現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ステアリングアシストは自分で要設定!  1.8L車も最初は一般販売の予定!? 新型プリウスのトリビア【その2】

ここから本文です

ステアリングアシストは自分で要設定!  1.8L車も最初は一般販売の予定!? 新型プリウスのトリビア【その2】

掲載 21
ステアリングアシストは自分で要設定!  1.8L車も最初は一般販売の予定!? 新型プリウスのトリビア【その2】

 この記事をまとめると

■いま注目を集めている新型プリウス

大径なのに幅が狭い! クラウンやプリウスが「謎のサイズ」のタイヤを装着するワケ

■前回はトリビアpart.1としてグレードによる違いを解説した

■今回は荷室や安全装備、デザインなどにまつわるトリビアをお届け

 先代から荷室容量は減ったものの使い勝手は向上!

 今、大注目の新型プリウス。まるでスポーティカーのようなスタイリングを身につけ、19インチという大径タイヤが奢られたハイブリッドカーとして、動力性能、走行性能、燃費性能、そして先進運転支援機能などを飛躍的に向上させている。

 ここでは、前回の新型プリウスのトリビアpart.1に続き、トリビアpart.2をお届けしたい。

 まずは、新型プリウスのラゲッジルームについて。

 先代はVDA方式による容量502リットル(FF/4WDは457リットル)、開口部地上高680mm、ラゲッジフロアとの段差100mm(4WDはフロアが上がっているため45mm)。フロア奥行890mm、フロア幅930~1370mm。ルーフ後端部分の天井高710mmとなっていた。

 一方、新型は、VDA方式による容量410リットル(KINTO専用車のUグレードは422リットル)、開口部地上高730mm、ラゲッジフロアとの段差160mm。フロア奥行800mm、フロア幅1130~1160mm。ルーフ後端部分の天井高680mm(以上FF)。※すべて筆者の実測値

 先代は「ゴルフバッグが4セット積めますよ」と説明されるほどの容量を誇っていたのだが、新型は容量そのものの減少に加え、バックドアの傾斜が強いこともあって、旅行用キャリーケース2個を積むことができるぐらいの積載性になっている(それでも十分なスペースだが)。

 が、先代に対して改善!? されているところもある。先代は後席格納時のフロア長が1490mmあったものの、FF車ではラゲッジスペースと後席格納部分に80mm!! もの段差ができていた(4WDはラゲッジスペースのフロアが高まっているため段差は30mmに縮小)。これは使いにくい。

 しかし新型は後席格納時のフロア長が1455mmに減少したものの、ラゲッジスペースと後席格納部分の段差、角度は小さく実用上、ほぼフラットスペースとなっているから、重い荷物をスルスル前方移動させるときなど便利になっている。なお、先代、新型ともに、ラゲッジスペースの床下収納はないに等しい……。

 新型プリウスでは、ノア&ヴォクシーやシエンタなどに装備されているプロアクティブドライビングアシストが、KINTO専用車のUグレードを含め、全グレードにこれまた標準装備。ノア&ヴォクシーやシエンタの例では、トヨタセーフティセンスに含まれる先進の「プロアクティブドライビングアシスト=PDA」には歩行者が飛び出してくるかも知れない……といった危険を先読みする機能や、ACCの作動なしで先行車との車間距離を一定に保つための自動減速機能、カーブ手前での減速機能(速度が早すぎると判断した場合)まで備わるため、極めて安全に走れるのだが、新型プリウスでは、さらにトヨタ初の新機能が満載されているのである。たとえば、車線内走行常時操舵支援、右左折時減速支援などが初採用されているのだ。

 で、トリビアだが、これまでのカーブ手前制御に加え、カーブでのステアリングアシスト制御が加わっていて、カーブで運転のしやすい制御が行われるのだが、その制御は弱・中・強の3段階が任意に選べるようになっている。全部を試してみて、好みの制御にセットするのが正解なのだが、じつはそのアシスト制御、工場出荷時にはOFFになっている。知らずにいるとその制御の恩恵が受けられない。制御が必要と思うならONにすることをお忘れなく……。

 ハイブリッドとPHEVの差がなくなった!?

