トヨタ、レクサス「LX700h」を初披露 悪路走行想定したハイブリッド搭載

　トヨタ自動車は１０日、悪路走行を想定した新ハイブリッド機構を持つ「ＬＸ７００ｈ」を世界初公開した。２０２４年末以降、各地域で順次、発売する。ガソリン車とディーゼル車も一部改良した。

　新ハイブリッド機構は、排気量３．５リットルのＶ６ツインターボエンジンと１０速自動変速機（ＡＴ）の間にモータージェネレーターを配置した１モーター式を採用。同様のシステムレイアウトは「ＲＸ」にも採用しているが、ＬＸではオルタネーターとスターターを装備した。これにより、ハイブリッドシステムが停止した場合にもエンジンだけで走行できるようにした。

　また、リアフロアに搭載した車載バッテリーを上下に分割した防水トレイでパッキングする構造を採用し、渡河性能もエンジン車と同等の深さ７００ミリメートルを確保。

　トランスファーのハイレンジだけではなく、ローレンジでもレクサス車で初めてモーター駆動できるようにし、悪路走行時のコントロール性を高めた。

　このほか、エンジン車を含めて１２．３インチの大型フル液晶メーターなどを新たに搭載した。上級グレードのドライバー席には、エアブラダー（空気袋）方式のリフレッシュシートを採用するなど快適性も高めた。