エモいクルマを乗りこなす人が増えている。今回はマツダの名車である「サバンナRX-7」を普段使いするスタイリストの服部昌孝が登場。約40年前のクルマの魅力とは?
【はじめに】アンティークやヴィンテージではなく、ちょっと古くてエモいクルマを乗りこなすおしゃれな人が増えている。彼らの物選びは個体の値段や希少性ではなく、“おしゃれ”であること。この連載では中古車を通じて、クルマの“おしゃれ”について考察する。
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おしゃれというには早すぎる
いまでこそ中古車はブームだが、ことファション業界において、服部昌孝はその火付け役と言っても過言ではない。彼のスタイルに憧れ、いまでは多くの業界人がこぞって買い求めている。彼が最初に興味をもったのは、コロナ禍の頃だったという。
「仕事が全部ストップして、社会的に絶望感が蔓延していたじゃないですか。それならといい機会だから、やりたいことをやろうって思ったんです。そのひとつがクルマやバイクに乗ること。幼少時代のミニ四駆の影響から、クルマやバイクが大好きだったんです。特に自分が子供の頃に走っていたマシンが好きで。でも運転免許を持っていなかったので、まずは教習所に通うことから始めました。そして初めて買ったのが、この1983年式のマツダ サバンナRX-7です」
マツダ サバンナRX-7は、ロータリーエンジンを搭載したことで知られる名車だ。
「いわゆるスポーツカーですね。ブラウン×ゴールドのコンビはリミテッドカラー。パーツは内&外装ともに、すべて当時のままの純正。コンディションも良好です」
同車のおしゃれポイントについて聞くと「おしゃれ!? うーん、このクルマだとちょっと時期尚早ですね」と苦笑いをする。
「“和製デロリアン(1985年公開の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場する自動車型のタイムマシン)”みたいなところかな。個人的に、現代にはないツートンカラーや角張ったフォルムは気に入っていますが、今の時代にこれがおしゃれかと言われるとわかりません。ただ当時のおじさんたちが、ツーブリッジの大きなレンズのサングラスをかけつつ、シャツはタックインしたスタイルで乗っていたクルマですから、おしゃれであることは間違いない。最近はそういうファッションの人もちょいちょい見かけるので、いずれはトレンドになるんだな、とは思います」
服部は現在、クルマとバイクを合わせると計15台所有している。劇用車で使うほかの理由もあるという。
「僕が”マシン素人”なので、とにかく色んなマシンに乗りたいんです。中古車ならではのデザインが好きということもありますが、新車で高級車を買うより、中古車をたくさんもっているほうがバカっぽくてよくないですか(笑)?」
今でこそ“中古車沼”にどっぷり浸っているが、以前はクルマだけでなく「中古」全般が好きではなかった。
「昔から人が使っていたものには憑きものがある印象があったんです。特に中古のマシンは命にかかわるから、買うなら新車と決めていました。でも実際に乗ってみたら、前のオーナーさんが注いでいたマシンへの愛情を感じられて、そこに感動したかんです。古いものでもちゃんと走るくらい整備されていたりすると、当時の愛され具合いが垣間見えて。このクルマも、最初のオーナーさんが7万キロほど走ってくれていたおかげで、今も元気に走ることができている。ただ逆に、キーレスシステムを付けるなど無茶なカスタムもあって、ちょっとがっがりする部分もあったり。それも全部含めて中古車のアジかなって(笑)」
服部昌孝(はっとり・まさたか)1985年生まれ、静岡県出身。2012年にスタイリストとして独立。あいみょんやAwichなどミュージシャンのスタイリングを手掛ける。今秋冬に、自身が初めてディレクションを手がけるブランド「SHIDEN/紫電」がスタート。
文・オオサワ系 編集と写真・岩田桂視(GQ)
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みんなのコメント
設計同士や工場品管と打ち合わせすると、ペットネームを電話などで言うのは盗聴があるので御法度で、開発コードで言っていたが、工場にいくと、品管などからはああ!スーパーカーねって言われていた。
初代ソアラもトヨタの田原工場では同様の呼び方をする人がいたけど、マツダは凄く思い入れがあったね。