装甲車のような力強さとレーシングカーのスポーティさを両立
レクサスがスイス・ジュネーブショーで発表した新型SUV「UX」。クロスオーバーらしい厚みのあるドアパネルやキャラクターライン、そしてシルエットにこだわりを感じる。気になるディテールを見ていこう。
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デザイナー曰く、初期のコンセプトは装甲車のようなアーマードビークルとレーシングカーみたいなスポーティさを両立させていたそう。とくにリヤはレーシングカーのテールのフィン形状をモチーフにしている。
決してデザイン重視というだけではなく、操縦安定性、空力安定性といった機能的な意味も持ち合わせている。リヤスタイルに目を向けると、横一文字の水平のテールランプが印象的だが、こちらはアメリカ・デトロイトショーで公開したレクサスLF-1リミットレスと同じモチーフを取り入れている。
フェンダーアーチを黒くした理由は、クロスオーバーらしい力強さを演出するため。ファッションだけではなく空力性能にもこだわった形状であり、見た目と機能を持ち合わせている。ボディサイズはトヨタC-HRに近いように見えるが、全長4495mm×全幅1840mm×全高1520mmとC-HRよりも100mm以上長く、50mm幅広く、30mm低いワイド&ローなプロポーションだ。
内装は水平基調となっており、運転席はコックピット感をキーワードに作り込まれたという。これは、運転をする楽しみを追求するコンセプトのもと、ドライバー目線で開発。また、LCやLSで作り込んできたメーターまわりのデザインも取り入れている。
助手席は広がりと開放感を重視し、見晴らしが良い。これは、日本の縁側からインスピレーションを受けたもので、景色から室内空間への境界線を感じさせない、1つにつながったような空間作りにこだわった。
また、見晴らしの良さという面では、インパネからフェンダーアーチまでつながっているようなデザインでタイヤ位置がわかりやすく、運転のしやすさやクルマと人の一体感を大事にしている。
さてUXは女性チーフエンジニアの加古 慈さんが開発を担当していることもあり、女性目線での作り込みはあるのか? と広報スタッフに聞いてみると、「コンソールまわりの操作系の位置やシートクッション、女性のように身長の低い方や力の弱い方などでも乗りやすい、また操作しやすいという部分は開発の中で反映されています」とのこと。
ちなみに、レクサスブランドとしてUXの位置づけは「大中小や兄弟の末っ子といわれることもありますが、大きさだけのヒエラルキーだけではなくて、コンパクトなサイズで、スタイリングやスポーティな走りといった、新たな価値を提供し、ライフスタイルの提案をしていきたい」ということだ。ちなみに日本では2018年冬の販売を予定している。
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