8月25日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催された2024年全日本ロードレース選手権 第5戦もてぎ2&4レースのJSB1000クラス。水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)がポール・トゥ・ウインを飾り、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が後塵を拝した。レース後やトップ3会見では中須賀が水野を祝福する姿が見られたが、普段とは異なる雰囲気だった。
筆者は2021年と2022年に全戦全勝の23連勝を達成した中須賀に2023年の開幕前にインタビューをして、当時無敵だった彼に『チャンピオン』についての意識や考え方を聞いた。
中須賀克行に聞く、チャンピオン獲得に必要な意識と考え方。メンタルやモチベーション維持の方法
「レースに出ている以上チャンピオンを目指すのは当たり前だけど、“一戦一戦をどう勝つか”が先に見えているのがチャンピオンだと思うので、常にレースでどういう風にすると勝てるかだけを考えています」という回答が返ってきて、そこからのモチベーションやトレーニングなども質問した。
そのなかで興味深かったのが「いずれ負けはくるはず。でも負けたとしてもしっかりとそのレースをやりきれるように準備しておきたいですね。『準備できてなかったから負けました』ではなくて、『準備していても今回はライバルが速かった』という風にしたいです」という言葉だ。
また、どのレースも「楽勝と思ったことは全くない。手を抜くことが1番の失礼。常にどんなレースも100%を出してレースをしてるつもりだから、楽なレースと思ったことは1度もなく、その時の自分が出せるベストを出せて勝てています」とも語った。
そんな中須賀が2024年の第5戦もてぎ2&4レースで水野に4.135秒差をつけられて負けた。2023年第8戦鈴鹿のレース1では最終ラップのヤマハ同士討ちで、当時Astemo HondaDream SI Racingに所属していた水野が優勝したが、その負け方とは意味が異なる。
負けず嫌いの中須賀だが、レース後にホームストレートに戻り水野と握手。表彰式でのシャンパンファイトでも水野を祝った。そんな彼が会見で一番初めに水野に祝福の言葉を贈った。
「最後まで諦めずにやった結果が2位なので、DUCATI Team KAGAYAMA、水野涼選手の頑張りだと思いますし、心からおめでとうと言いたいです。バイクを作るのって大変で、本当に短い期間のなか、よくここまで仕上げてきたなという、本当に努力の賜物でしかないなと思います」
「もてぎでは(走り出しから)リズムが悪くて、朝のウォームアップ走行で少しだけ調子が戻ってきて、なんとかなるかなと思いました。4月(第2戦もてぎ)がたまたまうまくいって勝てただけで、ここは本当にキツいレースになるだろうと予想していたので、自分のなかではベストを尽くしていました」
「もう少し絡んで楽な展開にさせないで、もっと切磋琢磨していいバトルをするのを望んでいましたが、一歩、二歩及ばず完敗でした。本当におめでとうございます」
ライバルを称える姿を見せて温かい雰囲気が流れていたが、もちろん悔しさもある中須賀は会見後に速足で早々にピットに戻った。普段は会見後に記者やカメラマンと会話をしてから帰るため、やはりいつもと違う空気を感じた瞬間だった。全日本ロードは残り3戦、JSB1000クラスのレースは5戦を控えている。ポイントリーダーの中須賀はチャンピオン獲得、そして優勝記録を伸ばすために対策をしてくるだろう。
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