この記事をまとめると
■デコトラには特徴的なカスタムが多数ある
令和時代にも細々生き残っていた! 一世を風靡した「水中花シフトノブ」のいま
■そのひとつとしてテールランプのカスタマイズが挙げられる
■高性能なものが多いLEDではなく、あえて電球をチョイスする傾向にある
あえて旧いテールランプを愛用!
日本には数多くの改造車が存在しているが、デコトラという日本独自の文化は少々異質である。仕事に使うクルマを改造するということ自体がすでに独特だが、一般的な改造車ではあまり重視されないような部分にまで手がかけられていたりするのだ。
そのひとつがテールランプ。乗用車のようにボディにフィットさせた形状であれば、デザインが異なる他車用へと換装することは難しい。しかし、トラックの場合はボディに吊り下げるという簡素なスタイルであることが、テールランプを変更するというカスタム手法を生み出したのだろう。
1970年代までは、バスや乗用車用のテールランプを取り付けていたデコトラの世界。やがてブームの発展とともにトラック専用のパーツを開発するメーカーが続出し、多種多様のテールランプが生み出されてきたのである。ここでは、人気のテールランプたちを取り上げてみたい。
現在ではオシャレなLEDテールランプが台頭しているが、ディープなデコトラ野郎にはあまり好まれていないのが実情だ。もちろん高性能で消費電力が少なく、明るいという優れものなのだが、見た目を重視するデコトラの世界では歓迎されていないのだ。その証拠に、いまだに電球タイプを好んで取り付けているデコトラ野郎が多く存在する。
一番人気が高いのが、丸型の通称「スカイラインテール」。これは文字どおり、かつての日産スカイラインのテールランプを連想させるもの。開発されたのは昭和の時代だが、いまだに根強い人気を誇っているのだ。そして、スカイラインテールにフィンを付けた「ヤンキーテール」や角型にした「角型テール」も、昭和の時代から変わることなく多くのデコトラに装着されている。
その理由はなぜなのだろうか。それは、デコトラという世界がクラシカルな雰囲気を大切にする傾向にあるからだ。令和の時代であっても、昭和や平成初期の頃のスタイルを模倣しているケースが多いのだ。そのような人たちには、当然のごとく昭和の時代に大ブームとなったテールランプにこだわるのも当然のこと。かつては水産便が丸型、青果便が角型という傾向が強かった。そんな当時を知るこだわり派のデコトラ野郎たちが、あえて旧いテールランプを愛用している、というわけだ。
また、バス用に開発された「シーケンシャルテール」や「アローテール」と呼ばれるものも人気が高い。しかし再販品などが存在しないため、程度が良いものは現在でも高値で取り引きされている。
たかがテールランプ、されどテールランプ。派手に飾るだけではなく、このような細かな部分にこだわって飾るという部分も、デコトラにおける醍醐味のひとつなのだ。
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みんなのコメント
電球の残光はLEDじゃ上手く出せないって。
出せない訳じゃないけどリレー1つを考えてもトータルで高い出費になりますね。
そして雪道を走る人が『やっぱ電球じゃないと!』って言うのがテールもマーカーも意見は多い。
LEDのは巻き上げた雪で全部隠れちゃうからね。
マーカーも色が濃いガラスレンズを電球で光らせる時の深い色をLEDマーカーじゃ出せないんですよね。
言ってる事も分かるんですが
私は放熱と視認性に優れた物ならばLEDの方が好きな運転手です。