現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【国内試乗】ニューフェイスを引っさげて各部をブラッシュアップ!「シトロエン・ベルランゴ」

ここから本文です

【国内試乗】ニューフェイスを引っさげて各部をブラッシュアップ!「シトロエン・ベルランゴ」

掲載
【国内試乗】ニューフェイスを引っさげて各部をブラッシュアップ!「シトロエン・ベルランゴ」

VUL(軽商用車)ベースの2 ボックスMPVとして日本でも不動の人気を誇るベルランゴがマイナーチェンジ。5人乗りモデルも3 列7人乗りモデルも同時に切り替わった。シトロエンの最新フェイスと新ロゴをまとった外観以外にも様々にブラッシュアップが施された。

愛嬌あるワークスタイルと柔らかな動的質感が正常進化

【国内試乗】エンジンの咆哮を堪能しつつ比類なきオープンエアの世界を!「マセラティ・グランカブリオ」

今回、ベルランゴに試乗する直前、たまたまラスベガスでピックアップトラックを走らせ、その感覚が身体に沁みていたせいか、「働くクルマ」ベースの乗用車モデル特有の(いい意味での)ユルさや大らかさの素は何か? を考えさせられた。プロの道具というは易しだが、乗用車である以上、それでは結論にはならない。

米国慣用単位の世界でライトorミディアム・デューティをこなすのがピックアップトラックなら、欧州大陸のメートル法の中ではベルランゴ・バンが長年ベストセラーを張るVCL(Véhicule CommercialLéger)」。商用車として最小単位のものが乗用車に転じられるものの、日本で相当するのは軽トラでなくハイエース辺りで、あれこそ3で割りやすい尺貫法に合った一台なのだろう。

つまり日々、手元で扱う積み荷や走る道に対して最適化されたクルマだからこそ、メートル法にかなりの部分準じた今の日本で、「ワーク系MPV」のベルランゴは余裕、そして持て余さない手頃さを両立している。そのパネルバンならEU標準の積載パレット(幅1200mm)をフォークリフトで収めるため、室内幅は狭い部分でも1229mmある。乗用車版では内張りで少し失われるが、使いやすいスペースは必然からデザインされ、生まれているのだ。

だがベルランゴの魅力はプロユース仕込みの積載性だけではない。マイチェンで乗用車としての魅力をキチンと磨き上げてきた。

前期型と比べ劇的な変化はフロントマスク、つまり新しいシトロエン顔だ。ダブルシェブロンを浮き立たせた新ロゴも凝った意匠で、実物は全体的に写真で見るよりずっとファニーといえる。

室内で中央のタッチスクリーンが8インチから10インチへ拡大された。メータークラスターもアナログ式から横長スクリーンのデジタルに変更され、表示もグラフィックも鮮明で見やすくなった。

センターコンソールも最初期型のように張り出しタイプではなく、前列シートを左右に分けシャッター×2枚で収納スペースを覆うカタチに。シフトもダイヤル式から指先レバースイッチとなる。ドライブモードは「ノーマル」「エコ」の2種類のみで「コンフォート」をあえて設けずデフォルトとするところがシトロエン流。ステアリングは従来の3スポークから水平2本スポーク、かつ上下がややフラットで楕円化されている。

運転支援機能もこのステアリングスポーク上に移され、進化。ミリ波レーダーが加えられ停止後3秒以内なら再発進、いわば渋滞の中でより賢いACC制御になった。巡航時もレーンポジショニングアシストが追加されている。

それでもクルマに任せ気味より積極的に走らせる方に、ベルランゴの本分はある。一貫して優しい乗り心地が低速から持続する一方、首都高の速度域ぐらいでもロール感のスリリングさ、正確な舵の効きは十分に味わえる。停止直前に1速に入るとやや前のめりショックは伝わって来るが、それこそフル積載で登り坂発進の時に頼もしい商用車由来のローギアードぶりなので、あばたもエクボと解釈すべきところだろう。

いわばプロユース由来のクルマを日常に供する「アウトフィット」が前提ならば、ベルランゴは大らかに構えられる乗り手にはこれぞ、という一台になる。だから逆説的かもしれないが、今どき珍しいほどベルランゴをはじめとするフレンチMPVには上品な客筋が付いている。ソフトパワーに秀でたクルマって、そういうことなのだ。

【Specification】シトロエン・ベルランゴ MAX BlueHDi
■車両本体価格(税込)=4,390,000円
■全長×全幅×全高=4405×1850×1830mm
■ホイールベース=2785mm
■トレッド=前:1555、後:1570mm
■車両重量=1600kg
■エンジン型式/種類=直4DOHC16V+ターボ
■内径×行程=75.0×84.8mm
■圧縮比=16.4
■総排気量=1498cc
■最高出力=130ps(96kW)/3750rpm
■最大トルク=300Nm(30.6kg-m)/1750rpm
■燃料タンク容量=50L(軽油)
■燃費(WLTC)=18.1km/L
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前:ストラット/コイル、後:トーションビーム/コイル
■ブレーキ=前:Vディスク、後:ディスク
■タイヤ(ホイール)=援護:205/60R16

