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ニュアンス・コミュニケーションズ ドライバーの視線を認識して会話する次世代インターフェース

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ニュアンス・コミュニケーションズ ドライバーの視線を認識して会話する次世代インターフェース

驚きの会話型音声認識テクノロジー車内のスイッチ操作不要、驚きの会話型音声認識テクノロジー vol.2

■さらに一歩先を行くドラゴンドライブ

ニュアンス・コミュニケーションズ 最新メルセデス・ベンツAクラスに会話型インフォテイメント・システム

ニュアンス・コミュニケーションズは、2018年1月のCES(ラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で、新たな技術をプレゼンテーションした。これまでの自然言語による車両とのコミュニケーション・システム、つまりドラゴンドライブ(ニュアンス・コミュニケーションズの製品名称)に、新たにドライバーの視線検知を統合した次世代の車載ユーザーインターフェースだ。
※参考記事:ニュアンス・コミュニケーションズ 視線検出を統合し対話型AIを搭載した「ドラゴン・ドライブ」が登場

2018年6月19日、このCES 2018で発表されたプロトタイプのデモンストレーションが東京で行なわれた。登壇したニュアンス・コミュニケーションズの車載機器・戦略&製品マーケティング部・上席部長のエリック・モンタギュー氏は、CASE(コネクテッド、自動運転化、シェアリングサービス、電気駆動化)の時代を迎え、これからの自動車産業はパラダイムシフトの過程に入りつつあるという。

そしてニュアンス・コミュニケーションズの製品は、コネクテッド、自動運転、カーシェア・サービスの時代には不可欠の車載アシスタンス・システムになると語っている。

現在のニュアンス・コミュニケーションズのシステムは、AI技術と会話認識技術を統合したドラゴンドライブのベース技術と、クラウドと接続するドラゴンドライブ・クラウドサービスによって成立している。クラウドと通信することでナビゲーション、駐車場やガソリンスタンド検索、音楽サービスなどインフォテイメントもドライバーと車載システムの自然会話により実現している。この最新システムの具体例がメルセデス・ベンツの新型AクラスのMBUXだ。

そして次世代システムとして、新たに開発されているのが音声による対話とドライバーの視線検知技術を組み合わせた新たな車載ユーザーインターフェースだ。ドライバーの視線を検知し、ドライバーが視線を向けたビルや店舗を「あの店は何?」と発音すると、車載システムはドライバーが見ている対象物を認知して、その店に関する情報を音声や画面表示で返答するというものだ。

視線検知についてはニュアンス・コミュニケーションズも出資・参画しているDFKI(ドイツ人工知能研究センター)の技術を採用しており、視線検出にはスウェーデンの「tobii」製を使用している。
※参考記事:ニュアンス・コミュニケーションズ 「ドイツ人工知能研究センター」との提携を拡大し、認知&対話型のAI技術開発を推進

また、この次世代システムは、ウェイクアップ・ワード「ハロー、ドラゴン」といった最初のシステム起動用の発声が不要となる「ジャスト・トーク」を採用していることもポイントだ。

マイクからの音声入力は車載システム側の自然言語理解機能により、ドライバーの音声コマンド用の言葉なのか、同乗者との会話なのかを判別し、ドライバーの音声コマンド用の言葉である場合、その言葉に対応した返答をする。

もうひとつ、ミニバンなど多人数が乗るクルマでのマルチ・パッセンジャー・インタラクション・システムもプレゼンテーションされた。ミニバンの各座席にマイクを装備することで、ドライバーだけでなく個別の同乗者も、車載ドラゴンドライブ・システムを使用しできるのだ。

これは発話位置(シート位置)や音紋認証の技術を組み合わせることで、特定のシートに座る乗員を認識することで、システムとの会話が可能になる。また、この技術により特定シートの乗員同士が会話でき、他の乗員には会話は聞こえないというハンズフリー会話も可能だ。

各シート位置の任意の場所だけの会話ができるようアコースティック・ゾーンを作り、ゾーンごとの通話のオン・オフを切り替えることができるのだ。

ドライバー支援システムや自動運転、ドライバーモニタリングなどの時代を迎え、従来型のタッチ・ディスプレイによるスイッチ操作や手動入力から、今後の車内のインターフェースは音声入力、自然会話が必然となる。ニュアンス・コミュニケーションズの会話型音声認識テクノロジーはますます重要となるはずだ。

ニュアンス・コミュニケーションズ 関連情報
ニュアンス・コミュニケーションズ 公式サイト

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