R32型スカイラインGT-Rを チューナー目線でレストア&チューニング
約22万人もの来場者を集めた関西最大級のカスタムカーショー「大阪オートメッセ2018」。 チューニングカーを集めたブースの一角には、サーキットのタイムアタックなどで名を馳せる「プロショップ スクリーン」が、1990年代に一世を風靡した名車をレストアおよびライトチューンし、このたびスカイラインGT-R(BNR32)を展示していた。 プロショップならではのコダワリが詰まった名作をご覧いただこう。
TOYO「GT-R&86ドリフト動画」の舞台はなんと茨城県の工場だった
自主規制ギリギリの280psを上限に、各自動車メーカーから魅力も個性もたっぷりのスポーツカーが次々にデビューした1990年代。現代ほどの制御を持たない不完全こその楽しさもあり、その人気は今でもまったく衰えない。 宮城県の『スクリーン』を率いる千葉さんも、そんな時代を満喫したチューナーのひとり。しかし年が経つにつれ程度のいいクルマは減るいっぽうで、購入しても修理に追われるばかりで走る余裕がない、というユーザーを数多く見てきたという。そこで今年からスタートさせるのが、当時の名車をチューナー目線でレストア&チューニングし、不安なく乗れる状態に仕上げて販売するプロジェクトだ。
「数をこなしてクオリティが下がっては元も子もないので、年に1台とか2台でも十分だと考えています。そしてチューニングは自分たちの経験をもっとも活かせる部分。壊れず乗りやすい仕様でお渡しして、長く付き合える相棒にしてもらいたい」と千葉さんは話す。 このBNR32も一部の外装はサビだらけで、純正パーツもほぼ絶版という状態だったが、いわゆる旧車のレストアと同じ手法でココまで蘇らせた。
排気量はノーマルのまま、「HKS」のハイカムに『GT2530改』タービンなどでほどよくチューン済み。さらに「トラスト」のインタークーラー、「HPI」のラジエーターで冷却系も強化。オリジナルのオイルキャッチタンクも装着済み。
足元は、スクリーンが取り扱う「D2ジャパン」のビッグキャリパーキットで制動力をアップ。ホイールは「レイズ」の鍛造モデル『ボルクレーシングZE40』で、タイヤは『アドバンスポーツV105』という組み合わせだ。
入手しにくい純正の外装パーツは、社外品に交換して性能も見た目もアップ。このクルマは「トップシークレット」のダクト付きカーボンボンネット、同じくカーボンリップを装着した。
足まわりは「D2ジャパン」の車高調。ストリート用から本格的なサーキット用まで豊富なラインナップを誇り、この車両には試作品の『スーパーレーシングスポーツ』をセット。
なお、第2弾としてスクリーンが得意とするロータリーエンジン、FD3S・RX-7を考えているとのこと。BNR32の価格などを含め、詳細はお店まで問い合わせを。
プロショップ スクリーン TEL022-348-3761 http://www.screen-powers.net
(撮影レポート:佐藤 圭)
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