日本語由来の名前を持つバイクたち!どんなモデルがある?
バイクの名前のほとんどは、アルファベットと数字の組み合わせが用いられているものが多いですが、中には日本語が由来の名前のバイクも存在します。
カワサキ「Ninja」ロゴに隠された謎 輪郭がギザギザなのはFAX送信の“ビロビロ”から生まれた!?
名前の由来には、誕生までのエピソードが関わっていたり、バイクの特徴を意味していたりと、さまざまなケースがあります。名前の由来を知ることで、よりバイクに愛着がわくことでしょう。
では、日本語由来の名前を持つバイクにはどのようなモデルがラインナップしているのでしょうか。
◆カワサキ「ニンジャシリーズ」
日本語由来のバイクとして、カワサキの「ニンジャシリーズ」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。ニンジャシリーズは、250ccから1000cc超えのバイクまで幅広いモデルを揃えており、世界中で人気を集めています。
ニンジャという名前がつけられた理由は、1984年に登場した北米仕様の「GPZ900R」を見た北米担当者が「ニンジャにしたい」と言い出したからだと言われています。最初は北米仕様のバイクのみニンジャと名づけられていましたが、日本でも採用されるようになり、カワサキの代表的なバイクとなりました。
またニンジャシリーズは排気量が幅広いだけでなく、スーパースポーツ系とツアラー系、ストリート系に分けられています。スーパースポーツはその名の通り、運動性能が追求されたバイクです。
一方、ツアラー系は長時間走行でも疲れにくい設計になっているのに加え、スーパースポーツの運動性能も兼ね備えています。またストリート系は、万人向けのバイクとなっているようです。
◆カワサキ「メグロシリーズ」
2020年の「メグロK3」の登場は、「メグロ」の名が復活したバイクとして大きな注目を集めました。「メグロシリーズ」のメグロとは、日本で最も古い二輪メーカーの一つである、「目黒製作所」が由来となっています。
カワサキと目黒製作所は過去に業務提携をしており、125cc以下のバイクはカワサキが、126cc以上のバイクは目黒製作所が製造していました。そして、業務提携後に初めてできたバイクが「500メグロK2」です。その後、500メグロK2の排気量をアップした、「650W1」が登場しました。
しかし、目黒製作所の倒産をきっかけにカワサキに吸収合併され、今のカワサキが誕生することとなりました。このような伝統的なメグロを現代によみがえらせたメグロK3は、クラシカルなデザインとメグロのエンブレムが魅力的なバイクとなっています。
スズキ車にも多い日本名を持つバイク
◆スズキ「カタナシリーズ」
スズキの「カタナシリーズ」も、日本語由来の名前を持つバイクとして有名なモデルです。その名の通り「刀」が名前の由来となっており、ドイツのターゲット・デザイン社のスケッチをもとに、刀の剛性と柔軟性、機能美をバイクに具現化したことで名づけられました。
カタナシリーズの最初のモデルである「GSX1100S KATANA」は1981年に登場しましたが、当時の日本の排気量上限規制により、海外のみの販売でした。その後、何度かモデルチェンジをおこない、1994年に登場したモデルで、ようやく国内での販売が開始されます。
また、GSX1100S KATANAは2000年に生産終了となりましたが、2019年に「KATANA」として復活しました。GSX1100S KATANAのデザインを踏襲しつつ、スズキの最新技術が搭載されているため、快適にスポーツ走行を楽しむことができます。
◆スズキ「Hayabusa」
「Hayabusa(ハヤブサ)」はスズキのアルティメットスポーツバイクで、鳥の隼が名前の由来となっています。鳥の隼は、普段悠々と空を飛んでいますが、必要なときにはすぐに猛スピードで飛ぶことができます。この特性が、スズキの考えていたアルティメットスポーツとマッチしていたため、名付けられました。
最高速度は、驚異の300km/h。公道でここまでのスピードを出す場面はありませんが、力強くスムーズな加速に魅了される人は多いでしょう。また、「隼」という文字が書かれているデザインや車体の大きさで、圧倒的な存在感を示せるのも魅力のひとつです。
◆スズキ「イナズマシリーズ」
「イナズマシリーズ」は、稲妻の持つ力強さと迫力から名づけられました。イナズマシリーズは、1997年に登場したネイキッドスポーツで、1200ccと750cc、400ccがラインナップしています。
さらにこのシリーズの一番の特徴として、エンジンの冷却方法が油冷式であることが挙げられます。
イナズマシリーズが登場する以前、スズキで油冷式が採用されていたのは大排気量モデルのみでした。しかし、イナズマシリーズでは400ccの中型バイクにも採用されています。油冷式は水冷式と比べ、エンジン冷却のための水が必要ないことから、構造の簡素化と軽量化が実現できます。
また、イナズマシリーズはどの排気量でも同じフレームを使用しています。そのためイナズマシリーズの400ccは、他の400ccのバイクに比べて車体が一回り大きく、存在感があるというわけです。
※ ※ ※
日本語由来のバイクは少なくなっていますが、定着し続けているモデルもあります。名前の由来を調べてみるとそのバイクの魅力を見つけられるかもしれません。気になった人は調べてみるのも面白そうです。
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みんなのコメント
スズキのバイクは、日本語が多いのかな。