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スバル・クロストレック(XV)のプラグインハイブリッドのメカニズムを考える

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スバル・クロストレック(XV)のプラグインハイブリッドのメカニズムを考える

ロサンゼルスオートショーで、スバル・クロストレック(日本名:XV)のハイブリッド仕様が登場する。スバルブランドで初めてのプラグインハイブリッドシステムを搭載する模様。

 スバル・クロストレックとは、日本で言うところの『XV』。「Subaru StarDrive Technology(SSDT)」に基づくプラグインハイブリッドシステムを搭載しているのが最大のトピックである。スバルの最新ハイブリッドシステムとしては「e-BOXER」の愛称を与えられたものがフォレスターおよびXVに搭載されているが、本システムはそれとは根本的に異なる。

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2モーター式のプラグインハイブリッドシステム

 具体的には、e-BOXERが1モータ式なのに対して、今回のプラグインハイブリッドシステムは2モーター式とした。ふたつのモーターの機能はひとつが始動/発電用、もう一方が駆動用としていて、それぞれ前者をMG1、後者をMG2と称している。

 EVS31で展示されたトランスミッションのカットモデルを見ると、エンジントルクの入力は遊星ギヤを介して減速→MG1→遊星ギヤ(THSによる動力分割機構か)→平行軸ギヤによる減速→★遊星ギヤによるモーター入力のためのさらなる減速→MG2→電子制御カップリングユニット→プロペラシャフトというトルクフローになっている模様。なお、★の部分ではトルクは前輪へも分配されている。

 つまり、リリースには「new Lineartronic CVT」とあるが、従来のチェーン&プーリー式のバリエータ型CVTとはまったく異なり、いわゆる電気式CVTにあたるユニットを積んでいるわけだ。

 MG1のパフォーマンスは諸元表に無記載、MG2については10kW/65Nmとある。なお、システム出力としては110kWとしている。二次電池はリチウムイオン式、電圧は351.5V/容量は25.0Ah、つまり消費電力量は8787.5kWh(8.8kWh)である。なお、モーター走行レンジは17マイル(=27.2km)、総走行距離は480マイル(=768km:EPA)を確保している。

エンジン

 エンジンはもちろん水平対向4気筒、排気量は2.0ℓで燃料噴射は直噴を用いる。ボア3.31インチ×ストローク3.54インチとあるので、FB20型である。圧縮比は13.5と、相当な数値。燃料の種別が記載されていないが、おそらくオクタン価90を使用。かりに日本に導入されたとしても、レギュラーガソリンのオクタン価は同値なので、圧縮比は13.5に近い数字になるだろう。
 参考までに、先行しているXVのe-BOXERに搭載されているFB20型と比べてみると──

 102kW/5600rpm 181Nm/4400rpm 13.5【クロストレックPHEV】
 107kW/6000rpm 188Nm/4000rpm 12.5【XV e-BOXER】

という具合。おそらくミラーサイクルを用いて高効率運転に努めるとともに、熱効率も相当追求している仕様になっていると思われる。

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