【いきなり人気急上昇】テレビやマンガの影響で話題になったクルマ4選！

ド定番は頭文字Dのハチロク！

特定の車種に人気が集中する理由は数あれど、やはり影響力が強いのはテレビやマンガなどに登場することではないだろうか？　今回はそんなテレビ、マンガの影響で人気になったクルマを振り返りたい。

「頭文字D」　AE86　スプリンタートレノ

マンガの影響で人気が出たクルマの筆頭と言えばやはりこれだろう。1995年に連載がスタートした「頭文字D」の主人公・藤原拓海が乗るクルマ（正確には父親の藤原文太の車両）として登場した白黒ツートンのトヨタ・スプリンタートレノ3ドア。

連載開始前は、登場から10年以上経過した手頃に買えるFR車として、スポーツ走行の練習用に安価で取引されていた車種だったが、頭文字Dの人気とともに価格が高騰。連載が終了した現在でもカリスマ的な人気を維持しており、モノによっては新車価格を上回るプライスタグが付けられた車両もあるほどだ。

「西部警察」　スカイラインジャパン 他

アラフォー世代に多大なる影響を与えたのは、1979年からテレビ朝日系列で放送された「西部警察シリーズ」だろう。渡哲也さん演じる大門圭介率いる大門軍団が使用する警察車両は、他の刑事ドラマとは一線を画すスペシャルマシン揃いだった。

300馬力を発生する（設定の）マシンXと呼ばれるスカイラインジャパンや、ガルウイング化されたスーパーZ、それぞれ異なる特徴を持ったマシンRSの3台など、ド派手なカーアクションとともに心を奪われた視聴者も多かった。また、なかには激しいスタントで破壊されまくる型落ちのセドリックやグロリアに魅力を感じ、当時の姿を再現するユーザーも一定数存在している。

なんとトヨタがスポンサーなのに主役が輸入車に乗ったドラマも

「刑事貴族」　マスタング・マッハ１　ヴァンデンプラ・プリンセス

それまでのドラマでは、主役級の愛車はスポンサーの自動車メーカーの車両を使用することが当たり前。しかし、1990年にスタートした「刑事貴族シリーズ」では、トヨタ自動車がスポンサーにも関わらず、パート1の舘ひろしさん演じる牧俊介の愛車は左側面がボコボコに凹んだマスタング・マッハ1。パート2以降に登場した、水谷豊さん演じる本城慎太郎の愛車は英国製の小さな高級車、ヴァンデンプラ・プリンセスだった。余談ではあるが、現在水谷豊さんが演じる「相棒」の杉下右京の愛車は黒の日産・フィガロである。

「ビューティフルライフ」　オペル・ヴィータ

ドラマがきっかけで人気を博した輸入車と言えば、オペル・ヴィータも忘れてはいけない1台だ。2000年に木村拓哉さんと常盤貴子さんのダブル主演で放送された「ビューティフルライフ」。最高視聴率41.3%を記録したこの超人気ドラマに常盤貴子さんの愛車として登場したのが、赤いオペル・ヴィータだった。

日本では1995年から販売が開始されており、とくに目新しい車種というわけではなかったが、ドラマがきっかけで販売台数がV字回復したという逸話も残っている。残念ながら現在は日本市場からオペルは撤退してしまい、あれだけ売れたヴィータもどこへいってしまったのか……。

（文:小鮒 康一）