 次なる雑学、トリビアは、ハイブリッドとPHV改めPHEVの細かな違いについて。先代の場合、PHVモデルはフロントフェンダーとリヤにPLUG-IN HYBRIDのエンブレムが付き、またリヤデザインは別物。タイヤも燃費スペシャルな15インチを履いていた。

 ところが新型プリウスの場合、ハイブリッドとPHEVのエクステリアデザインはほぼ同じ。リヤから見ても判別は困難。何しろエンブレムもハイブリッドは●HEV、PHEVは●PHEVと、一文字しか違わないほぼ同じデザインだからだ。

 わかりやすい違いは、19インチアルミホイールのデザインぐらいのものになっている。これだと、先代のようにPHVと一目で分かる、ハイブリッドと違うエクステリアデザインで優越感に浸っていた!? 人は、ちょっとガッカリかもしれない。

 とはいえ、先代PHVから実用上で大きく進化した部分もある。たとえばラゲッジルーム。先代のPHVのバッテリーはラゲッジスペース床下にあった。しかも、開発途中でEV航続距離延長要求があったとされ、バッテリーが予定より大きくなったため、ラゲッジルームのフロアはハイブリッドモデルに比べて高くなり、開口部より高い位置にフロアがあるという不思議な仕立てになっていたのである。

 が、新型はバッテリーを後席下に配置。運動性能に寄与するとともに、ハイブリッドとPHEVのラゲッジルームの仕立てがほぼ同じになったのである(当然、PHEVフロアが開口部に対して、先代PHVのように高くなることもない、どころか、開口部から下がったところにフロアがある)。

 最後のトリビアは、ハイブリッドモデルとして2リッターと1.8リッター+2モーターの2種類の仕様が誕生した点について。開発陣によると、当初は攻めた!? 2リッターエンジンベースのハイブリッドのみのはずだった。が、営業サイドから、価格的に買いやすい1.8リッターモデルも追加してほしい……とのリクエストがあったとのこと。

 で、2リッターと1.8リッターモデルでは別々のチームで開発をスタート。その時点では、どちらも一般販売の予定だったらしい。1.8リッターモデルがサブスクのKINTO専用車となったのは、かなりあとになって決まったというのだ。つまり、結果的にKINTO専用車となった1.8リッターモデルも、一般販売前提で開発をスタートしたということ。両モデルで、開発にかけるエネルギーはまったく変わらないのである。

