速の市販車に敬意、『MC20』に白+青の「イコーナ」…20台限定
レスポンス
4WDターボはランエボ&インプSTIだけじゃない! [マツダスピードアテンザ]は熱かった!!!
4WDターボはランエボ&インプSTIだけじゃない! [マツダスピードアテンザ]は熱かった!!!
ベストカーWeb
[バイクの仕組みQ&A] 油圧式/ワイヤー式クラッチ、何がどう違うのか?
[バイクの仕組みQ&A] 油圧式/ワイヤー式クラッチ、何がどう違うのか?
WEBヤングマシン
トライアンフ、限定モデル『ボンネビル T120 エルヴィス・プレスリー リミテッド エディション』発表
トライアンフ、限定モデル『ボンネビル T120 エルヴィス・プレスリー リミテッド エディション』発表
レスポンス
時代を超えた「ご長寿モデル」! 登場から“60年以上”続く「すごいクルマ」も存在! 長く愛されている「国産ロングセラー車」3選
時代を超えた「ご長寿モデル」! 登場から“60年以上”続く「すごいクルマ」も存在! 長く愛されている「国産ロングセラー車」3選
くるまのニュース

みんなのコメント

17件
  • リアエンジン時代のサンバーに「農道のポルシェ」とはよく言ったモノです…
    もはや最上級の誉め言葉でしょう!w
  • ホンダはF1レース止めれば開発費くらい出せると思うよ。でもそれじゃホンダらしくないか(笑)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

265.7513.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0800.0万円

中古車を検索
マークXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

265.7513.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0800.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村