現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダ「CA100」カスタムパーツキットは全4種類 1960年代にメーカー純正カスタムが確立されていた

ここから本文です

ホンダ「CA100」カスタムパーツキットは全4種類 1960年代にメーカー純正カスタムが確立されていた

掲載
ホンダ「CA100」カスタムパーツキットは全4種類 1960年代にメーカー純正カスタムが確立されていた

 ホンダは1959年に現地法人アメリカホンダモーターをロサンゼルスに設立し、効果的な広告戦略もあり、次第にアメリカ市場に浸透していきます。大型バイクとは異なり、小さくてユニークな“アメリカ版スーパーカブ”こと「CA100」シリーズは、誰でも気軽に乗れて、価格が安いこともあり、とくに若者や学生に愛されて1962年には年間4万台以上も販売されました。

 そして1967年には、「CA100」シリーズにカスタムパーツキットが販売されました。

世界生産累計1億台以上! ホンダが世界に誇る人気シリーズの元祖「スーパーカブC100」とは

 自分好みのスタイルを手に入れられるキットは、スポーツモデル風の「ロードスター」、レースバイク風の「ラリー」、クロームパーツカスタムの「ボス」、クラシックルックの「スチューデント」の4種類です。

 こうして流行の発信地であるロサンゼルスから、「CA100」シリーズのカスタムカブが走り始めます。

「ロードスター」キットはハイタンクと呼ばれる燃料タンクが特徴的です。ゴムのニーパッドも装備していました。そのおかげで独特のフレームデザインが見えます。

 フロントのショートフェンダーやトリムのあるカスタムシート、サイドカバーのストライプなど、ホンダの大型バイクのような外観を獲得しています。

「ラリー」キットにはGPレーサーのような細いロングタンクが装備されていました。チェッカーフラッグ模様とウイングマークのロゴ、ストライプが入ったサイドカバーなどが加えられ、レーシーな外観に変身。「ロードスター」キットと同様にハイバーのパイプハンドルに換装するパーツなどがセットとなっていました。

「ボス」キットは、アップマフラーやマッドガード付きフェンダーなど「ハンターカブ」風(アメリカでの名称は「トレイル50」)のスタイルにクロームパーツを加えています。クロームのフレームガードや他の2台にも使われるコンペタイプのハンドルバー等で構成され、現代で言うストリートスクランブラー的なカスタムキットでした。

「スチューデント」キットはよりモダンなデザインで街やキャンパスでオシャレに馴染むデザインです。レッグシールドは赤バッジ付きのフレームカバータイプに変更。エンジンにはパネルのヒートガードが装着されています。他の3台と異なり、ハンドルは「CA100」のままです。

 モデルチェンジせずに売り上げを伸ばす、という目的があったようですが、ホンダはアメリカ市場で「CA100」カスタムパーツキットとともに、新しいバイクの楽しさを広げました。

■ホンダ「CA100」(1966年型)主要諸元エンジン種類:空冷4ストローク単気筒OHV総排気量:49cc最高出力:4.3PS/9500rpmフレーム型式:パイプ/鋼板プレス連結フレーム

【取材協力】ホンダコレクションホール(栃木県/モビリティリゾートもてぎ内)

こんな記事も読まれています

ルノー ソニア・ビシェさんに「カングー」提供 フランス最優秀職人章のシェフ 国内移動に利用
ルノー ソニア・ビシェさんに「カングー」提供 フランス最優秀職人章のシェフ 国内移動に利用
グーネット
アストンマーティン 限定モデル「ヴァリアント」英グッドウッドで世界初公開
アストンマーティン 限定モデル「ヴァリアント」英グッドウッドで世界初公開
グーネット
認証不正問題を理解するキーワード「WP29」【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
認証不正問題を理解するキーワード「WP29」【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
グーネット
新型[デリカ]が衝撃デザインでデビューへ!! [クルマが透ける]機能まで!? 2026年登場で600万円か
新型[デリカ]が衝撃デザインでデビューへ!! [クルマが透ける]機能まで!? 2026年登場で600万円か
ベストカーWeb
ベンツが神話だった70年代の「W123」…驚きの安全性と最新テクノロジーは当時の国産車では足元にも及べない知恵が詰まっていました
ベンツが神話だった70年代の「W123」…驚きの安全性と最新テクノロジーは当時の国産車では足元にも及べない知恵が詰まっていました
Auto Messe Web
ブリヂストン 新スポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」発売 サーキットでのタイム短縮追求
ブリヂストン 新スポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」発売 サーキットでのタイム短縮追求
グーネット
サーキットも普段使いも!クラシカルなフルバケット「ジータIVクラシック」発表 ブリッド
サーキットも普段使いも!クラシカルなフルバケット「ジータIVクラシック」発表 ブリッド
グーネット
メガーヌ R.S.のように旋回? 新型ルノー・ラファールへ試乗 ドイツ銘柄からの顧客獲得へ期待
メガーヌ R.S.のように旋回? 新型ルノー・ラファールへ試乗 ドイツ銘柄からの顧客獲得へ期待
AUTOCAR JAPAN
竹岡圭さん「XCRスプリントカップ北海道」参戦!三菱&トーヨータイヤがサポート
竹岡圭さん「XCRスプリントカップ北海道」参戦!三菱&トーヨータイヤがサポート
グーネット
シンプルデザインで車内にマッチ タテ・ヨコ回転OKの車載スマホホルダー シズカウィル
シンプルデザインで車内にマッチ タテ・ヨコ回転OKの車載スマホホルダー シズカウィル
グーネット
アウディの充電施設、2か月で600名利用 新料金プランでサービス提供開始 東京・紀尾井町
アウディの充電施設、2か月で600名利用 新料金プランでサービス提供開始 東京・紀尾井町
グーネット
WECの“カスタマー締め出し”にポルシェが警告。10メーカー参戦の2025年、残枠はわずかに『2』か
WECの“カスタマー締め出し”にポルシェが警告。10メーカー参戦の2025年、残枠はわずかに『2』か
AUTOSPORT web
V8×MT×FR採用! 新型「スポーティセダン」初公開! “青感”高めた「豪華内装」が超カッコイイ「CT5-V ブラックウイング ル・モンストルE」アメリカに登場
V8×MT×FR採用! 新型「スポーティセダン」初公開! “青感”高めた「豪華内装」が超カッコイイ「CT5-V ブラックウイング ル・モンストルE」アメリカに登場
くるまのニュース
マクラーレン 初のEVスーパーカー計画、現在の技術では達成困難 「支援」要請
マクラーレン 初のEVスーパーカー計画、現在の技術では達成困難 「支援」要請
AUTOCAR JAPAN
駐車の際の「前向き」「後ろ向き」問題…日本での正解をお教えします! 米国で「前向き」が多いのは防犯上の理由もありました
駐車の際の「前向き」「後ろ向き」問題…日本での正解をお教えします! 米国で「前向き」が多いのは防犯上の理由もありました
Auto Messe Web
ハースが「文句なし」のダブル入賞。ペレスを抜き返したヒュルケンベルグが今季ベスト6位/F1第11戦
ハースが「文句なし」のダブル入賞。ペレスを抜き返したヒュルケンベルグが今季ベスト6位/F1第11戦
AUTOSPORT web
【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
AUTOCAR JAPAN
『ビースト』という名のスクールバス!? 90名乗車でEV航続241km、米国で納車開始
『ビースト』という名のスクールバス!? 90名乗車でEV航続241km、米国で納車開始
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村