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MTのみでアンダー100万円!? “激レア”すぎる三菱「ピスタチオ」が「めちゃ」すごかった! 20年以上前に超低燃費を達成した「独自技術」とは

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MTのみでアンダー100万円!? “激レア”すぎる三菱「ピスタチオ」が「めちゃ」すごかった! 20年以上前に超低燃費を達成した「独自技術」とは

■軽のボディに1.1リッターGDIエンジン搭載の「燃費スペシャル」カー

 ハイブリッド化などの電動化技術によって、カタログ上で30km/Lオーバー、実燃費でも25km/Lオーバーをマークするのが当たり前となった現代のエコカー。
 
 しかし今から20年以上前、ハイブリッドシステムも用いず、驚異的な低燃費「30km/L」を達成したコンパクトカーがありました。いったいどのようなクルマだったのでしょうか。

【画像】内装も「オシャ!」 激レアすぎる三菱「ピスタチオ」を写真で見る(16枚)

 2010年代に繰り広げられた、過激なまでの軽自動車の「カタログ燃費ウォーズ」もひと段落して、現在では安全・快適装備を満載しつつ、十分以上な燃費を記録するクルマが普及しています。

 低燃費のランキングを見ると、WLTCモードで36.0km/Lを記録するトヨタ「ヤリス ハイブリッド」、35.8km/Lの「アクア」、同28.6km/Lの「プリウス」などのハイブリッド車が独占しています。

 2010年頃から採用されてきた燃費基準のJC08モードに対し、計算上不利なWLTCモードでこの数値を記録するのは驚異的といえます。

 このように燃費が良くて当たり前、という現代のクルマですが、そこまでの道のりには様々な技術開発があったのはいうまでもありません。

 なかには、その技術を実験的に市販車に反映したクルマもありました。それが、今回取り上げる三菱「ピスタチオ」です。

 ピスタチオは、当時の三菱の主力軽自動車だった8代目「ミニカ」の3ドア車をベースに開発された「燃費スペシャル」で、1999年12月から発売を開始しました。

 車体は軽自動車サイズのミニカのままながら、エンジンは、74馬力を発生する1.1リッターの直列4気筒DOHC「4A31型」を積んでいました。

 つまり軽自動車ではなく、小型自動車登録のコンパクトカーでした。

 エンジンは、「パジェロジュニア」「トッポBJワイド」などにも搭載された一般的な「4A31型」をベースに、三菱の直噴エンジン技術「GDI」を採用。

 さらに、当時では画期的だった「アイドリングストップシステム(ASG)」を組み合わせることで、30km/Lを達成していました。

 ボンネットフードのアルミ化、サスペンション部品の軽量化などの涙ぐましい軽量化も、その数値実現をサポートしています。

■超激レア! 意欲作ながらも販売台数はたった50台!?

 ただし、当時の燃費測定方法は「10・15モード」でした。

 その後、現実の運転パターンを反映したJC08モードへ、そして現在では国際基準に合わせたWLTCモードによって燃費が測られていますので、現代の燃費数値とは直接的な比較はできないことに注意が必要です。

 あくまでも参考値となりますが、10・15モードからJC08モードへの換算では約1割、JC08モードからWLTCモードでは、約2~3割ほどそれぞれ燃費数値が悪化すると言われています。

 そのおおまかな計算に準じれば、ピスタチオのWLTCモード燃費はおよそ18~21km/Lとなるようです。

 トランスミッションは6速MTのみというのも、オートマチックトランスミッション(AT)の比率が高まった現在では考えにくく、時代を感じさせます。

 現代では、MTの燃費と同等、もしくは凌駕するATも出現していますが、当時はまだ「ATはMTより燃費が悪い」という認識が強かったためでしょう。

 ただし2000年頃は、AT車がすっかり普及していた時代だったことは付け加えておかねばなりません。

 なお、参考までに2000年頃の「パジェロジュニア」「トッポBJワイド」の10・15モード燃費は、それぞれ14.4km/L(5速MT)~16.0km/L(4速AT)でしたので、ピスタチオは約2倍という大幅な燃費性能の向上を果たしていたことになります。

※ ※ ※

 単にミニカそのままという訳ではなく、ピスタチオは外観上でも差別化が図られています。

 オシャレな専用ボディカラーやマルチリフレクターヘッドライトなども装備し、細部に渡りミニカと差異をつけていました。

 装備面ではエアコン・パワーウィンドウなど一通りの快適性を確保したほか、安全装備としてエアバッグも標準で装着されていました。

 それでいて、1999年12月当時の新車価格は、100万円を切った95.9万円というのも驚きです。

 三菱が誇ったGDIによる、最先端低燃費技術のプレゼンテーションを担った意欲作のピスタチオ。

 ですが、販売先は主に公益法人や自治体のみで、一般市場には流通しませんでした。

 しかも台数はわずか50台という限定車で、発売期間も数ヶ月だったため、現在では「幻のクルマ」のような存在となっています。

 街中で見かけたら、宝くじが当たるよりラッキーかもしれません。

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みんなのコメント

37件
  • もし現存車がいたとしても似非白ナンバーをつけたただのミニカにしか見えず、普通なら気付かないだろうな。
  • こんな数十年前のクルマの話されてもねぇ…困るわ。
    ところでクルマ系記事って海外専売車両を国内販売してるかのような釣りタイトルだったりなどつまんねー記事ばかりなんだろうね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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