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長期テスト スバルBRZ(6) 悪路も走破 ESPを試す

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長期テスト スバルBRZ(6) 悪路も走破 ESPを試す

もくじ

ー 積算10268km 悪路も走破可能
ー 積算14534km スライドさせやすいシャシー
ー ESPの効果を試す
ー 完全にはオフにならない
ー テスト車について
ー テストの記録

コンパニオン大特集(13) 東京オートサロン2019 画像72枚

積算10268km 悪路も走破可能

音楽フェスの帰り道、ひどい雨のなか駐車場を抜ける時、BRZの意外な美点を見つけた。54:46の重量配分と後輪駆動の組み合わせなら、ぬかるんだ泥道でもうまく走破することができるのだ。

前輪駆動のハッチバックはノーズが沈んで難儀していたが、わたしは単にゆっくりとアクセルを踏むだけでよかった。

積算14534km スライドさせやすいシャシー

BRZほどお買い得なドライバーズカーはあるだろうか。われわれはほかにないと思っているが、確かめておきたいことがある。

ドリフトは楽しい。読者の皆さんも同感だろう。リアを空転させてスライドさせれば、アドレナリンが吹き出てエンドルフィンが脳を巡り、否が応でもわくわくしてくる。とても素晴らしいことだ。

ただし、リアを縁石にぶつけてしまっては興ざめだ。実際に体験したことがあるからわかる。これを避けるためにも、リアをスライドさせるときにはある程度電子アシストをオンにしておくのが賢明だろう。

その点BRZは要求にしっかりと応えることができる。2017年のフェイスリフトでは、ESPの許容域が拡大されたほか、ダンパーが固められ、シャシーの剛性向上のためにさまざまなパーツが追加された。

このおかげで挙動が予測しやすくなり、ESPの介入が必要な場面に出くわすことが少なくなった。これは多くの愛好家にとっては行幸だろう。彼らは結局のところ、楽しむためにスポーツカーを買うのであり、機械の介入はなるべく減らして自分の限界を知ることこそが喜びなのだ。

ESPの効果を試す

わたしは昨年初めにESPの効果を確かめるべく、ブランズ・ハッチ・サーキットでBRZを試した。新しく追加されたオン、トラック(スポーツから変更)、ESPオフモードを切り替えつつサーキットを駆け巡ったのだが、天候があまりにも良く、後半ふたつの違いはわからなかった。

このような背景もあって、次はスラクストン・サーキットのスキッドパンに持ち込むことにした。氷上に相当するような路面状況にもかかわらず、BRZはESPがオンなら驚くほど扱いやすい。アグレッシブなハンドルやペダル操作をしても、システムが入力を上書きしてトルクを絞り、それぞれの車輪のブレーキを調整するのだ。これはかなり出来が良い。

もっと滑らせたいので、トラックモードを試してみた。このモードではタイヤがスピンして、フロントは踏ん張るがリアは滑り出す。この状態でスラロームを走るのは非常に神経をすり減らす行為で、クルマはすぐにふらついてドリフトしたがる。

ESPが介入するのは20度ほどまでスライドしたタイミングで、見た目は良いが、コーナー出口に向かってコントロールする努力はまだまだ続けなくてはならない。

完全にはオフにならない

ESPオフモードを選択すると、トラックモードの効果が実感できる。スラロームに挑もうものなら、コントロールを維持するのはほとんど不可能だ。BRZはバランスに優れたクルマだが、装着されているミシュラン・プライマシーHPはスキッドパンには致命的に向いていない。スピンを繰り返して目を回すのが落ちだ。

ただ、このモードでもESPはわずかに作動している。完全にオフにすることはできないようだ。とはいえ、数えられないほどスピンしている間にESPの存在が感じられたのは、オレンジのライトが点滅していたからだった。

しかし、今回ESPを完全にオフにできないことに落胆はしていない。ほかのESPシステムと違って、BRZのそれは運転に介入するためのものではなく、速度を殺して衝撃を減らすために作動していることが明らかだったからだ。衝突を回避するには控えめすぎる。怪我を減らすためのESPだ。そして、わたしにとってこのセッティングは好ましいものだった。

テスト車について

モデル名:スバルBRZ 2.0i SE LUX マニュアル
新車価格:2万6050ポンド(380万円)
テスト車の価格:2万7550ポンド(403万円)

テストの記録

燃費:14.0km/ℓ
故障:無し
出費:無し

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