いまの日本のクルマ市場は、SUV全盛の観がある。しかし、クルマ好きだったらクーペを忘れてほしくない。乗り心地、スタイル、そしてドライブの楽しみ、クルマの魅力が凝縮していると思うからだ。
そんなクーペの最高峰ともいえるベントレー コンチネンタルGTがフルモデルチェンジを受け、2018年秋より日本でもデリバリーを開始した。3代目の新型は、乗れば即座に、「歴代ベスト!」と呼びたくなる優れた出来だった。
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初代コンチネンタルGTの登場は2003年のこと。重厚さとスポーティさをうまくバランスしたスタイリングで、ぼくはひと目で好きになった。最新型はその美点を引き継ぎ、かつ巧妙に洗練している。
長いボンネットと、大きく張り出したように見えるリアフェンダーが特徴のスタイリングは、初代から受け継ぐが、魅力はグッと増している。
理由のひとつは、新しいフロントマスクだ。上下幅は抑えつつ、横方向に広げたようなフロントグリルと大型ヘッドランプ類によって、スポーツカーのような印象を受ける。
また、フロントタイヤを135mm前方に移したことで、「より流麗なデザインに映るはず」と、ベントレーは説明する。実車を見ればわかるが、結果はかなり好ましい。
エレガントなまとまりはそのままに、スポーティなイメージをより高めたデザインが、新型の大きな特徴だ。しかも、デザイン同様に、走りもよりスポーティだった。
操縦性と乗り心地を見事両立!
見た目の印象通り、スポーティな走りを楽しめるのも新型のポイントだ。これまで2世代にわたり、前輪駆動用のシャシーをベースにした4輪駆動システムを採用していたが、新型は大きく変わった。3代目のシャシーは後輪駆動をベースにするのだ。
採用するフルタイム4WDシステムについて、ベントレーは「可能なかぎり後輪駆動状態を維持する」とうたう。もちろん、路面や走行状況に応じ、900Nmにも達する大トルクを、前輪に伝える場合もあるが、それも最大38%にとどまる。
「新型プラットフォームの採用でスポーティ性能が向上した」と、ベントレーは説明する。確かにハンドルを握ってすぐ「目的は達成されているな」と、思った。しかも、あらゆる道路での運転が楽しい。スポーツカー好きなら、乗る価値のあるクルマだ。
実際、ワインディングロードを走ると、コンチネンタルGTの走りに魅了された。とくに、カーブが連続する道を走るのは驚くほど気分がいい。ステアリングホイールの操作に対する車両の反応はすばやく、かつ動きは軽やか。
高速道路は安逸で良い。乗り心地は快適で、室内騒音も少ない。シートのホールド性や直進安定性も優れる。ドライバーズカーとして、とても丁寧に創りこまれているのだ。粗雑さはみじんもない。
新タイプとなったエアサスペンションは、先代より使える空気量が60%増えたそうだ。これに、「連続可変ダンピングシステム」を組み合わせて、上質な乗り心地を実現する。
くわえて48ボルトの専用バッテリーで駆動される「ベントレーダイナミックライド」というシステムの恩恵もある。左右両側のサスペンションの動きを制御してハンドリング性能を高める「アンチロールバー」を電子制御するのだ。
最大の特徴は、車輪の接地性を高めハンドリングをよくする従来のアンチロールバー性能を向上させ、快適な乗り心地も確保する点だ。どちらかが犠牲になりがちな問題を上手に解決してしまった。
確かに見事な走りだ。カーブの大きさにかかわらず、すっとノーズが内側を向き、曲がっていく途中の姿勢はぴたっと安定している。しかも、“超”がつくほど強力なブレーキで減速する度に、このクルマはスポーツカーだ!と、感じた。
また、アクセルペダルの反応も敏感で、うれしくなるほど自分の意思どおりに走る。たとえばコーナリング中、出口へ向けて加速しはじめると、1350rpmから発生する900Nmのトルクによって、一瞬で望むスピードに達する。
とはいえ、これだけトルクが太いと、トラクションがかからず姿勢が不安定になると思い、はじめはアクセルペダルの踏み込みをかなり抑えた。
しかしそれは杞憂だった。強力なグリップを発揮するタイヤは、悲鳴をほとんどあげず、多少乱暴な加速であっても、なんら問題なく大パワーを受け入れた。「それではつまらないよ!」と、思う向きはドライブモードで「スポーツ」を選ぶと良い。さらにエキサイティングな動きを楽しめる。
搭載するエンジンは、「W型」とベントレーが呼ぶV型をアレンジした12気筒。もちろん、最新のエンジンマネージメント技術を採用する。最高出力/最大トルクは635ps/900Nmだ。また、「同クラスのV12よりエンジン全長は24%短い」と、ベントレーは説明する。
組み合わされる変速機は、初の8DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)だ。従来のトルクコンバーター式オートマチック変速機と比べ変速時間を速め、かつ燃費を向上したという。
インテリアデザインはキープコンセプト。ウッドパネルやクローム、レザーのあしらい方は芸術的だ。また、手が触れる操作類には、「贅(ぜい)を凝らした新しいタイプの仕上げ」と、ベントレーが呼ぶ「ダイヤモンド・ナーリング加工」を施す。
おもしろいのは、ダッシュボード中央のインフォテインメントシステム用モニターだ。エンジンオフだとウッドパネルしかないが、オンにすると回転し、画面が出てくる仕組みである。
また、オプションで「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」と呼ぶレザーシートを用意する。菱形のクロスステッチのなかに、小さな菱形がもうひとつ入っている変わったデザインだ。ベントレーはこの特別なシートのために機械を新しく設計し、かつ18カ月かけてダイヤモンド模様の刺繍を開発したそうだ。低コスト化が一層進む自動車界に逆行するようなオプションだ。しかし、こういったオプションこそ、まさにベントレーの世界観を象徴していると思う。
新型もこれまでと同じく、魅力的な走り、上質なインテリアなどベントレー“らしさ”満載だったのに、大いに感心したのであった。
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