■世界で最も有名な「スープラ似」の個体をオーストラリアで発見!?
2023年5月19日、大人気映画「ワイルド・スピード」シリーズの最新作となる「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」が公開されました。
そのシリーズ第1作目で主役級の活躍を見せたトヨタ「スープラ」は、公開から20年以上が経過したいまなおファンの多い1台ですが、作中に登場したスープラによく似せた個体がオーストラリアの中古車販売店に登場しています。
最新作はシリーズ10作目となり、公開初日から多くの観客の注目を集め、早くも2023年最大のヒット作になるとうわさされています。
累計興行収入が1兆円を超えるなど世界中に多くのファンを持つワイルド・スピードシリーズですが、歴代作品のなかでも、2001年に公開された記念すべき第1作目であるワイルド・スピードをシリーズ史上最高の名作と称するユーザーは少なくありません。
アメリカ・ロサンゼルスを舞台に、故ポール・ウォーカー氏演じるブライアン・オコナーとヴィン・ディーゼル氏演じるドミニク・トレットを中心に繰り広げられるストリートレースとそれを取り巻く人間模様は、いまなお多くのユーザーの心を惹きつけています。
また、作中には多くの日本車が登場し、現在まで続く世界的な国産スポーツカーブームの立役者となりました。
日産「スカイラインGT-R」やホンダ「S2000」、三菱「エクリプス」などさまざまな国産スポーツカーが登場するワイルド・スピードですが、そのなかでも主役級の活躍を見せたのがオレンジ・メタリックに輝くド派手なスープラです。
特に、物語の後半でダッジ「チャージャー」を相手におこなうストリートレースはシリーズ屈指の名シーンと呼ばれています。
最も有名な国産スポーツカーのひとつとなったこのスープラは、2021年にアメリカ・ラスベガスで世界最大の自動車オークションの「バレット・ジャクソン カーオークション」に登場したワイルド・スピードの予備車が55万ドル(7700万円/手数料込み)という超プレミア価格で落札されています。
ワイルド・スピードシリーズの人気の高さを考えると決して不思議ではありませんが、もはや一般ユーザーには手が届かない域へと達してしまっています。
■「ワイスピ」仕様のスープラ、そのお値段は?
一方、オーストラリアにある中古車販売店では、作中に登場したスープラ風に仕上げた個体が販売され注目を集めています。
メルボルン郊外にある「TCB ビスポーク・カーズ」で販売されているこの個体は、オリジナルと同じく1994年式の「エアロトップ」仕様がベースとなっています。
エクステリアを見ると、ランボルギーニ「ディアブロ」の「キャンディ・オレンジ・パール」のボディカラーや、オリジナルキャラクターである「ニュークリア・グラディエーター」のボディペイントなどがオリジナルを忠実に再現していることをうかがわせます。
インテリアでは、ブルーのスポーツシートとオレンジのダッシュボードのコントラストが目を引きます。
オリジナルのインテリアは比較的シンプルなものであったことを考えると、ここはオリジナリティの高い部分と言えそうです。
一方、この個体がオリジナルと最も異なる点は、心臓部に搭載されるのが「トヨタ史上最強エンジン」と呼ばれた「2JZ-GTE」ではなく、ノンターボの「2JZ-GE」であることです。
ただ、「2JZ-GE」も名機であることは言うまでもなく、乗り手の好みの問題と言えるかもしれません。
そのほか、ホイールやウィング、細部のデザインなどもオリジナルとは多少異なります。
ただ、ワイルド・スピードの雰囲気を存分に感じられる1台であることは間違いなさそうです。
この個体の販売価格は12万9990豪ドル(約1225万円)となっています。
当時の新車価格の2倍以上ではありますが、オリジナルと比べればほんの少しだけ手が届きやすくなっています。
ただ、販売店担当者によれば、現在のところこのワイルド・スピード仕様のスープラをオーストラリア国外へと輸出するつもりはないそうです。
※ ※ ※
ワイルド・スピードシリーズは、2025年にも続編が登場することが明らかとなっています。
近年は国産スポーツカーが登場するシーンも減りつつありますが、次の作品ではさらなる「日本勢」のさらなる活躍に期待したいところです。
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みんなのコメント
2JZは魅力的だったが
70スープラの方が好きだったな