現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > レッドブル&HRC密着:スタート直後から悪化の一途を辿ったフェルスタッペンのブレーキ問題。完走記録は43戦で途絶える

ここから本文です

レッドブル&HRC密着:スタート直後から悪化の一途を辿ったフェルスタッペンのブレーキ問題。完走記録は43戦で途絶える

掲載
レッドブル&HRC密着:スタート直後から悪化の一途を辿ったフェルスタッペンのブレーキ問題。完走記録は43戦で途絶える

 F1第3戦オーストラリアGPは、レッドブルとホンダ・レーシング(HRC)にとって、いくつもの偶然が重なった奇妙な一戦だった。

 まずひとつ目の偶然は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のリタイアだ。クリスチャン・ホーナー代表によれば、フェルスタッペンのトラブルはブレーキに起因するものだったという。

フェルスタッペン、ブレーキ故障で2年ぶりのリタイア「残念だが、ここまでの9連勝を誇りに思う」レッドブル/F1第3戦

「レースをスタートさせてすぐにマックスからブレーキに違和感があるという連絡が入った。マックスによれば、ハンドブレーキがかかっているような感じで、2周目からひどくなっていって熱がどんどん高まっていき、ブレーキの効きが悪くなって、(カルロス・)サインツに抜かれ、その後火災が発生した」

 リタイア直後はエンジニアに対して、少し苛立っている様子を見せたフェルスタッペンだが、ミックスゾーンにやってきたころには落ち着きを取り戻し、表情は穏やかだった。そして、こう語った。

「もちろん、レースは常に完走したいものだけど、モータースポーツはメカニカルなスポーツだから、こういうことは残念ながら起こる。でも、なぜそうなったのかを理解することが最も重要だと思う」

 フェルスタッペンがレース中にメカニカルトラブルでリタイアするのは、2022年オーストラリアGP以来のこと。これがひとつ目の偶然だ。

 つまり、2022年のオーストラリアGP以降、フェルスタッペンはじつに43戦も連続で完走していた。今回のリタイアは逆にレッドブルの信頼性の高さをあらためて実感させたトラブルだったと言っていい。

 また今回フェルスタッペンがリタイアし、チームメイトのセルジオ・ペレスが5位に終わったことで、昨年の日本GPから続いていたレッドブル・ホンダRBPTの連勝記録も『9』で止まった。レッドブル・ホンダRBPTの連勝を止めたのは、フェラーリのカルロス・サインツだった。

 レッドブル・ホンダRBPTは昨年も開幕から14連勝していたが、第15戦シンガポールGPで止められた。記録を止めたのは、そのときもサインツだった。これがふたつ目の偶然だ。

 そして、3つ目の偶然は、このふたつの敗戦がいずれも日本GPの直前のグランプリで起きたということだ。連勝が止まった直後に開催された昨年の日本GPは、レッドブル・ホンダRBPTのフェルスタッペンが快勝した。果たして、今年もフェルスタッペンが勝って、4つの偶然となるのか。

 ホーナーはこう言う。

「鈴鹿は素晴らしいサーキットで、私たちはいつも鈴鹿でいいパフォーマンスを見せてきた。ホンダのホームサーキットでもあり、ドライバーたちはいつも鈴鹿へ行くことを楽しみにしている」

