愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第39回。知られざるクルマ好きの俳優・高岡早紀さんが。愛車とのエピソードをたっぷり語った! 中編では “ヴァンプラ”以降の車歴を披露する。
思い出深いカブリオレ
前編では、高岡早紀さんが運転免許を取得したことから、1971年型のヴァンデン・プラ プリンセス1300の後席にふたりのお子さんを乗せてドライブをした思い出までをうかがった。
「ヴァンプラはきちんとレストアしたつもりだったんですが、ある日、子どもを乗せて走っていたときに高速道路で止まってしまったんです。修理業者に応急処置をしてもらったものの、同じ日にまた動かなくなってしまって……。子どもたちは、トイレにも行きたいしお腹も空いただろうし、ものすごくかわいそうな思いをさせてしまったなと。この出来事をきっかけに、私みたいにクルマに詳しくない人間がクラシックカーを日常で乗るのは、少しハードルが高いかな? と、思うようになりました」
子どもと移動するためのクルマとして高岡さんが選んだのが、メルセデス・ベンツ「G320カブリオレ」。高岡さんのGクラスは、1989年にモデルチェンジを受けて、それまでのパートタイム式4輪駆動がフルタイム4輪駆動に刷新され、2018年まで生産されたW463型だ。なかでもショートボディのカブリオレは生産台数が少なく、いまも中古車市場では高値で取引されている。
「ごめんなさい、ゲレンデを新たに買ったのか、ヴァンプラと並行して持っていたのか記憶が定かではないのですが、(メルセデスの)ディーラーの方から『最終型だ』と、言われた記憶があります。ゲレンデのカブリオレは、小さい子どもを乗せるのに最適でしたね。まず2ドアだから、後席に座らせれば勝手にドアを開ける心配がありません。それに幌を開けると子どもたちは大喜びだし、私も気分よく運転できました。まぁ、外から丸見えですけど(笑)」
前編では、最初の車検でクルマを買い替えることが多かった、と、述べた高岡さんであるけれど、このG320カブリオレはかなり長く乗ったという。
「8年、いや10年近く乗ったかもしれません。新車当時は黒いボディカラーでしたが、それをマット塗装にして気分転換しました。すごく乗りやすくて、気に入っていたんですが、子どもたちが大きくなるにつれて2ドアだと狭くなってきて、そこからはファミリーカーですね」
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「21歳のときだったか、『KYOKO』という映画に主演したんです。それがロードムービーで、舞台はアメリカでした。大きなクルマに乗って、ひたすら運転したんです。だから大きなクルマの運転は全然苦じゃなくて、アストロだと出かけた先でクルマの中で食事も済ませられるし、みんなで和気あいあいと移動して楽しかったですね。あとはキャデラックの『エスカレード』のロングや、GMCの『サバーバン』にも乗りました。ただ、子どもたちも大きくなって段々と一緒にクルマに乗る機会も減ってきて、ダッヂ『マグナム』に乗るようになったんです」
高岡さんのマグナムは、2004年に復活して2008年まで生産された第2世代。「プライベートでも乗ったし、広くて快適だったので一時は仕事の移動車として使った時期もありました」とのことだ。
高岡さんのクルマの歴史を語るうえで欠かせないのが、母の存在だ。前編ではフォルクスワーゲンの「ビートル」やメルセデス・ベンツ「SL500」に乗っていたことが明かされているけれど、要所要所で母上が登場する。
「時系列がちょっと怪しいのですが、母はSLのあとにポルシェに乗って、それからジャガーのクーペに乗っていた記憶があります。『XK』だったかな? この時期は母がジャガーで息子たちの送り迎えをしてくれたんです」
高岡さんのクルマの履歴とおなじくらい、母の歴史も興味深い。
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しばらく記憶の糸をたどっていた高岡さんは、「そうだ、プリウスに乗ったんだ!」と、膝を叩いた。高岡さんのプリウスは、2009年に発表された第3世代のプリウス。
「タイヤやホイールなど、かなり手をくわえて乗っていました。シートも革のツートンにしたり。いろいろな装備を付けたからプリウスとしてはすごく高価になりましたが、とても快適でしたね。基本は街乗りで、子どもを迎えに行ったり買い物をしたり、どれだけ走ってもガソリンが減らなくてびっくりしました(笑)」
これまでさまざまなクルマに乗ってきた高岡さんであるけれど、日本車の名前があがったのは免許取得時に乗ったトヨタ・マークII以来だ。
「いまは仕事用の移動車にトヨタの『アルファード』を使っていますが、プライベートで乗った日本車はプリウスだけだったかもしれません」
とはいえ、日本車、アメ車、ドイツ車、イギリス車、と、さまざまな国のさまざまなクルマを乗り継いできたのは驚きだ。
次回は、高岡早紀さんが現在乗っているGクラスと、憧れの1台について語ってもらう。
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【愛車の履歴書 バックナンバー】
Vol1.市毛良枝さん 前編/後編
Vol2.野村周平さん 前編/後編
Vol3.宇徳敬子さん 前編/後編
Vol4.坂本九さん&柏木由紀子さん 前編/後編
Vol5.チョコレートプラネット・長田庄平さん 前編/後編
Vol6.工藤静香さん 前編/後編
Vol7.西内まりやさん 前編/後編
Vol8.岩橋玄樹さん 前編/後編
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Vol39.高岡早紀さん 前編
文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・奈良裕也(SHIMA) スタイリング・間山雄紀(M0) 編集・稲垣邦康(GQ) 撮影協力・ABODA GARAGE
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