現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 加速感超ド級!! 626万円で300psをねじ伏せる!! T-Roc Rの迫力を見逃すな

ここから本文です

加速感超ド級!! 626万円で300psをねじ伏せる!! T-Roc Rの迫力を見逃すな

掲載 14
加速感超ド級!! 626万円で300psをねじ伏せる!! T-Roc Rの迫力を見逃すな

 2022年7月25日、フォルクスワーゲン(VW)ジャパンは、コンパクトSUV「T-Roc」のマイナーチェンジを発表、同時にT-Rocに、最高出力300psのハイパフォーマンスエンジンを積んだ「R」を設定することを発表した。

 VWの「R」シリーズといえば、ゴルフRやティグアンRなど、メーカー純正カスタムのハイパフォーマンスモデルとして、世界的に評価が高いシリーズ。今回、日本導入となった「T-Roc R」も同様で、欧州デビューした2021年11月から大いに話題となっていた。

加速感超ド級!! 626万円で300psをねじ伏せる!! T-Roc Rの迫力を見逃すな

 そのT-Roc Rの試乗会が先日開催され、ステアリングを存分に握ることができた。筆者が感じた、「T-Roc R」の実力をご紹介するとともに、コンパクトSUVと300psの組み合わせについても、考えていく。

文/吉川賢一、写真/中野幸次

ノーマルT-ROCとはまったくの別物!!

2022年7月にマイナーチェンジして登場したVW T-Roc。同時に新設定されたT-Roc R(写真)は最高出力300psのハイパフォーマンスエンジンを搭載するなどの高性能化が施されている

 VWジャパンがT-Rocを日本市場へ導入したのは、2020年7月のこと。「Tiguan(ティグアン)」の弟分、「T-Cross(ティークロス)」の兄貴分にあたるT-Rocは、ドイツではVWブランドにおいてゴルフに続く2番手の人気を誇る。

 2021年の販売台数は、ゴルフが21万4千台(JATOデータベース)、T-Rocは18万1千台(同)となっており、T-Rocの4年間の全世界累計販売台数は100万台を突破している。日本市場では、2021年の登録台数は7241台、輸入車SUVカテゴリ内で、T-Crossに続いて2番手だ。

 T-Roc Rの最大のウリはパワートレインにある。

 排気量1984ccの直列4気筒インタークーラー付ターボのTSIガソリンは、最高出力が221kW(300ps)にもなり、最大トルク400Nmを2000rpmから発生、これに7速DSGと、フルタイム4輪駆動の「4MOTION」を組み合わせ、0-100km/h加速はなんと4.9秒(欧州仕様)。

 リアサスペンションも、標準車のトーションビーム式からマルチリンク式へと換装し、さらにR専用スポーツサスと電制ダンパー(DCC)を標準装備。タイヤは235/40R19サイズのハンコック製Ventus S1 evo2を装着する。

 車両重量は1540kgと、基準のT-Roc(1320kg)に対し220kgほど重くなる。T-Rocの皮を被ってはいるが、中身はまったくの別物だ。

 そんなT-Roc Rの車両本体価格は税込626万6千円、ベースのT-Roc(ガソリン車、417万9千円)よりも210万円も高額だ。

 ちなみに、異母兄弟のアウディSQ2は620万円とほぼ同等だが、T-Roc Rには純正インフォテイメントシステム(Discover Proナビ、コネクト機能)込みとなるため、T-Roc Rの方が若干割安となる。

緩加速は標準のT-Rocと同じだがアクセルを踏み込むと一変!

左右4本出しのマフラーエンドや、19インチの大径ホイール、その内側に見えるブレーキキャリパーなど、T-Roc Rの本気度がうかがえる

 目の前に現れたT-Roc Rの試乗車は、鮮やかなラピスブルーメタリック色。左右4本出しのマフラーエンドや19インチの大径ホイール、ホイールの内側で光る青いブレーキキャリパーなど、ぱっと見でも「T-Roc R」の高いポテンシャルがうかがえる。

 剛性感と重量感のある運転席ドアを開けると、R専用のナパレザー製ドライバーズシートが目に入る。程よく腰回りをサポートしてくれ、シートクッションも柔らかくて程良い硬さだ。

 R専用の本革ステアリングホイールには、左手の位置に「R」の文字が記された静電タッチ式のスイッチがあり、ステアリングから手を離すことなくモードチェンジが可能だ。

 エンジンをかけると、一瞬、野太いサウンドが聞こえるが、その後は静かに。発進させると、ステアリング特性が軽めで、実に扱いやすいことに気づく。

 T-Roc Rは、ステアリングシステムに、プログレッシブステアリング(操舵角が増えるとギヤレシオがダイレクトに変化する機構)を標準装備するので、駐車場などの小回り性能も良い(Rの最小回転半径は不明だが、標準T-Rocの5.0mに近いはず)。

