2年連続同一メーカーの受賞はトヨタ、ホンダ以外初!
「日本カー・オブ・ザ・イヤー(以下COTY)の大賞選考でこれほど混沌としたイヤーカー選びは経験したことがない」とこれまで長きにわたりCOTY実行委員を務めてきた事情通の城市邦夫(CARトップ総編集長)に言わしめるほど、混迷を極めたのが「2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤー」だ。
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そんな中でこの混迷を制したのは、2年連続の獲得となったボルボの「XC40」。国産でもトヨタとホンダ以外では2年連続の大賞の獲得はなく、もちろんインポーターでは史上初となる連覇での栄冠授与となった。
当初、本命と目されたスズキ「ジムニー」が「完成車不正検査」発覚を理由に「10ベストカーノミネート」への辞退をCOTY実行委員会実行委員長である荒川雅之さんへ申し出た。それに続きスバルは、10ベストカーに「フォレスター」が選出されたあとに「群馬製作所における完成検査における不適切事案」が発覚し、同じくCOTY実行委員長に申し出て辞退した。上記により2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーは、過去39回目にして初となる9台での争いとなった。
ちなみに10ベストカーに選出された(スバル辞退のため9台となった)、国産車5台とインポートカー4台のクルマは以下の通り。 ・トヨタ・カローラスポーツ ・トヨタ・クラウン ・ホンダ・クラリティPHEV ・マツダCX-8 ・三菱エクリプスクロス ・アルファロメオ・ステルヴィオ ・BMW X2 ・ボルボXC40 ・フォルクスワーゲン・ポロ なお今回のノミネート車両の対象となるクルマは、2017年11月1日から2018年10月31日までに発表・発売された年間販売台数500台以上が見込まれる車両となる。また日本カー・オブ・ザ・イヤーは、37媒体37名から組織される実行委員会と60名からなる選考委員、さらに8名の評議委員で構成される。10ベストカー選出、イヤーカーの選出は選考委員で、最終選考となる投票では一人25点の持ち点を5台に配点、そのうちの1台にはかならず10点を、残る15点を4車に振り分ける(ただし最高9点以下)ルールとなっている。
昨年の2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤーの大賞に輝いたのは、2013年にインポートカー初の栄冠に輝いたフォルクスワーゲン「ゴルフ」以来、インポートカーでは2台目となったボルボ「XC60」だった。昨年も本命なしの大混戦と言われたものの、下馬評では「ボルボ有利」と噂され、票を開けると2位となったBMW5シリーズセダン/ツーリング242点、3位のトヨタ「カムリ」232点に対し「XC60」は294点と接戦ではあったものの、大方の読み通りの展開と言って差し支えなかった。
それに比べ今年は「ボルボの2年連続は厳しい」「エクリプスクロスはほかで賞を得たため苦戦か」「トヨタはカローラとクラウンで票が分かれそう」など、前年以上に混迷を深める選考と言えた。
2018年12月7日(金)、COTY最終選考会場となったのは例年通りお台場にある国際交流会館。会場にはCOTY関係者に加え、メーカー関係者や取材のプレスなどを含め300人ほどが集まった。午後2時から開票が行われ、最終的に60名の選考委員により選出されたボルボXC40は363点を獲得した
また3部門となる各賞とCOTY実行委員特別賞(実行委員会選出)は以下のとおり。 イノベーション部門賞:ホンダ・クラリティPHEV(本田技研工業株式会社)
エモーショナル部門賞:BMW X2(ビー・エム・ダブリュー株式会社)
スモールモビリティ部門賞:ダイハツ・ミラトコット(ダイハツ工業株式会社)
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員特別賞:トヨタGAZOO RACING
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員特別賞:ホンダ N-VAN(本田技研工業株式会社)
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