■新型シエンタ何が変わった?
トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」が、2024年5月20日に一部改良した新型モデルを発表しました。
どのような変更があり、どんなユーザーが購入を検討するのでしょうか。
【画像】超カッコイイ! これが新しい「シエンタ」です! 画像で見る(27枚)
トヨタが日本で展開するミニバンラインナップには、コンパクトなシエンタをはじめ、ミドルサイズのノア/ヴォクシー、ラージサイズのアルファード/ヴェルファイア、グランエース、ハイエースワゴンがあります。
その中で、最もコンパクトなシエンタの現行となる3代目は、2022年8月に登場し、「シカクマル」をコンセプトにしたエクステリアデザインは、よりユーザーから親しまれやすいものとなりました。
3代目シエンタのボディサイズは、全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mmで、全長や全幅は先代と同様ながら、最小回転半径は約5mと取り回しがしやすい設計となっています。
さらに居住空間は先代モデルと比較しても拡大しており、とくに2列目シートではヘッドクリアランスが先代比+25mm、前席との距離が先代比+80mmとなったことで、使い勝手がよくなり車中泊もしやすくなりました。
インテリアも水平基調でウエストラインが下げられたこともあって、開放感に優れるだけでなく視認性も高まり、取り回しがしやすくなっています。
ほかにも先代同様、4WDやハイブリッドモデル、2列シートの5人乗り/3列シートの7人乗りなど、選択肢の多さも魅力です。
もちろん予防安全パッケージである「Toyota Safety Sense」は全車標準装備で、駐車を支援する高度駐車支援システムである「アドバンスト パーク」も一部グレードに設定されています。
そんな現行モデルの3代目シエンタですが、今回の改良ではボディカラーの拡充が行われました。
エクステリアではZ、G、Xグレードにプラチナホワイトパールマイカを追加し、Z、Gグレードにダークグレー×アーバンカーキが追加されました。
また、これまで好評だったメーカーオプションを、設定グレードに標準装備されます。
Z,Gグレードにパノラミックビューモニターのほか、Zグレードに10.5インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus、さらにXグレードにはスマートエントリーが標準化されました。
その他ではZ,Gグレードに専用アプリをスマートフォンにインストールする事で車両のキーとして使用可能なデジタルキーに対応、Z、G、Xグレードのハイブリッド車には外部給電アタッチメントが新たにメーカーオプションとして設定されました。
また、トヨタ車初となるルーフパネルに2種類の照明とナノイーXを搭載したシーリングライトを販売店装着オプションとして設定されました。
そんなシエンタですが、どのようなユーザーが興味を示しているのでしょうか。関東圏の販売店担当者は次のように話します。
「お買い求めになるお客様はやはり広々と空間を使うことができるため、アウトドアが好きな人や家族層が多いと思います。
家族や友人などと大人数で乗ることが多い人が7人乗りで、手が塞がっていてもドアを開けることができるハンズフリーデュアルパワースライドドアなどの便利な機能が搭載されているZグレードをよくご購入されてます」
中部圏の販売担当者は「3代目は先代よりも乗り心地が格段に向上しています。それもあり、先代から乗り換えたファミリーのお客様からは『子供が後ろの席で酔わなくなった』という声も頂いています。そのほか価格帯や装備などが比較的に手が届きやすいというのが購入の決め手となるようです」と話していました。
また関西圏の販売担当者は次のように話します。
「7人乗りのシエンタは、3列あるシートのうち運転席と助手席のシートを除く後ろ2列を倒すことができ、ファミリー層やアウトドアをする人から選ばれます。
テントや子供の自転車など、様々なものを多く積み込むことができ、汎用性が高いため幅広い用途での使用を考える人に人気です。
さらに新オプションの外部給電アタッチメントでは、外でも電子レンジやスマホの充電程度スマホの充電などで使うことができるので、アウトドア利用を考える人に人気のオプションです」
※ ※ ※
シエンタは今回の一部改良に伴い、価格は199万5200円から323万4600円(すべて税込)となっています。
なおシエンタ最大のライバルとなるホンダ「フリード」はまもなくフルモデルチェンジを迎えます。
今後どのように比較されていくのか、ユーザーの動向にも注目です。
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みんなのコメント
コスパ良いと思う。