 また、19インチ40扁平という薄いタイヤにも関わらず、乗り心地に硬さを感じない。段差のショックをフワりと受け止めていなし、まるで17インチタイヤを履いている感覚だ。ダンピングが効いているので、うねりがあるようなシーンでも、ボディモーションがフワつくことがなく、安心感が抜群に高い。

 緩加速で流すようなシーンでは、ベースのT-Rocと同じような加速フィールなので、せっかく210万円も上乗せしたのに、有難みがないような気がさえしてしまうほど、ナチュラルで優しい乗り味であった。

 だが、アクセルを踏み込んでエンジン回転が2500rpmにもなると、様子は一変。「街中では無理」と感じるような加速をする。排気サウンドも変わり、荒々しく太い音質となる。高速道路での合流シーンや料金所ダッシュも、とてつもなく速く、刺激的だ。

 しかも、スポーツカーにありがちな上下に跳ねる嫌な動きがないため、恐怖を感じない。パドルシフトでのシフトダウン時には「ボボボ」というブリッピング音も聞こえ、いかにもスポーツモデルらしい雰囲気に包まれる。走り好きには、これだけでも十分に面白い。

 またドライブモードを最も過激な「レース」にすると、エンジンレスポンスは高まり、シフトチェンジも速まり、可変式ダンパーを最大限に引き締めるモードに。走りを味わおうとしても、速度が出過ぎてしまい、一般道では難しいほど。

 とはいえ、ハイパフォーマンスカーに乗って、涼しい顔して街を流すような使い方だって十分に満足できるだろう。

VWならではのシャシーの造りこみがあってこそ

リアサスを左右剛性の高いマルチリンク式に変更し、300psのパワーに見合うこだわりのシャシー性能を手に入れている

 クルマをハイパフォーマンスにするには、過大なパワーに見合うだけのシャシー性能をセットで考える必要がある。

 ハイパフォーマンスを想定していない、一般的なコンパクトSUVをそのままハイパフォーマンスにしてしまうと、シャシー性能が追い付かず、上下方向にフワついたり、小さな段差で跳ねたり、ハイグリップタイヤが発生するコーナリングGにサスが追い付かずにスピンしたりと、不具合が如実に現れてしまう。

 昨今は、ヤリスクロスやキックス、ヴェゼルなど、国産車のコンパクトSUVにも4WDが当たり前になってきたが、シャシーへの対策がおろそかになっている気配が強い。

 横剛性のポテンシャルが低いビーム式リアサスが前提の4WDシステムでは、駆動トルク制御はできても、コーナリング時の横方向の踏ん張りはマルチリンク式リアサスには及ばない。

 その点、T-Roc Rでは、左右剛性の高いマルチリンク式リアサスへと変更し、加えて、上屋の動きを抑える電制ダンパーとハイグリップタイヤ、フルタイム全輪駆動を採用し、対策は万全。制動性能も素晴らしく、安心してブレーキを踏み込める。

 T-Roc Rは、性能にゆとりがあるぶん、ドライバーもゆとりをもってドライビングを楽しむことができる。このようなシャシー性能へのこだわりは、VWの特徴であり、最大の魅力だ。

デジタル化したインターフェイスは課題

静電タッチ式スイッチやステアリングホイール上にあるスイッチ類もやや作り込みが甘いか。慣れの問題もあるかもしれないが、操作は停車中だけではないということを考えると少し気になる部分だ

 価格に見合う性能で、走りも十分に楽しめるT-Rocだが、唯一気になったのが、静電タッチ式スイッチの扱いにくさだ。やはりエアコンの操作スイッチなどは、走行中にも操作がしやすいよう、物理ボタンが欲しくなる。

 また、ステアリングホイール上にあるドライブモード切替や音量調節、クルーズコントロールなどの操作も、指が引っかかる段差が小さく、指の腹が触れて反応してしまうことが数度あった。

 通常のT-Rocは物理ボタンで使いやすかったのに、静電タッチ式となると途端に扱いにくくなる。VWは「慣れの問題では」とするが、便利になるはずのデジタル化で、扱いにくくなるのはどうかと思う。

 デジタル化を否定しているわけではなく、いまはデジタルに移行する過渡期であり、しょうがない面もあるのかもしれないが、今後なんらかの解決策が登場することを期待したい。

 とはいえ、T-Roc は、パフォーマンス、デザイン、あらゆる面で特別感があり、乗れば誰でも楽しくなれる出来といえる。コンパクトSUVで600万円代前半は高額ではあるが、クルマ好きであれば満足しない人はいないだろう。

