レヴォーグの新エンジンが早くもフォレスターに横展開
スバルのクロスオーバーSUV「フォレスター」が商品改良を発表、新型エンジンCB18を搭載するグレードが追加設定されました。
このエンジン、基本設計からしてまったく新しいユニットで、同社のステーションワゴン「レヴォーグ」のフルモデルチェンジ時に初搭載されたもの。90%が新設計されたというCVTと共に、はやくも横展開することになったといえます。
CB18エンジンの特徴は、ガソリン直噴ターボでありながらリーンバーン(希薄燃焼)を実現していることで、最大熱効率40%以上という高効率であること。1.8Lターボでありながら最高出力は130kWと控えめなので、環境指向の強いエンジンと思われがちですが、最大トルクは300Nmと十分なもので、アクセルペダルを踏み込んだときのパンチのある加速感はスバルのターボエンジンに期待するパフォーマンスを満たしているといえます。
新エンジンはフォレスターの最上級グレードに搭載される
フォレスターの新しい1.8Lターボエンジンを積むグレードは「スポーツ」と名付けられ、価格は328万9000円。商品改良を機に、NAエンジン搭載グレードは全車がe-BOXERと呼ばれるマイルドハイブリッドとなったフォレスターにおいて、パフォーマンスや価格面での最上級グレードという位置づけです。
一方、新型レヴォーグの価格はエントリーグレード「GT」で310万2000円です。ここだけ見ると、この新型CB18エンジンをもっとも安く買えるのはレヴォーグということになりますが、だからといってフォレスターのSPORTグレードが割高というわけでもありません。
フォレスターSPORTのコクピットを見ると、アルミパッド付スポーツペダル、ウルトラスエードと本革のコンビシートが確認できますし、足元には18インチアルミホイールが標準装備されています。こうした装備はレヴォーグGTにはないもので、そう考えるとフォレスターSPORTは、レヴォーグの中間グレードである「GT-H」と比較するのが適切に思えます。レヴォーグGT-Hのメーカー希望小売価格は332万2000円です。こうなるとフォレスターSPORTがお買い得に見えてきます。
割安感やアイサイトXが選べるレヴォーグのほうがお買い得
とはいえ、レヴォーグGT-Hのほうにはハンズフリーオープンパワーゲートが標準装備になっています。フォレスターのパワーリヤゲートはアイサイトセイフティプラス(視界拡張)とのセットオプションで12万1000円プラスとなります。ユーザーがどのような装備を求めるか次第ですが、若干フォレスターのほうが割高といえるのかもしれません。
さらに言えば、レヴォーグでは渋滞時のハンズオフを可能にする先進運転支援システム「アイサイトX」を装備することができます。これはフォレスターでは選択できない機能ですから、積極的にレヴォーグを選ぶ理由となることでしょう。
というわけで、スバルの新世代エンジンCB18がレヴォーグにつづきフォレスターにも搭載されたということで、装備も考慮しながら価格差を見てみましたが、結論からいうと装備差を考えるとレヴォーグのほうがオトクに新世代エンジンを楽しめるという印象です。何がなんでも新世代のリーンバーンターボを味わいたいというスバリストの方にはレヴォーグGTグレードがイチオシです。
もっとも、ステーションワゴンとクロスオーバーSUVではそもそも比較するというのは多くのユーザーからするとリアリティのないことかもしれません。なお、130kWの最高出力、300Nmの最大トルクといったエンンスペックはレヴォーグとフォレスターで共通。車両重量もほぼ同じですから基本的な加速感などもさほど変わらないと想像できます。燃費性能については、WLTCモードもレヴォーグが13.6~13.7km/L、フォレスターSPORTは13.6km/Lで同等レベルとなっています。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真1-2枚目 フォレスター スポーツ
※写真3枚目 レヴォーグ
※写真4-8枚目 CB18型エンジン
※写真9枚目 改良型CVTトランスミッション
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