ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、プレミアムセグメント「5シリーズ」に、高性能セダン、BMW『M5』の全面改良新型を追加した。M5として初めてプラグインハイブリッドを採用し、BMW史上最強のパワーユニットを搭載する。
◆Mハイパフォーマンス・モデル
ハイパフォーマンス車両を手掛けるBMW M社が開発したM5は、1984年に初代モデルが登場し、新型M5は第7世代となる。
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BMW M社が開発する高性能マシンMモデルには、2つのカテゴリーがある。1つはレーシング・カーの技術を採用し市販車でありながらサーキットでの本格的な走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデル、もうひとつは公道における高いスポーツ走行性能とプレミアム・カーとしての快適性の両方を妥協なく高めたMパフォーマンス・モデルであり、今回発表の新型M5は、Mハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる
◆初めてのプラグインハイブリッドシステム
新型M5のパワーユニットは、4.4LのV型8気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンに、M5へは初めてとなるM専用プラグインハイブリッドシステムである「M HYBRID」を組み合わせた。さらに、先代モデル同様にM専用4輪駆動システム「M xDrive」を搭載するなど、サーキット走行における運動性能と、プレミアムセグメントにおけるラグジュアリー・スポーツセダンとしての安全性および快適性の要素を合わせ持つ。そして、デザインと走行性能の両面において一目でMモデルであると実感出来る力強さを持つ。
新型M5が搭載する内燃機関は、最高出力585PS(430kW)/5600-6500rpm、最大トルク750Nm /1800-5400rpmを発揮する、モータースポーツ直結のクロスバンク型を持つ4.4L V型8気筒BMWツインパワー・ターボガソリンエンジンだ。これに加えて、第5世代のBMW eDriveテクノロジーを採用し、容量22.1kWhの電池と、出力197ps(145kW)を発揮する電気モーターを装備した、M専用プラグインハイブリッドシステム「M HYBRID」を搭載している。
新型M5においては、BMW Mモデル専用に開発された8速Mステップトロニック・トランスミッションのハウジングに電気モーターを組み込み、電気モーターが発生するトルクを高性能6気筒ツイン・ターボ・エンジン相当の450Nmまで増強し、システムトータルの最高出力727ps(535kW)、最大トルク1000Nmを発揮する。電気自動車を除き、BMW史上最強のパワーユニットを搭載するモデルのひとつだ。電気のみでの走行も可能で、約70kmまでゼロエミッションで走行できる。
◆ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能
新型M5は、昨2023年発表の第7世代の5シリーズ同様に、日本においては、BMW社が初めて国土交通省からの認可を取得した、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能なドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」など、最先端の運転支援システムを搭載する。
加えて、最新世代のコネクティビティも有し、「OK, BMW」と話し掛けることで、車両の操作、目的地の設定などが可能である。Apple CarPlayへの対応、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信するなど、利便性が大幅に高められた。また、BMWデジタル・キー・プラスの標準装備により、車両のキーを持たずとも、対応のスマートフォン、スマートウォッチを携行していれば、車両に近づくだけでロック解除が可能であり、さらに車室内にロック解除に使用したデバイスがあるだけで、エンジンの始動も可能だ。
全国のBMW正規ディーラーにおいて、10月2日より販売を開始した。納車開始は、本年11月中旬以降を予定している。メーカー希望小売価格(消費税込み)は1998万円で、BMWジャパンでは「先代モデルより性能および標準装備向上も価格据え置き」とアピールしている。
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