街乗りでも十分に味わえるアルトのパーツを開発
2月11日~13日にインテックス大阪で開催中の「大阪オートメッセ2022」。京都のプロショップ『KCテクニカ』といえば、軽自動車のチューニングで全国的に名を知られる存在だ。とくにアルトは旧規格の時代から先代モデルまで力を入れており、先ごろデビューした新型のHA37S/HA97Sも、デモカーを早々に作り上げている。
やっぱりアルトは偉大で面白い! 「ワークス」「ハッスル」「asami special」まで注目作を振り返る
しかし新型アルトは、高性能スポーツの代名詞である「ワークス」どころか、全グレードともMTは設定されてはいない。チューニングのベース車として期待していた層にとっては、正直なところ拍子抜けしてしまった感は否めないはず。それにも関わらず大量のオリジナルパーツを開発した理由を、藤山代表は「速さだけがカスタムの楽しさじゃありません」と話す。
フィーリングや使い勝手の向上は街乗りでも十分に味わえるし、車両そのものがリーズナブルだけにアフターパーツを買う余裕もある。そんなコンセプトで作ったアイテムの数々を紹介していこう。
アルトを知り尽くしたチューナーの手腕が各所で光る
エンジンルームで目を引くのはエアクリーナーまわり。センサー類の誤作動を防ぐため本体はあえてノーマルを使い、インテークパイプとレゾネーターを軽量なチタンで製作。レゾネーターは純正のおもな役割が消音なのに対し、あえてスポーティな吸気音に味付けしているとか。また水濡れを防いでドレスアップにも役立つCPUカバー、フェンダーの隙間を上手に使ったオイルキャッチタンクなど、アルトを知り尽くしたチューナーの手腕が各所に発揮されている。
オシャレとスポーティさを演出したカスタム
外装では大阪オートメッセの直前に完成した「RSスポイラー」が目玉で、黒ゲルコートのFRP製に加えて綾織りと平織りのカーボン製と3タイプを設定。前後ドアの下部に貼って雰囲気を引き締める、ブラックとホワイトのサイドデカールも注目度が高い。
続いてはインテリアに目を移してみよう。女性ユーザーからの人気が高いのはチェッカー柄のマット類で、定番のフロアに加えてラゲッジやダッシュボード周辺など、オシャレかつ純正を上まわる品質でフィッティングも上々。運転席はスポーティな印象をあえて出すため、レカロのフルバケットシートに交換している。
中級レベルのユーザーでも満足できるスペック
最後は機能パーツを見てみよう。足まわりはストリートに狙いを絞ったオリジナル車高調で、スプリングはフロント4.5kg/リヤ3.5kgとソフトな設定だ。前後とも全長調整式で減衰力のは15段とセッティング幅が広く、中級レベルのユーザーでも満足できるスペックを誇る。
ほかにも高級感あるボンネットダンパーに焼き色の美しいマフラーカッター、ブレーキ系もスリットが入ったローターから軽量なアルミ製のドラムまで、HA37S/HA97Sを味わい尽くすパーツの数々が装着されている。KCテクニカのブースはインテックス大阪の2号館。会場を訪れたらぜひとも足を運び、自分の目でチェックしてほしい。
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