「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ホシノインパルが手がけたフーガのチューンドモデルだ。
IMPUL フーガ651S(2010年:チューンドモデル)
「日本一速い男」星野一義氏が率いるチューニングブランド「ホシノインパル」の基本コンセプトは、一般道を気持ち良く走れること。したがって、サーキットを主眼に置くバリバリのスポーツモデルではない。極論を言えば、サーキット走行は除外してもかまわないという考え方で製作されているという。
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こうしたコンセプトは、意外にも星野氏自らが陣頭指揮をとっているもの。クルマを買っているユーザー層をメーカーにリサーチし、それをカスタマイズのコンセプトに落とし込むという作業を地道に行なっているらしい。星野氏ほどの人物ならばスタッフに任せているのかとも思っていたが、本人が納得しなければ発売しないという絶対的な意思があるようだ。
今回、そのホシノインパルが日産のフラッグシップ サルーンであるフーガをベースに手がけた「651S」でも、例えばタイヤサイズを見れば、それが分かる。純正と同じ245/40R20とし、さらにホイールサイズもインパルのラインアップで一番幅広の9.5Jではなく、あえて1サイズ細い8.5Jとしたこともその証しだろう。
バタツキやワンダリングの悪化を嫌い、あえてサイズを抑えたことにも星野氏の意見が反映されている。確かに乗ってみると、よほど荒れた路面に行かなければバタツキやワンダリングはあまり気にならない。
フットワークの仕立て方も巧みだ。純正比で車高をフロントが30mm、リアが20mmダウンされたサスペンションとダンパーは、とてもしなやかに路面の凹凸を吸収してくれる。ノーマルでは腰高な感覚と初期の突き上げがやや気になっていたが、逆に651Sではドッシリと腰を据えている感覚だ。
上質感にこだわったルックスと走りの調和
フロント6ポット、リア4ポットのオリジナルブレーキも絶品だ。踏んだ量に対してリニアに制動するこのブレーキは、ブレーキング時に極端なノーズダイブを起こすこともなく、前後が安定してキッチリと止まる。それでいてほとんど鳴きがないところもいい。車格に合ったブレーキといえるだろう。
パフォーマンスに関しては、スロットルバルブとコンピュータ、そしてマフラーといったところが変更されている。スロットルバルブは純正より3mm口径を拡大したビッグスロットルとなり、コンピュータにはその特性変化も考慮したセッティングを施している。こうした変更によって、パワーはおよそ15psほどアップしている。とくにスロットルを踏み込んだ時のツキが非常にいい。
マフラーもオリジナルだが、アイドリング時の音量はノーマルと変わらないほど静か。一方で高回転域では、抜けの良い乾いたサウンドが楽しめる。これならパッセンジャーを乗せていても文句を言われずに済みそうだ。
ほど良くスポーティ&上質に仕上げられた中身にふさわしく、エクステリアの仕上げも質感が高い。AMGテイストのアクの強さが際立つエアロパーツだが、チリを考えてフロントフェンダーはあえてFRPにしなかったという。きっちりダクトを設けて、デザインアクセントで個性を主張しているあたりもインパル流だ。
見た目から走りまであらゆる領域にこだわりを感じさせるインパル フーガ「651S」。このクルマからは、常に妥協なく仕事に取り組む星野氏の姿勢と情熱が伝わってくる。
■日産 フーガ 370GTタイプS(ベースのノーマル車)主要諸元
●全長×全幅×全高:4945×1845×1500mm
●ホイールベース:2900mm
●車両重量:1750kg
●エンジン種類:V6 DOHC
●排気量:3696cc
●最高出力:245kW<333ps>/7000rpm
●最大トルク:363Nm<37.0kgm>/5200rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:FR
●10・15モード燃費:9.5km/L
●タイヤ:245/40R20
●当時の価格<税込み>:492万4500円
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