フェラーリは現地時間9月13日、ブランド初となる4ドア・4シーターを持つ新型モデル「プロサングエ」を発表しました。イタリア語で「サラブレッド」を意味する名を持つこの新型SUVの魅力はどのようなところにあるのでしょうか?
ハイパフォーマンスSUVの真打ち登場!
いま、世界中のあらゆるブランドがSUVを主力モデルとしており、ランボルギーニやアストンマーティン、ロールスロイスやベントレーといったラグジュアリーブランドでさえも例外ではありません。
オーダーしたのはアジア人!? フェラーリ SP51は812GTSをベースに作られた1台限りのワンオフモデル
ハイパフォーマンスSUVの歴史を語る上で、2002年に登場したポルシェ「カイエン」は重要な役割を持っています。SUVでありながら、250km/hもの最高速度を持つカイエンは、当初のターゲットであったとされる中東地域の富裕層はもちろん、日欧米でも高い評価を得ました。
そして、2016年にベントレー「ベンテイガ」は、ラグジュアリーSUVという新しいカテゴリーを切り拓きました。その豪華さはもちろん、300km/hを超すパフォーマンスは世界中の富裕層のハートをつかみました。
その後登場したランボルギーニ「ウルス」やアストンマーティン「DBX」、そしてロールスロイス「カリナン」も好調な売れ行きを記録し、各ブランドの大黒柱とも呼べる存在となっています。
その一方で、フェラーリはSUVの投入には消極的と言われてきました。フェラーリがハイパフォーマンスSUVを開発しているという噂は幾度となくささやかれてきましたが、SUVというボディタイプではフェラーリの求めるパフォーマンスが実現できないことから、市販化は望めないという声もありました。
そうしたなかで登場したプロサングエに対して、フェラーリはあえて「SUV」という表現は用いていません。そこにはフェラーリなりのこだわりを感じることができますが、やはりプロサングエは、ハイパフォーマンスSUVという現在のトレンドに対する、フェラーリなりの解答と考えて間違いないでしょう。
>>フェラーリ プロサングエのスペック詳細はこちら
>>ポルシェ カイエンのスペック詳細はこちら
>>ベントレー ベンテイガのスペック詳細はこちら
>>ランボルギーニ ウルスのスペック詳細はこちら
>>アストンマーティン DBXのスペック詳細はこちら
>>ロールスロイス カリナンのスペック詳細はこちら
史上初の”実用的”なフェラーリ?
プロサングエの最大の特徴は、フェラーリ初の4ドア・4シーターを備えたモデルという点です。
フェラーリでは伝統的に、V8エンジンをミッドシップに搭載したスポーツモデルと、V12エンジンをフロントミッドシップに搭載したGTモデルをラインアップの主軸としてきました。
GTモデルでは4シーターのモデルも存在してきましたが、いわゆる「2+2」と呼ばれるもので、決して実用的ではありませんでした。しかし、プロサングエは「ウェルカムドア」と呼ばれる逆ヒンジ式(観音開き式)の後部ドアを持ち、大人でも余裕を持って乗車できるだけの独立した2つのシートと後部スペースが用意されています。
これにより、プロサングエはフェラーリ史上初めて、”実用的”という表現をもって紹介できるモデルとなりました。
>>フェラーリ プロサングエのスペック詳細はこちら
V12エンジンを搭載しフェラーリの名に恥じないスーパーモデル!
これまでのフェラーリとは似ても似つかないプロサングエですが、そのパフォーマンスはまさにフェラーリの名に恥じないものです。
まず、心臓部となるエンジンは、「812コンペティツィオーネ」に採用されているものをベースとした、6.5LのV型12気筒自然吸気エンジンをフロントミッドシップに搭載。最高出力は725ps、最大トルクは716Nmを発揮します。
トランスミッションには8速デュアルクラッチトランスミッションを採用し、AWDと組み合わされることで、0-100km/h加速は3.3秒、最高速は310km/h以上という、圧巻のパフォーマンスを得ています。
ボディサイズは、全長4973mm×全幅2028mm×全高1589mmと、フェラーリらしい堂々たるスタイリングとなっています。
直接のライバルになると見られるランボルギーニ ウルスは、全長5112mm×全幅2016mm×全高1638mmのボディに、最高出力650hp、最大トルク850Nmを発揮する4LのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載しています。
ウルスの0-100km/h加速は3.6秒、最高速は305km/hとなっています。
ボディサイズで比較すると、プロサングエはウルスよりさらにワイド&ローなプロポーションを持っていることがわかります。パフォーマンス面では、0-100km/h加速と最高速ともに、プロサングエがウルスをしのいでいます。
パワートレインもプロサングエが自然吸気のV12であるのに対し、ウルスはツインターボのV8という違いがあります。そのため、両車のクルマとしての性格は、スペック以上に異なると考えてよさそうです。
ちなみに、2022年8月には0-100km/h加速は3.3秒、最高速は306km/hのパフォーマンスを持つ「ウルス ペルフォルマンテ」が登場しています。いずれ、プロサングエにも高性能モデルが登場することは間違いなく、ハイパフォーマンスSUVの覇権争いはますます激化していくことでしょう。
>>ランボルギーニ ウルスのスペック詳細はこちら
>>フェラーリ プロサングエのスペック詳細はこちら
プロサングエは大量生産モデルではない? 価格と納期情報は?
一見、これまでのフェラーリとは大きく異なるスタイリングを持つこの新型モデルに対して、フェラーリは「サラブレッド」の意味を持つ「プロサングエ」の名称を与えました。
サラブレッドとは「純血」や「正統」といったニュアンスを持つことからもわかるように、プロサングエは、単に時代の要請に応えた”亜種”ではなく、フェラーリの王道をゆくモデルであると言えます。
そんなプロサングエですが、欧州では40万ユーロ(約5760万円)からの販売となり、2023年半ばころのデリバリーとなるようです。
一方、現時点では日本での価格やデリバリーの時期は明らかにされていません。販売店によれば「オプションの内容も明らかになっていない」とのことです。
とは言え、近いうちに日本でも正式発表されることが予想されています。ただしプロサングエは、限定生産の”スペチアーレ”モデルではないものの、ウルスやそのほかのハイパフォーマンスSUVとは異なり、生産台数はかなり限定的なものになると見られています。
そのため、プロサングエを手に入れるためには、6000万円級の予算はもちろん、販売店との親密なコミュニケーションが必要になると言えそうです。
>>フェラーリ プロサングエのスペック詳細はこちら
文:ピーコックブルー
写真:フェラーリ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント