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SUPER GT 2019 FUJI GT 500km RACE「雨の赤旗、のち迫真の大バトル」【画像14枚】

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SUPER GT 2019 FUJI GT 500km RACE「雨の赤旗、のち迫真の大バトル」【画像14枚】

ZENT CERUMO LC500とGAINER TANAX GT-Rが今季初勝利

 2019 AUTOBACS SUPER GT第2戦『FUJI GT 500km RACE』決勝レースが、5月4日、富士スピードウェイで開催された。激しい雨での赤旗中断は、開幕戦を思い起こさせるものだったが、雨も降り止み再開された後は、両クラスともに迫真の大バトルを展開。GT500クラスはNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)、GT300クラスはNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が優勝を飾った。

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【GT500クラス】

 予選からの5月晴れで明けた決勝日だったが、レースのスタートが近づくにつれて厚い雲が張り出してくる。全車がグリッドに着いた辺りからは、パラパラと小雨が降り始め、路面は完全なウェット状態。そのため、決勝レースはセーフティカー(SC)の先導によるスタートとなり、2周を終えたところでレース開始となる。上位陣は接戦を続けたが、次第に雨が激しくなり、12周を終えたところで再度SCが登場。さらにSC導入中にも2コーナー先でクラッシュする車両があり、15周を終了した時点で赤旗中断となる。

 まるで開幕戦のリプレイを見ているようだったが、しばらくして天候は好天。15時33分にSC先導でレースは再開、3周した後にようやくレースが再開されることになった。ポールからスタートしたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)をリスタート明けにNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)がかわし、さらにNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)がこれをかわしてトップに立つ展開で進んでいった。

 この時点ではまだコースはウェットコンディションだったが、徐々に路面はドライコンディションへ。予想通り、38周を走り終えた時点で5番手につけていたNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキィ)がピットイン、タイヤをスリックに代えると、以後は上位陣が続々ピットインしてタイヤを交換。レースは第二部へと進んでいく。

 ここから先は、各所でバトルが繰り広げられるが、トップ争いは次第に、No.23 MOTUL AUTECH GT-RとNo.38 ZENT CERUMO LC500の一騎打ちに収れんしていった。タイヤの特性か、23号車がタイヤ交換直後からハイペースで走るのに対して、38号車はスティントの序盤は我慢を強いられながら、中盤以降はペースが上回る。この展開で2スティント目と3スティント目が展開されたが、レースも終盤となった99周目の1コーナーで38号車の立川が23号車のクインタレッリをパス。その後も立川はクインタレッリをジワジワ引き離していき、2年ぶりの優勝を飾ることになった。

 2位でチェッカーを受けたクインタレッリは、2戦連続の2位入賞でランキングトップに。3位にはNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が入り、LEXUSとNISSAN、そしてHondaの3メイクスが表彰台を分け合うことになった。

【GT300クラス】

 4番手スタートとなったNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が、最初のリスタート明けで大きくポジションアップ。6周目にはポールスタートのNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ)をパスしてトップに立っている。赤旗からレースが再開した後も11号車はトップをキープしていたが、路面が乾き始めると、このコンディションにジャストフィットしていたのか、No.65 LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)が後方から猛チャージ。28周目には2位にまで順位を上げていった。

 さらに65号車は、31周目には11号車もかわしてトップに立っている。この流れから、レインタイヤからドライタイヤに交換するタイミングを考えていた11号車は、ドライブしていた安田とピットが相談し、35周終了時点でライバルに先んじてルーティンピットを敢行。安田から平中に交替するとともにドライタイヤに交換している。

 各車がタイヤ交換を終えた後、第2スティントでのトップ争いは、11号車と56号車の一騎打ちとなった。ただし、11号車が数秒のアドバンテージを保ったまま周回を重ね、56号車に付け入るすきを与えない。そうこうしているうちに56号車はむしろ、後方から65号車の猛チャージを受けるようになる。さらにNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)もこのバトルに参入し、65号車をかわした後は88号車が56号車相手にバトルを繰り広げることになる。これでトップ安泰かと思われた11号車だが、最後の難関が待っていた。

 開幕戦でポールから決勝2位を奪い、今回勝てば富士で6連勝の偉業を達成することになるNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)が、2位争いのバトルにもぐりこんだ後に抜け出し、さらにトップを行く11号車に照準を合わせてきたのだ。大詰めに来て11号車のテールに食らいついた55号車だったが、なかなか簡単にはパスできない。逃げる11号車の安田は、彼らを周回遅れにしようとしたGT500のマシンをも利用。最後までポジションを守りきってトップチェッカー。去年のタイ・ラウンド以来となる今季初優勝を飾ることになった。

 55号車に続いて3位には、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が入った。去年までGT500で戦っていた小暮の加入が若い元嶋にも刺激となったようで、則武功雄監督の言う“小暮効果”が現れた格好だ。

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