こんな記事も読まれています

これがマクラーレン節約の知恵。前戦でダメージ受けたノリスのマシンに、修復した”かつて壊れたフロア”を使用
これがマクラーレン節約の知恵。前戦でダメージ受けたノリスのマシンに、修復した”かつて壊れたフロア”を使用
motorsport.com 日本版
新車132万円も似通ったクルマなし!? リッター26km超え[アルトラパン]でイマイチな点って?
新車132万円も似通ったクルマなし!? リッター26km超え[アルトラパン]でイマイチな点って?
ベストカーWeb
名匠マイケル・マンが描く「エンツォ・フェラーリ」の知られざる素顔…映画『フェラーリ』が車好きに問う「クルマ」のレゾンデートルとは
名匠マイケル・マンが描く「エンツォ・フェラーリ」の知られざる素顔…映画『フェラーリ』が車好きに問う「クルマ」のレゾンデートルとは
Auto Messe Web
偉大なる初代モデルに敬意を払う、特別仕立てのコルベット「RED FLAME SERIES(レッド フレイム シリーズ)」を発売
偉大なる初代モデルに敬意を払う、特別仕立てのコルベット「RED FLAME SERIES(レッド フレイム シリーズ)」を発売
月刊自家用車WEB
ダイハツ、グランマックスなど3車種のリコール届け出 対象は2万2616台
ダイハツ、グランマックスなど3車種のリコール届け出 対象は2万2616台
日刊自動車新聞
スズキ新型「コンパクト“SUV”」発表! 全長4.1級ボディでMT設定も!? 顔面刷新で“超タフ顔”になった「ビターラ」スペインに登場
スズキ新型「コンパクト“SUV”」発表! 全長4.1級ボディでMT設定も!? 顔面刷新で“超タフ顔”になった「ビターラ」スペインに登場
くるまのニュース
ビルシュタインからハイブリッドを含む90系『ノア』&『ヴォクシー』用車高調「B14」が発売
ビルシュタインからハイブリッドを含む90系『ノア』&『ヴォクシー』用車高調「B14」が発売
レスポンス
全日本のトップチームでも採用される「ZETA RACING プロ ラウンチコントロール」がダートフリークから発売!
全日本のトップチームでも採用される「ZETA RACING プロ ラウンチコントロール」がダートフリークから発売!
バイクブロス
「もう我慢できん!」なんて言われちゃう前に!!? 置くだけで万事OK! 強力消臭&除菌 ドクターデオプレミアム 置きタイプ
「もう我慢できん!」なんて言われちゃう前に!!? 置くだけで万事OK! 強力消臭&除菌 ドクターデオプレミアム 置きタイプ
ベストカーWeb
日産が「次世代のエンジニア」を育てる!? 高校・専門学校・企業による産学連携で未来に繋げる育成プログラム実施へ
日産が「次世代のエンジニア」を育てる!? 高校・専門学校・企業による産学連携で未来に繋げる育成プログラム実施へ
くるまのニュース
バス停革命? ベルギーの地域密着「臨時バス停」が、超高齢社会の日本にも応用できそうな予感
バス停革命? ベルギーの地域密着「臨時バス停」が、超高齢社会の日本にも応用できそうな予感
Merkmal
「ウインカー」どっちに出すのが正解? 迷う「”斜め接続”道路」の合図 左右の判断方法はあるのか
「ウインカー」どっちに出すのが正解? 迷う「”斜め接続”道路」の合図 左右の判断方法はあるのか
くるまのニュース
三菱『トライトン』でアジアラリー王者奪還へ、過酷な2400km「クルマと人を鍛え市販車の技術に」
三菱『トライトン』でアジアラリー王者奪還へ、過酷な2400km「クルマと人を鍛え市販車の技術に」
レスポンス
“キビキビ”ハンドリング実現の先代[フェアレディZ]!! 登場から16年もまさかのほぼ[値落ちなし]!
“キビキビ”ハンドリング実現の先代[フェアレディZ]!! 登場から16年もまさかのほぼ[値落ちなし]!
ベストカーWeb
一生ここで過ごせる……なんて言い過ぎに感じない! 最新ショーファーカーの後席が贅沢&快適すぎてヤバい!!
一生ここで過ごせる……なんて言い過ぎに感じない! 最新ショーファーカーの後席が贅沢&快適すぎてヤバい!!
WEB CARTOP
「新紙幣つかえない!」がシャレにならない どうなる高速道路の現金車対応 利用者どう対処すべき?
「新紙幣つかえない!」がシャレにならない どうなる高速道路の現金車対応 利用者どう対処すべき?
乗りものニュース
CO2削減には[ハイブリッド]!! 高速巡行は[ホンダ]が一番! 実は明確に違った各メーカーの得意種目は?
CO2削減には[ハイブリッド]!! 高速巡行は[ホンダ]が一番! 実は明確に違った各メーカーの得意種目は?
ベストカーWeb
「パリダカ」よりも厳しい!? チーム「三菱ラリーアート」がAXCRに参戦へ! “車両開発”へのフィードバックとは
「パリダカ」よりも厳しい!? チーム「三菱ラリーアート」がAXCRに参戦へ! “車両開発”へのフィードバックとは
くるまのニュース

みんなのコメント

21件
  • 某ディーラーがつべに動画上げてるけど、HEVでは小さめのゴルフバッグのみ横2個搭載は可能、但し出しにくい
    3名乗車なら9インチクラスのゴルフバッグも3個搭載可能
    となると、PHEVはかなりヤバいのでは?
    先代も床周りの雑な作りのせいで荷室容量がかなり小さかったからね
  • 老人が自分でアシスト設定するのは無理。だから事故が多いのかもしれない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0620.0万円

中古車を検索
プリウスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0620.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村