生産はオーストリアのマグナ・シュタイア
執筆:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
<span>【画像】新型フィスカー・オーシャン かつてのカルマ 競合のQ4 eトロンとiX3 全60枚</span>
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)
まったく新しい純EV、フィスカー・オーシャンの量産体制が整ったとして、2021年のロサンゼルス・モーターショーでその姿が発表された。生産を請け負うのは、オーストリアに拠点を置くマグナ・シュタイア社となる。
このオーシャンは、アウディQ4 eトロンやBMW iX3などをライバルとするSUVで、定員は5名。航続距離は最長563kmがうたわれている。2023年中頃に英国へも上陸予定だ。
試験的なパイロット生産は、今週にも始まるとのこと。衝突試験や型式認証を進めるという。フィスカー社は、オーシャンが真のSUVと呼べるモデルになると、自信を見せている。
スタイリングは、2019年のコンセプトカーをなぞったもの。スリムなヘッドライトに短いオーバーハングを備え、ロー&ワイドなプロポーションは存在感も強い。これからフィスカー社が複数展開するであろうモデルにも、影響を与えるはずだ。
このクラスのSUVとして目新しいのが、カリフォルニア・モードと呼ばれるコンバーチブル・スタイルへ変化すること。すべてのサイドウインドウを開き、ルーフを折り畳むことができる。
また、リアシートの乗員がクルマの様々な機能を操作できる、リムジンモードも備わる。ダッシュボード中央のインフォテインメント用タッチモニターは17.1インチで、停止中に横長から縦長へ、回転させることも可能だという。
持続可能性にも意識は払われている。漁網やTシャツ、ゴムなどをリサイクルした素材をインテリアに利用しており、「世界で最もサスティナブルな純EV」になると、フィスカー社は主張している。
航続距離は402kmから563km
オーシャンのグレードには、3段階が用意される見込み。0-97km/h加速を6.6秒でこなす、278psの駆動用モーターをフロントに搭載したエントリーグレードが、スポーツ。
ウルトラでは、前後に駆動用モーターが搭載され、総合での最高出力は547psへ上昇。0-97km/h加速を3.9秒に縮める。トップグレードがエクストリームで、最高出力557psを獲得。0-97km/h加速は3.6秒へ向上するという。
ドライブモードの名前も個性的。アースとファンと呼ばれるモードが用意される。エントリーグレード以外には、動的特性を高めるハイパー・モードも設定される。また、エクストリームにはオフロード・モードも追加となる。
バッテリー容量は発表されていないが、航続距離は北米のEPA値で402kmから563kmを得る見込み。仕様次第だが、欧州のWLTP値に換算すると少し長くなる可能性が高い。
ウルトラとエクストリームのオーシャンには、ニッケル・マンガン・コバルト(NMC)セル・バッテリーを搭載する計画で、供給元は中国のCATL社。フィスカーによれば、セグメントをリードする航続距離と動力性能を提供できるとしている。
充電能力も未公表。少なくともオーシャンは、年間で最大3600kmぶんの電気を充電できるソーラーパネルを、ルーフに搭載している。
フォックスコン社と別モデルも開発中
フィスカー社のCEOを務めるヘンリック・フィスカー氏は、バッテリーとパワートレインは今年選定が決まったと話す。「自動車の開発には4年ほどの開発期間が必要で、通常の新車では、2年半から3年前に選ばれた技術をユーザーは購入することになります」
「わたしたちは、それを2年半より短い期間に変えようと挑戦しているのです。ここで鍵となるのが、素晴らしい技術力と開発チームの存在です。
「加えて高品質の車両を開発するため、マグナ・シュタイア社の協力を得ています。おかげで、工場を新しく建てたり、製造方法を他社から学ぶ必要はありませんでした。わたしたちのビジネスモデルでの強みであり、差別化の要素になっています」
英国価格は未定。北米価格は発表されており、3万7499ドル(約427万円)から6万8999ドル(約786万円)になるという。ヘンリックによれば、オーシャンはオーストリアで製造されるため、欧州での価格もほぼ同じくらいになるようだ。
フィスカー社として、始めての量産純EVモデルとなるオーシャン。台湾を拠点とする巨大企業、フォックスコン社との共同による、プロジェクト・ピーアと呼ばれるモデルも開発中。こちらも2023年末から、世界各国で販売が始まる予定だ。
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みんなのコメント
エンジン車に比べれば右ハンドルへのコンバートは容易なはずたが。