こんな記事も読まれています

参戦4年目のフェルシュフォーが初ポール獲得。宮田莉朋は満足なアタックできず/FIA F2第5戦予選
参戦4年目のフェルシュフォーが初ポール獲得。宮田莉朋は満足なアタックできず/FIA F2第5戦予選
AUTOSPORT web
ええ、保険対象外なの!? ってことも多々…便利で割安なネット保険に落とし穴も
ええ、保険対象外なの!? ってことも多々…便利で割安なネット保険に落とし穴も
ベストカーWeb
角田裕毅、予想よりも厳しい予選……それでもモナコで8番グリッド確保「ミスが許されないからプレッシャーを感じたけど、それを楽しんだ」
角田裕毅、予想よりも厳しい予選……それでもモナコで8番グリッド確保「ミスが許されないからプレッシャーを感じたけど、それを楽しんだ」
motorsport.com 日本版
SUBARUサンバーを快走仕様!「誰もやらないスピーカー修復」4
SUBARUサンバーを快走仕様!「誰もやらないスピーカー修復」4
グーネット
F1モナコGP FP1:わずかに雨が降るも、ドライでハミルトンがトップタイム。RBは角田8番手、リカルド9番手
F1モナコGP FP1:わずかに雨が降るも、ドライでハミルトンがトップタイム。RBは角田8番手、リカルド9番手
AUTOSPORT web
スーパー耐久第2戦富士SUPER TEC 24時間に向けENEOSグリーン電力証書の契約を締結
スーパー耐久第2戦富士SUPER TEC 24時間に向けENEOSグリーン電力証書の契約を締結
AUTOSPORT web
時速180kmなんて出すとこないでしょ! なんで日本車のリミッターは時速180kmなのよ?
時速180kmなんて出すとこないでしょ! なんで日本車のリミッターは時速180kmなのよ?
ベストカーWeb
3度目の正直なるか? ルクレール、母国でポールポールポジション獲得! ピアストリが2番手……角田裕毅8番手から入賞狙う|F1モナコGP予選
3度目の正直なるか? ルクレール、母国でポールポールポジション獲得! ピアストリが2番手……角田裕毅8番手から入賞狙う|F1モナコGP予選
motorsport.com 日本版
スーパー耐久富士24時間を楽しむ中嶋一貴「自分としてもありがたい機会」20年ぶりのスーツ姿も
スーパー耐久富士24時間を楽しむ中嶋一貴「自分としてもありがたい機会」20年ぶりのスーツ姿も
AUTOSPORT web
F1モナコGP予選速報|好調ルクレール、母国で3度目となるポールポジション獲得。角田裕毅も輝き、8番手
F1モナコGP予選速報|好調ルクレール、母国で3度目となるポールポジション獲得。角田裕毅も輝き、8番手
motorsport.com 日本版
なぞのコンセプトカーは別モノ!! [新型CX-5]マツダ独自でしっかり開発中だった
なぞのコンセプトカーは別モノ!! [新型CX-5]マツダ独自でしっかり開発中だった
ベストカーWeb
死ぬまでに一度は訪れたい! U2やイーグルスも愛した「ジョシュア・ツリー」の楽しみ方とは? 神秘的な画像多数あり【ルート66旅_53】
死ぬまでに一度は訪れたい! U2やイーグルスも愛した「ジョシュア・ツリー」の楽しみ方とは? 神秘的な画像多数あり【ルート66旅_53】
Auto Messe Web
クラフト・バンブーの日本初陣でポール獲得の太田格之進。海外挑戦への第一歩に/S耐富士24時間
クラフト・バンブーの日本初陣でポール獲得の太田格之進。海外挑戦への第一歩に/S耐富士24時間
AUTOSPORT web
液体水素を使用するORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptが2回目の24時間へ。航続距離大幅増
液体水素を使用するORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptが2回目の24時間へ。航続距離大幅増
AUTOSPORT web
ノアやセレナばかりじゃ退屈? シトロエン・グランドC4ピカソ UK中古車ガイド 電気系統の不調にご注意
ノアやセレナばかりじゃ退屈? シトロエン・グランドC4ピカソ UK中古車ガイド 電気系統の不調にご注意
AUTOCAR JAPAN
「キドニーグリル」なのにBMWじゃない「ブリストル」って…? 航空機メーカーが作った「ル・マン24時間」優勝経験もある高級パーソナルカーでした
「キドニーグリル」なのにBMWじゃない「ブリストル」って…? 航空機メーカーが作った「ル・マン24時間」優勝経験もある高級パーソナルカーでした
Auto Messe Web
トップ走行ライダーが3名転倒の珍スプリント……引退決断のエスパルガロが地元でポール・トゥ・ウィン|MotoGPカタルニアGP
トップ走行ライダーが3名転倒の珍スプリント……引退決断のエスパルガロが地元でポール・トゥ・ウィン|MotoGPカタルニアGP
motorsport.com 日本版
荒れた展開のレースを、バーナードがポールからF2初優勝。宮田莉朋は17位|F2モナコ スプリント
荒れた展開のレースを、バーナードがポールからF2初優勝。宮田莉朋は17位|F2モナコ スプリント
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

14件
  • 600万円で300psをねじ伏せるって、600万あればもっと高い馬力ねじ伏せれるやろ。

    てかお金で馬力をねじ伏せるってそもそも何言ってんだ?

  • 速さを求めるならGOLF-Rにすればいいし
    SUVを求めるならTIGUAN-Rにすればいい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

628.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

229.9667.9万円

中古車を検索
SQ2の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

628.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

229.9667.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村