 鈴鹿もレッドブルとホンダRBPTが帰ってくることを楽しみにしていることだろう。

こんな記事も読まれています

レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
AUTOSPORT web
フェルスタッペン2位「今日のノリスは飛ぶように速かった」グリップに苦しみマシンにダメージも:レッドブル/F1第6戦
フェルスタッペン2位「今日のノリスは飛ぶように速かった」グリップに苦しみマシンにダメージも:レッドブル/F1第6戦
AUTOSPORT web
サインツにペナルティ、ピアストリとの接触で4位から降格に。ペレスが繰り上がり/F1マイアミGP
サインツにペナルティ、ピアストリとの接触で4位から降格に。ペレスが繰り上がり/F1マイアミGP
AUTOSPORT web
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
AUTOSPORT web
7戦連続ポールのフェルスタッペン「マイアミでは毎年苦労。楽しいラップを走れたとは言えない」F1第6戦
7戦連続ポールのフェルスタッペン「マイアミでは毎年苦労。楽しいラップを走れたとは言えない」F1第6戦
AUTOSPORT web
スプリント予選首位のフェルスタッペン、状況の変化に苦戦「これで最速なんて驚いた。皆に何が起きていたのか」F1第6戦
スプリント予選首位のフェルスタッペン、状況の変化に苦戦「これで最速なんて驚いた。皆に何が起きていたのか」F1第6戦
AUTOSPORT web
リカルドがスプリント4位“強力かつクリーンな防御”でフェラーリに勝つ「苦しんだ分、喜びが大きい」F1第6戦
リカルドがスプリント4位“強力かつクリーンな防御”でフェラーリに勝つ「苦しんだ分、喜びが大きい」F1第6戦
AUTOSPORT web
リカルド、チームも大喜びの4番手「少し驚いたけど誇らしい。アップデートもあり状況が好転」F1第6戦スプリント予選
リカルド、チームも大喜びの4番手「少し驚いたけど誇らしい。アップデートもあり状況が好転」F1第6戦スプリント予選
AUTOSPORT web
レッドブル&HRC密着:戦略にも影響を与えたニューウェイ離脱の報せから2日。フェルスタッペンは望外の最速タイムに驚く
レッドブル&HRC密着:戦略にも影響を与えたニューウェイ離脱の報せから2日。フェルスタッペンは望外の最速タイムに驚く
AUTOSPORT web
FP1をスピンで失ったルクレールがスプリント予選2番手「シングルラップ改善の努力が報われた」フェラーリ/F1第6戦
FP1をスピンで失ったルクレールがスプリント予選2番手「シングルラップ改善の努力が報われた」フェラーリ/F1第6戦
AUTOSPORT web
イモラで完走、進歩を確信するイソッタ・フラスキーニ陣営「さらなる努力ともう少しのリソースがあれば……」
イモラで完走、進歩を確信するイソッタ・フラスキーニ陣営「さらなる努力ともう少しのリソースがあれば……」
AUTOSPORT web
レッドブルのホーナー代表「ペレスがフェルスタッペンと追突しなくてラッキーだった」|F1マイアミGP
レッドブルのホーナー代表「ペレスがフェルスタッペンと追突しなくてラッキーだった」|F1マイアミGP
motorsport.com 日本版
レッドブル、フェルスタッペンのマシンに”大きなダメージがあった”と説明。しかし本人は気付かず?「僕としては変わった感じはしなかったけど……」
レッドブル、フェルスタッペンのマシンに”大きなダメージがあった”と説明。しかし本人は気付かず?「僕としては変わった感じはしなかったけど……」
motorsport.com 日本版
レッドブル&HRC密着:タイヤや路面に苦戦しつつもポール獲得記録を伸ばしたフェルスタッペン。スプリント後の変更も奏功
レッドブル&HRC密着:タイヤや路面に苦戦しつつもポール獲得記録を伸ばしたフェルスタッペン。スプリント後の変更も奏功
AUTOSPORT web
F1スプリントのフォーマット変更で使えるタイヤの数は減少。走行量が減り「ファンにとって残念なこと」とアロンソ
F1スプリントのフォーマット変更で使えるタイヤの数は減少。走行量が減り「ファンにとって残念なこと」とアロンソ
AUTOSPORT web
2024年F1第6戦マイアミGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第6戦マイアミGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
AUTOSPORT web
ノリスが悲願のF1初優勝「『ランド・ノーウイン』と呼んでいた人たちが間違っていたと、ついに証明できた」F1第6戦
ノリスが悲願のF1初優勝「『ランド・ノーウイン』と呼んでいた人たちが間違っていたと、ついに証明できた」F1第6戦
AUTOSPORT web
「何人かを黙らせられて良かった!」RBリカルド、これまでの苦戦を払拭するスプリント4位に笑顔弾ける|F1マイアミGP
「何人かを黙らせられて良かった!」RBリカルド、これまでの苦戦を払拭するスプリント4位に笑顔弾ける|F1マイアミGP
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村