ただ乗るだけでなく使用用途に合わせてチェック
購入を考えている、短期的に購入することはできないけど興味を持っているクルマがあるなら、ディーラーでの試乗で自分でその車を試してみるべきだ。しかし「必ず買うと決めた訳でもクルマを試乗するというのもちょっと気が引ける」と感じるのも事実。ここではディーラー試乗での心構えやチェックしたいポイントを上げたいと思う。
(1)そもそもディーラー試乗の敷居は高い?
購入を考えているクルマ、候補車であれば、クルマは普通の人にとって人生で数回しかない大きな買い物だけに絶対に試乗すべき。むしろ「ディーラーに試乗車が来る前に予約、契約するほど惚れ込んでいて、少しでも早く話題の新型車に乗るためなら実車確認や試乗なしで購入するリスクを覚悟している」といった特別な事情がない限り、試乗なしで購入するのは「避けるべき」と声を大にして言いたいくらいだ。
もう1つの「単純にそのクルマに乗ってみたい」というケースも、試乗を断られるケースは少なく、自分の経験になるので可能なら試乗すべき。ただその場合は「短期的に購入はできない」という旨を伝えておいたほうが、営業マンからの電話に代表されるお互いの面倒を避けるという意味で無難だろう。
ディーラー試乗はよほどの高級ブランドでない限り、日本車は当然として、ベンツやBMWのような輸入車でもディーラーに入る敷居は下がりつつあるのに加え、ベンツでいえばAクラスのような「普通の人の選択肢に入るモデル」も増えているので、試乗はしやすい。
(2)ディーラーで試乗できるのはどんなクルマ?
多くのディーラーに試乗車があるのは販売台数が多いクルマの、量販グレードというのが実情だ。しかし、実際には「販売台数の少ないMT車の購入を考えている」というケースもあるだろう。そういった場合は「希少なモデルの試乗車が販売会社(例えば東京トヨタのような組織)に1台ならある」というケースもあるので、本気で購入を考えているなら営業マンに相談してみる、興味があるだけなら試乗車があるディーラーに行ってみるといい。
(3) ディーラー試乗では何を確認すべき?
ディーラー試乗は基本的に営業マンが同乗し、ディーラーが決めたコースを20分程度、長くて30分程度乗るというのが一般的。それだけにすべてを確認することは不可能だが、なるべく多くの情報を得るための準備、チェックポイントを挙げると ※単に乗ってみたいという興味を持っての試乗であれば、細かいことを気にする必要はさほどないだろう。
●試乗の前の実車確認において クルマは日常的に使う道具であるだけに、自分の使用パターンに対応しているかは非常に重要だ。ということを考えると乗る機会の多い家族をなるべく多くを同行させ、居住性や積む機会の多い趣味の道具があるならそういった荷物も持ち積めるかを確認しておきたい。
クルマはそうそう買えるものでないだけに、チェックなしで購入し、あとから「ダメだった」では、大げさに言えば取り返しがつかない。
●試乗において ディーラーでの試乗で確認できるのは、ほぼ「街乗りでどうか」ということに限定されると思った方がいい。ワインディングロードや高速道路を走った印象に関しては自動車メディアの記事を参考にするとして、ディーラー試乗では「普通に乗って感じるいいところ、気になるところ」を探すことに集中するべきだ。具体的には視界やアクセルレスポンス、ハンドルを通して感じるステアフィール、アイドリングストップの印象などが挙げられる(クルマの少ない道があれば、常識的な範囲でアクセルを深く踏むのもいいだろう)。
また「自分だけでなく、家族も運転する」というクルマであれば運転する対象になる人全員に確認させることや、駐車場が狭い人であれば同乗する営業マンに周囲を確認してもらいながら自分の駐車場に車を入れてみることも勧めたい。パレット式の駐車場などでは、駐車しにくいクルマだと毎回のことだけにストレスになったり(慣れれば問題ないという考え方もあると思うが)、パレット式の駐車場で四隅のほかに柱がある駐車場で2ドア車を入れるというケースでは「クルマは入ったけど、ドアが大きい2ドア車だと柱にあたってドアが開かず外に出れない」というケースも考えられる。
(4) ディーラー試乗よりも深くクルマを試したいなら
ディーラー試乗で得られる情報はそれなりに多いが、「クルマはなるべく長く試して、納得して買いたい」というのも事実だ。そんな人にはマツダディーラーの関東マツダや、とくに日常的に使ってみないと自分に合うか合わないかが分からない日産リーフ、輸入車などで行われている1日か1泊2日程度クルマを使える、モニター試乗(試乗後にアンケートを求められることが多い)を利用することを勧めたい。
またトヨタ車を興味本位で試乗したいなら、お台場のメガウェブのライドワン(3kmのコース)なら300円を払えば常識的な範囲で自由に乗れるのでそれを利用する手もある。
(文:永田恵一)
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