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60年間のベスト・オブ・ベストは? プリウス/フォーカス/128/100/Ro80 欧州COTYの1番を選ぶ(7)

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60年間のベスト・オブ・ベストは? プリウス/フォーカス/128/100/Ro80 欧州COTYの1番を選ぶ(7)

カテゴリーへ確かな変化を与えてきた5台

60年という節目を迎えた欧州カー・オブ・ザ・イヤー、欧州COTYを振り返り、これまで3名の審査員で年代毎の代表モデルを選出してきた。改めて、勝ち残った5台を振り返ってみよう。

【画像】歴代の欧州カー・オブ・ザ・イヤー受賞モデル 英国編集部が選出した代表的な15台 ベストは? 全129枚

1960年代はNSU Ro80、1970年代はフィアット128、1980年代はアウディ100が、それぞれの代表へ選ばれた。そして、1990年代はフォード・フォーカス、2000年代以降はトヨタ・プリウスという結果になった。

いずれのメーカーも、従来の領域を拡大しようという野心がなければ、現在まで事業を続けることは難しかったかもしれない。自動車産業自体も、ここまで成熟することはなかっただろう。

15台を再確認したことで、過去の欧州COTYの栄誉が、必ずしも最も優れたモデルへ与えられたわけではなかったことも見えてきた。それでも、受賞モデルに対する認識を底上げし、カテゴリーへ確かな変化を与えてきたことは明らかだ。

受賞当時、最も新鮮なベンチマーク的仕上がりにあったのは、5台で1番古いNSU Ro80だろう。3名の審査員も、その現代性に驚かされていた。

ウェッジシェイプのスタイリングだけでなく、快適な乗り心地や巧みな操縦性、確かなブレーキは、1960年代の該当クラスを間違いなくリードしていた。しかし、弱点もはらむロータリーエンジンが影響し、今回は最終的な評価を高めることはできなかった。

FFレイアウトの雛形を作ったフィアット128

アウディ100は、1960年代にフォルクスワーゲン傘下に収まりながらも、前衛的なスタイリングや先進的な設計で高い評価を集めた。滑らかな面処理と秀でた空力特性は、その後の大型サルーンへ大きな影響をもたらした。エンジンの小型化にも貢献した。

安全に対する取り組みも、アウディの強みといえた。だが、ドライバーズカーというわけではなかった。卓越したエンジニアリングとデザインで、称賛されるサルーンだろう。

2000年代以降の勝者、2代目トヨタ・プリウスは、電動化技術を民主化した最初の量産車として、審査員から評価を集めた。とはいえ、これもドライビング体験を牽引したモデルとはいえない。

動力性能に不満はなく、パッケージングは優秀。21世紀に発売されたモデルとして、最も重要な1台に据えられることは間違いない。だとしても、35年も古いフィアット128の楽しさを超えることは難しい。

3名の審査員は、小さなフィアットを運転し、軽快で正確な操縦性、血気盛んなオーバーヘッドカム・エンジン、広々とした車内に改めて驚くこととなった。運転した誰もが、笑顔になるクルマといえた。

確かに、ハイブリッドのような高度な技術は搭載していない。しかし、現代のフロントエンジン・フロントドライブの雛形といえる、レイアウトを実現した最初の量産車として、歴史に刻まれるべき1台だ。

20世紀へ相応しい洗練性や安全性、製造品質

かくして15台の頂点に輝いたのは、1990年代の代表、初代フォード・フォーカス。小さなフィアット128と同じく、素晴らしい運転の楽しさを備えていただけでなく、20世紀後半のモデルへ相応しい、洗練性や安全性、製造品質を備えていたためだ。

しかも、登場から26年が経過した今でも、スタイリングは新鮮でモダン。人気に陰りが出ていたフォード・エスコートからの脱却を図った、意欲的な新モデルでもあった。

エンジニアとデザイナーは、クラス最高の仕上がりを与えるべく、過剰といえる努力を投じたといっていい。そして、実際にフォードは成功を収めている。

初代フォーカスは、60年間の欧州COTYにおける、ベスト・オブ・ベスト。今後、クラシックカーとしても価値を高めていくに違いない。

年代別欧州COTY 上位5台の獲得得点

1位(24点):フォード・フォーカス(初代)
2位(16点):フィアット128
3位(14点):トヨタ・プリウス(2代目)
4位(12点):アウディ100
5位(9点):NSU Ro80

番外編:受賞できないBMW 3シリーズ

AUTOCARではドライバーズカーとして評価の高いBMWながら、1970年以降、欧州COTYで点数を伸ばすことは殆どなかった。その理由といえたのが、高価すぎるとみなされていたためだ。

21世紀に入り、3シリーズは3回も代替わりしているが、欧州COTYには選ばれていない。プレミアム・ドライバーズカーの定番といえる地位を獲得し、適度な大きさのサルーンとステーションワゴン、クーペ、カブリオレが提供されているにも関わらず。

初代から、優れた動的能力と製造品質、一級といえる人間工学、上品でハンサムなスタイリングなどが貫かれている。歴代の3シリーズは、審査員の高得点を得るのに不足なかったのではないかと、筆者は思う。

2025年に、3シリーズはモデルチェンジを迎える。バッテリーEVへ一新される予定だが、今度こそ欧州COTYの受賞はあるだろうか。

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