問い合わせ先=ステランティスジャパン TEL0120-55-4106

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

マイルドハイブリッド搭載で駆けぬける歓びもさらに進化⁉ BMWが新型「X3」を発表
マイルドハイブリッド搭載で駆けぬける歓びもさらに進化⁉ BMWが新型「X3」を発表
driver@web
ホンダ「XL250S」は「23インチのワークブーツ」と呼ばれた林道ブームの主人公
ホンダ「XL250S」は「23インチのワークブーツ」と呼ばれた林道ブームの主人公
バイクのニュース
【最新モデル試乗】VW T-Crossがよりスタイリッシュに進化。さすがベストセラーSUV、売れるには裏付けがある!
【最新モデル試乗】VW T-Crossがよりスタイリッシュに進化。さすがベストセラーSUV、売れるには裏付けがある!
カー・アンド・ドライバー
アウディ「Q2/SQ2」をアップデート!タッチスクリーンでインフォテインメント操作がより快適に
アウディ「Q2/SQ2」をアップデート!タッチスクリーンでインフォテインメント操作がより快適に
LE VOLANT CARSMEET WEB
「Z900RS」に新色の緑が追加!【カワサキ】ファンにはたまらない“ライムグリーン”がキタッ!  
「Z900RS」に新色の緑が追加!【カワサキ】ファンにはたまらない“ライムグリーン”がキタッ!  
モーサイ
普通二輪免許で乗れる本格クラシック!「メグロS1」&「カワサキW230」をダブワン乗りが試乗&解説
普通二輪免許で乗れる本格クラシック!「メグロS1」&「カワサキW230」をダブワン乗りが試乗&解説
レスポンス
3代目より格段スポーティ! 新型 BMW X3 20 Mスポーツへ試乗 iXに近いデザイン 硬い乗り心地
3代目より格段スポーティ! 新型 BMW X3 20 Mスポーツへ試乗 iXに近いデザイン 硬い乗り心地
AUTOCAR JAPAN
ダブワン乗りがW230を最速試乗! 新型なのに懐かしさがあり納得がいくワケとは!?
ダブワン乗りがW230を最速試乗! 新型なのに懐かしさがあり納得がいくワケとは!?
バイクのニュース
メルセデスAMG「GTクーペ」に2ℓの直4ターボエンジンを搭載した新グレード「GT 43」が追加
メルセデスAMG「GTクーペ」に2ℓの直4ターボエンジンを搭載した新グレード「GT 43」が追加
@DIME
さすがホンダ!!! 運転席のシートが少しだけ広い!? [トゥデイ]は使う人に良心的な軽自動車だった!!!!!!!!!!
さすがホンダ!!! 運転席のシートが少しだけ広い!? [トゥデイ]は使う人に良心的な軽自動車だった!!!!!!!!!!
ベストカーWeb
【10年ひと昔の新車】トムスがコンパクトカーのヴィッツとアクアにもレーシングチームのこだわりを投入した
【10年ひと昔の新車】トムスがコンパクトカーのヴィッツとアクアにもレーシングチームのこだわりを投入した
Webモーターマガジン
速さは「道徳性に欠ける」ほど? 小変更 アウディSQ7へ試乗 10年目でも万能選手的
速さは「道徳性に欠ける」ほど? 小変更 アウディSQ7へ試乗 10年目でも万能選手的
AUTOCAR JAPAN
アストンマーティンの最新オープントップGT「DB12 ヴォランテ」に試乗! その知的で凶暴な二面性に心を奪われた。【試乗レビュー】
アストンマーティンの最新オープントップGT「DB12 ヴォランテ」に試乗! その知的で凶暴な二面性に心を奪われた。【試乗レビュー】
くるくら
「最高!」と「残念……」が同居するEV ホンダeは噛めば噛むほど複雑な味がしてしまう!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
「最高!」と「残念……」が同居するEV ホンダeは噛めば噛むほど複雑な味がしてしまう!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
新型メルセデス・ベンツEクラスのトップパフォーマンスモデル「メルセデスAMG E 53 ハイブリッド4MATIC+」がPHEVモデルとして登場
新型メルセデス・ベンツEクラスのトップパフォーマンスモデル「メルセデスAMG E 53 ハイブリッド4MATIC+」がPHEVモデルとして登場
カー・アンド・ドライバー
6速MTあり! 全長4.5m級の「新型“FR”スポーツカー」発表! 480馬力化の「直6ツインターボ」搭載した「M2」登場し販売店でも話題に
6速MTあり! 全長4.5m級の「新型“FR”スポーツカー」発表! 480馬力化の「直6ツインターボ」搭載した「M2」登場し販売店でも話題に
くるまのニュース
ACコブラ Mk2 347シリーズへ試乗 60年前とほぼ同じ! 「要求の高さ」がむしろ楽しい
ACコブラ Mk2 347シリーズへ試乗 60年前とほぼ同じ! 「要求の高さ」がむしろ楽しい
AUTOCAR JAPAN
DSオートモビル、次期モデルの新名称と新型ピュアEVラグジュアリーSUVのインテリアを公開
DSオートモビル、次期モデルの新名称と新型ピュアEVラグジュアリーSUVのインテリアを公開
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

439.0457.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

218.0456.9万円

中古車を検索
ベルランゴの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

439.0457.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

218.0456.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村