■ハイエースの未来を占う?「LCV CONCEPT」
街中でも目にすることが多い商用バン。これらは世界的には「小型商用車=LCV(Light Commercial Vehicle)」と呼ばれています。
【画像】「えっ…!」これが“次期型ハイエース”ことトヨタ「LCV」です(50枚以上)
特に日本で人気が高いのが、全長4.7mクラスのワンボックスバン「ハイエース」です。現行型5代目(H200系)は2004年の登場から20年近くが過ぎましたが、今なお高い人気をキープし続けています。
海外では、実質的な6代目(H300系)が2019年にデビューしていますが、ボンネットがあるミニバンスタイルで、かつ車体も大柄なことから、日本では、配送用の商用バンモデルは販売されず、送迎用途に向けた「グランエース」のみが販売されています。
そのため現行型5代目ハイエースの後継モデルについては、数年前から注目が集まっていました。
その中で、2017年に開催された第45回東京モーターショー2017に、トヨタ車体が参考出品した「LCV CONCEPT」は、まさに次期型ハイエースの姿を占うモデルではないかと、当時話題になりました。
■配送車に特化した「LCV D-CARGO CONCEPT」
トヨタ車体は、「LCV CONCEPT」について「コンパクト・フレキシブル・マルチユースをキーワードに、商用車に求められる耐久性、経済性、積載性に、乗る人や働く人に“やさしい”をプラスした新しい発想のマルチバン」と説明しています。
ボディスタイルはミニバン型で、基本サイズは全長4700mm・全幅1735mm。現行型ハイエースの標準的な大きさとあまり変わらないことから、街中での乗りやすさを感じさせます。
外観は、コンセプトカーらしいスムーズなデザインが特徴。フロントドア周辺の楕円形の窓、ボディサイドに走る横長スリットのような窓が個性的です。
さらに「LCV CONCEPT」では、このクルマを活用する「D-CARGO」「BUSINESS LOUNGE」そして「ATHLETIC TOURER」という3つの提案がなされていました。
「D-CARGO」は、商用車本来の役目である配送車に特化したコンセプトモデルです。助手席側のドア間にはピラーがなく、さらに助手席ドアもスライドして開閉。床も低いため積載性が大きく向上しています。
乗員はドライバー1人のみで助手席がないため、ミニバン型商用バンの欠点でもある、長尺物積載への対応も行われています。
ハイエースのバックドアは大きく、開閉時には後方にスペースが必要ですが、「D-CARGO」は上下分割式を採用。力も少なくて済むよう工夫されています。床に設けられたスライドレール上を動く前後移動式のラックは、開いた状態の下側バックドア上まで引き出すことができるので、荷物の積み下ろし時の負担を軽減します。
■“高級”仕様や福祉仕様も用意?
「BUSINESS LOUNGE(ビジネスラウンジ)」はビジネスパーソン向けハイヤー(送迎車)のコンセプトモデルです。
商用バンのハイエースといってもただ荷物を運ぶだけではなく、以前は、バンをベースに高級ワゴンに仕立て、高級車のような存在感が与えられていたことも。その流れが現在の高級ミニバン、トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」や、前述の「グランエース」につながっています。
そしてこれらは、かつての「黒塗りの高級セダン」に代わり、ビジネスパーソンや要人、タレントなどが移動に使うハイヤーに用いられるようになりました。
「BUSINESS LOUNGE」は、まさにその送迎用ハイヤーをイメージ。ハイルーフ構造の採用で頭上空間はたっぷり取られています。
車内には、コンフォータブルモードを備えたシートをわずか2脚のみ設置。本来助手席がある位置には、スーツケースや着替えなど必要なアイテムを取り出せるサイドアクセスラゲージが設けられています。モニターを介して行う会議のための大型ディスプレイ、プライバシーを守る瞬間調光ウィンドウ、スライドテーブルなども装備された空間は、まるで移動オフィスのような雰囲気です。
残る「ATHLETIC TOURER(アスリートツアラー)」は、「車いすアスリート向け車両」。床下格納が可能なワイドスロープと車高ダウン機能でスロープの角度を緩やかにすることができるため、車いすに乗ったままでも楽に乗降が可能な設計となっています。
また、車いすから運転席へのスムーズな移乗をアシストするため、ステアリングが前後に可動するステアリングテレスコピック、およびシートが上下に可動するシートクッションリフターを装備しています。競技用車いすも分解せずに室内にそのまま搭載が可能です。
「LCV CONCEPT」が次期型ハイエースのプロポーサルなのかどうか、現段階ではわかりません。
しかしこのコンセプトカーは、来たる未来として「小口輸送の拡大」「モニターを介した車内会議」を予測していました。現に、ネット通販の急拡大による輸送量の増大、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うウェブ会議の普及などは、当たり前の事象となりました。
クルマそのものだけでなく未来の社会も予測することがある、と教えてくれたコンセプトカーといえるかもしれません。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
緊急避難なら駐車違反が罰せられないなら「腹痛で路駐してトイレに駆け込んだ」ってあり? 違反が免除されるケースとは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
邪魔だからね