■e-POWERが人気でも…ライバル勢に押される現状
日産の主力コンパクトカーである「ノート」が苦戦しています。2020年9月の新車販売台数では6493台となり、前年比で49.3%まで落ち込んでいます。
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最近の販売動向はどうなっているのでしょうか。また、ライバルに対抗する新型モデルが噂されていますが、登場はいつ頃なのでしょうか。
ノートは、軽自動車をのぞく販売台数ランキングでは10位と健闘しているように見えますが、近年のノートは2017年から2019年まで普通車全体で1位もしくは2位、コンパクトカーではもっとも売れていたモデルです。下がり幅はかなり大きいといえます。
これには、2020年2月にトヨタから「ヤリス(旧ヴィッツ)」、ホンダから「フィット」といったライバル勢の新型モデルが登場したことが影響しているとみられています。
初代ノートは、2005年に登場。同年にはグッドデザイン賞を受賞し、そのなかで「新たなコンパクトカーの潜在的需要を掘り起こす新しいジャンル」として高く評価され、国内での人気を獲得。
さらに欧州をはじめ海外市場でも販売され、世界的に展開されました。
現行モデルは、2012年に登場した2代目です。発売当初はガソリン車のみの販売でしたが、2016年のマイナーチェンジで電動パワートレインのe-POWER搭載モデルを追加し、人気に火が付きます。
e-POWERは、従来のハイブリッドシステムと異なり、エンジンはあくまで発電用とし、モーター主動で走行するシステムです。
2代目ノートで初搭載され、その後「セレナ」や「キックス」といったミニバンやSUVでも採用されています。
2017年の年間新車販売台数ランキングで2位、コンパクトカーでは1位となり、2018年の年間では13万6324台を販売し、王者トヨタ「プリウス」をおさえ1位を獲得。2019年こそ2位でしたが、コンパクトカーでは変わらずトップでした。
前述のライバル勢に押され気味の現在について、日産の販売店スタッフは以下のように話します。
「ノートの強みであるe-POWERは、モーターでの快適な走行感や高い燃費性能から、今でも個人・法人利用で一定数の人気があります。
しかし、やはり他社の新型モデルと検討して、流れていってしまうお客さまは多いです。
ライバルとなるヤリスやフィットでは、安全装備が充実しており、その点でノートが選択肢から外れてしまうお客さまが多く感じます」
※ ※ ※
ノートの安全装備は、「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」や「LDW(車線逸脱警報)」など主要なものは標準装備となっていますが、人気の「インテリジェントクルーズコントロール」などは一部グレードでオプション装備です。
対して、トヨタのヤリスでは、ブレーキ制御付きの「レーダークルーズコントロール」を含む「Toyota Safety Sense」が全車標準装備なほか、追加で主要な予防安全装備が備わっています。
フィットでも、渋滞追従機能付きの「アダプティブクルーズコントロール」を含む「Honda SENSING」が全車標準装備なほか、駐車をアシストする「パーキングセンサーシステム」などの装備が備わっています。
燃費性能においては、ノートe-POWERは旧表記となるJC08モードで34.0km/L、フィットe:HEVが38.6km/Lとなっており、ヤリスではWLTCモード表記のみを公表しています(ヴィッツハイブリッドでは34.4km/L)。
なお、最新の燃費表記となるWLTCモードにおいて、ヤリスは36.0km/Lという世界トップクラスを誇っています。
■新型ノートで、日産は「やっちゃえ」るのか?
現在はライバル勢に新型モデルが登場したことで苦戦を強いられているノートですが、フルモデルチェンジの噂がささやかれています。
前出とは別の日産の販売店スタッフは以下のように話します。
「12月に新型ノートが登場予定です。詳しいスペックはまだわかりませんが、目玉であるe-POWERはモーターの駆動効率などが改善されると思われますし、安全装備なども先代より充実するでしょう。
すでに現在ノートオーナーからは、新型についての問い合わせをいくつか頂いています。なかでも、『e-POWERが好きだから次もノートにしたい』と仰って頂いた人がいました。
トヨタやホンダには少し遅れを取っている印象ですが、e-POWERファンを中心に、充分巻き返しはできるのではないでしょうか」
2020年6月に発売されたキックスに搭載されるe-POWERは、現行ノートよりも改良されています。
具体的には、ノートと比べてキックスではモーター出力を20%向上しました(ノートが80kw/キックスが95kw)。
また、キックスでは「プロパイロット」が全車標準装備となっているのが大きなポイントです。
新型ノートでは、e-POWERの進化やプロトタイプの採用有無などが、ライバル勢と差を付けるポイントとなりそうです。
※ ※ ※
現状は、ライバル勢の新型モデルに押されているノートですが、12月に登場予定の新型モデルにはユーザーからも大きな期待が寄せられているようでした。
近年ではコンパクトカーの常識を塗り替えるほどの販売台数を記録した日産の主力コンパクトカーは、王者に返り咲くことができるのでしょうか。
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みんなのコメント
ガソリンスーパーチャージャーのノートもリッター16kmは走ってたので
費用対効果を考えるとレシプロ車が無くなるのは少し残念
e-POWERだけで戦えるって考えてる日産は
やっちゃった感じですね。